渋いっ!僕らのTokyo Jazz Cruising♪~今夜も出航!~

Live cafe & bar 池袋Apple Jump(アップルジャンプ)店主の日誌

伊藤君子さん、ジャズですか? ジャズですよ!

2007年11月01日 | ジャズ・ボーカル・ライブ
停泊地)横浜DOLPHY(07.10/26)
メインアーティスト)伊藤君子(ボーカル),山本剛(p),安ヵ川大樹(b)

今夜はジャズボーカルの女王ご登場。会場はほぼ満席。ジャズクラブでは珍しく女性客が半分以上占めている。各地のボーカル・スクールの生徒や講師といった感じかな。伊藤さんから、そう聞かれると、恥ずかしがって首を横に振っていたけど、聞いているときの身のこなしを見てると間違いない!
一部は、スタンダード曲中心のオーソドックスな構成。特に「Love For Sale」(コールポーター作品)は絶品!曲間のMC聞いてるだけでも泣けてきます。日本一のジャズ歌手が目の前で歌っている。嬉しいね、Dolphyさん。しかも音の調整が抜群に良いから、安ヵ川さんのベースの音色がとにかく美しい。

そして二部のスタート。不思議な体験です。これが噂の津軽弁ジャズか!
伊藤さんは、先月「My Favorite Things」「Summertime」といったお馴染みの曲を津軽弁で歌うというCD:
「JAZZ DA GA ? JAZZ DA JA !~ジャズですか?ジャズですよ!~」を発売し各地でツアーを行い、二部でそのご披露となったわけですね。
“ちゃぺのひげコ(子猫のひげ)に、まんどろな月コ(真ん丸な月)”といった感じでなんとも不思議な響き。マジなのかジョークなのか?でも本人は真剣に歌っているところが面白く、あちこちで笑いが絶えない。
この類のものの変遷を整理すると:
 タモリのなんちゃってフランス語でシャンソン歌手
 →金沢明子のイエローサブマリン音頭
  →“王様”直訳日本語ディープ・パープル
   →伊藤君子の津軽弁ジャズ
細かいところではこれ以外にも、「関西弁アバ」とか色々あるようだが、うん、
実に確実に正しい方向に進化していて、伊藤さんのところでついに「昇華」したことが認識しうる。ドイツ哲学者の定義を借りると
 「イッヒ・アウフヘーベン・バウムクーヘン!」といった感じだな。
この企画は日本各地で好評のようで、今度うちの方言でもやってください。というオファーが殺到しているらしい。もちろんそれは丁寧にお断りしているということ。
津軽弁ジャズを切り上げると、ドラマチックな「アランフェス協奏曲」やエリントン・ナンバーを披露。アンコールは「マイ・ファニー・バレンタイン」で締めくくり。
何とも贅沢で盛りだくさんなライブで大満足!

最後に、日誌に記そう、
「噂の津軽弁ジャズ、わたしは、見た、笑った、感動した!」

今夜は横浜、急いで戻らなきゃ、船が出ちゃう!
コメント (3)
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