京都社会保障推進協議会ブログ

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許すな!消費税大増税「税と社会保障の一体改革」に反対する4・22京都府民大集会開く

2012年05月21日 11時49分26秒 | 集会のご案内

許すな!消費税大増税「一体改革」反対京都府民大集会開く

 雨のなか2000人が元気に四条通・河原町通をパレード

 冷たい雨の降る4月22日(日)午後2時から東山区円山野外音楽堂で、許すな!消費税大増税「税と社会保障の一体改革」に反対する4・22府民大集会を開きました。集会がはじまる頃には一時雨も止み、詰めかけた2000人の熱気が、円山音楽堂を包みました。

ジャーナリストの斎藤貴男さんが消費税を斬る         

 早速、壇上にはジャーナリストの斎藤貴男さんが登場し、「消費税は弱い立場のものであればあるほど、よけい税金をかけられる税制だ。消費税が引き上げられたらかなりの方が倒産か廃業に追い込まれる。勤めている人も失業するから生活そのものが脅かされる。消費税は利益にかかるのでなく取引にかかるので、お客さんに転嫁できずに自腹を切ろうと赤字になろうと消費税がかかる。

輸出企業には毎年3兆円も消費税を返金

消費税は国内の税制なので海外に輸出する企業には消費税分を返すということで毎年、大手輸出産業10社で1兆円、輸出産業全体で3兆円も消費税が還付されており、実際には下請けを泣かして消費税分を切り下げているからまるまる儲けになる。財界が消費税増税を喜ぶ一番直接的な理由だ。広く薄く公平でシンプルな安定した税制という宣伝は真っ赤なウソで、もっとも不公平で複雑な税制だ。

消費税が正社員を派遣労働者や委託労働者に置き換えてきた

消費税には仕入税控除というのがあり、必要経費はかなり税額控除に入ってくることから、事業者は社員に給料を払うより、外注する(つまり派遣労働者や委託労働者に置き換える)と必要経費で控除できるので消費税がかからないことを利用してどんどん外注して、労働者を物として扱っている」とわかりやすく告発しました。

 主催者を代表して、京都社保協議長の津田光夫さんと消費税廃止各界連絡会代表の伊藤邦雄さんが開会のあいさつを行い、集会への連帯あいさつとして、西陣織工業組合の村山洋介監事とコンシューマーズ京都理事長の原強さんが消費税の悪い側面をそれぞれの立場からするどく解き明かし、増税は許さないと話されました。

社会保障守れ!消費税増税反対!の1分間スピーチ

 集会参加の13団体・地域からの1分間スピーチでは、①自立支援法廃止裁判原告、②生健会、③新婦人、④福保労、⑤ヘルパー連絡会、⑥医労連、⑦左京社保協が社会保障を守れ!と呼びかけ、消費税増税反対のアピールも3団体、3地域から行われました。

市役所まで1時間半のパレードで元気にアピール

 

 集会の最後には、「消費税大増税が強行されたら、暮らしは根底から破壊され、中小業者はつぶされ、地域経済は行き詰まる。一方で大企業は法人税引き下げとセットで濡れ手でアワのぼろ儲けという不公平な税制だ。消費税を増税しなくても社会保障の充実と財政再建の両立は可能で、このような悪法は廃案しかない、世論と運動を大きく広げよう」との集会宣言を採択して、市役所までのパレードを元気に行いました。2000人のパレードは降りしきる雨をはね除け、円山公園から市役所までつながる勢いで約1時間半にわたって、市民にアピールしました。