京都社会保障推進協議会ブログ

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<資料提供>平成19年国民生活基礎調査の概況(厚労省)

2008年09月17日 06時36分38秒 | 資料&情報
 「平成19年国民生活基礎調査の概況」が発表されました。



(報道記事)


 「生活苦しい」57%…厚労省調査

 生活が苦しいと感じている世帯が全体の57%を超えていることが9日、厚生労働省の2007年「国民生活基礎調査」でわかった。この割合は00年以来、増加傾向を続けており、今回、1986年の調査開始以来、最高を記録した。
 調査は07年7月、全国の約3万6000世帯を対象に実施し、約2万4000世帯から回答を得た。生活が苦しいと感じている世帯は、「大変苦しい」(24%)、「やや苦しい」(33・2%)を合わせて57・2%。「普通」は37・7%、「ややゆとりがある」は4・6%、「大変ゆとりがある」は0・5%にとどまった。
 苦しいと感じている世帯の割合は00年が50・7%で、その後、増え続け、06年は56・3%だった。
 1世帯当たりの年間所得(06年)を見ると、400万円未満が全体の44%。ただ、平均額は566万8000円だった。
(2008年9月10日 読売新聞)


 介護する側、1割が80歳以上 進む「老老介護」

 在宅で介護する人の約1割が80歳以上の高齢者という、「老老介護」の実態が9日、厚生労働省の07年国民生活基礎調査でわかった。介護者の3人に1人は70歳以上だ。急速に進む核家族化と高齢化で高齢者だけの世帯が増え、介護も高齢者に頼らざるを得ない現状が浮かび上がった。
 介護者の年代構成は50歳代が29.8%と最多で、60歳代24.4%、70歳代23.0%と続く。80歳以上の割合は01年6.2%、04年8.5%、今回は11.1%に増えた。
 少子化や核家族化を反映し、平均世帯人員は過去最低の2.63人に。65歳以上の「高齢者世帯」は前年より54万世帯増え900万世帯(全体の18.8%)だった。祖父母と父母、子どもからなる「3世代世帯」は過去最低の404万世帯(8.4%)となり、調査開始時の86年の15.3%から急減している。
(2008年9月9日 朝日新聞)


国民生活基礎調査:老老介護、初の3割 高齢者世帯を厚労省が調査

 家族間で介護する世帯のうち、高齢者が高齢者を世話する70歳以上の「老老介護」世帯の割合が初めて3割を超えたことが、厚生労働省が9日公表した07年国民生活基礎調査で分かった。夫婦両方またはどちらかが65歳以上か、65歳以上の単身で暮らしている世帯の数も1000万を超え、高齢者世帯の過半数が「生活が苦しい」と感じるなど、超高齢化社会の深刻な生活実態が浮かんだ。
 調査は86年から毎年行われ、約23万世帯の回答を集計した。今回は3年に1度の介護や健康に関する調査もした。
 07年6月現在の推計世帯数は4803万世帯で、65歳以上がいるのは1926万世帯。86年調査から、ほぼ倍増した。
 うち433万世帯は単身、573万世帯は夫婦のみで、いずれも過去最多を更新。合計で1006万世帯と初めて1000万世帯を超え、全世帯の約21%を占めた。
 高齢者世帯の平均年収(06年)は306万円で、全世帯平均の6割以下。世帯1人当たりの収入も全世帯平均を約12万円下回った。暮らしが「苦しい」と答えた割合は52%に達した。
 家族の介護では、主に事業者に任せている世帯が12%と前回調査(04年)より2ポイント下がり、6割が同居家族による介護だった。このうち介護する側が70歳以上の割合は34%と前回調査より6ポイント上がり、70代を介護している44%が同じ70代だった。
 介護時間は「ほぼ終日」が22%、「半日」が10%で、6割以上の介護者が「悩みやストレスがある」と答えた。
 厚労省統計情報部は「世帯の高齢化、小規模化が進み、高齢者を介護する若い世代の家族が減った。事業者の介護サービスも使われているが、家族の負担は依然大きい」と分析している。【清水健二】
(毎日新聞 2008年9月10日 東京朝刊)



 平成19年度国民生活基礎意識調査の概況(PDF)



(以上)