京都社会保障推進協議会ブログ

京都社保協のニュースや取り組み案内、タイムリーな情報・資料などを掲載していきます。

「障害者総合福祉法を初夢に終わらせないために」京都集会に400人

2012年01月17日 10時48分41秒 | 学習会報告

障害者総合福祉法を初夢に終わらせないために!

    基本合意文書締結2周年記念京都集会に400

 

 1月7日の午後、ひと・まち交流館で「創ろう!私たちの(総合福祉法)を初夢に終わらせないために!<基本合意文書>締結2周年記念京都集会」を開き、400人が参加して京都からの決意を表明しました。

 集会は、「障害者権利条約の批准と完全実施をめざす京都府実行委員会」委員長の藤井清治良さんが開会挨拶、事務局長の矢吹文敏さんが集会の取り組みと権利条約の批准に向けての活動報告を行いました。

 

    大事なことは障害者運動、積み重ねを初夢に終わらせないこと

 

「障がい者制度改革推進会議議長代理」の藤井克徳さんが基調講演を行い、東日本大震災の原発事故に苦しむ障害者の手紙を紹介するところからはじめて、生きることを「益」とした悪法「障害者自立支援法」に訴訟やさまざまな活動でたたかった歴史をひも解き、骨格提言を創るにいたった運動の成果を、大事なことはやはり障害者運動で、今日集まっている団体の全国組織、日本障害フォーラムが中心になって各政党にも要望していき、選挙が始まると公開質問状を送る活動を展開してきた、そうすると障害者団体の働きかけに政党が応えて公約に載せた。障害者運動の大事さが現実にあるということをおさえてほしいと、わかりやすく話されました。講演の最後には、この積み重ねを初夢に終わらせないためにも、今年前半の取り組みが重要と締めくくり、参加者一同決意を新たにしました。

 

  参加団体から6人がそれぞれの運動報告と訴えを発言

 

 集会では各団体から発言し、1.障害者自立支援法訴訟元原告でかめおか作業所の栗山達也さんは「基本合意」の重要性について発言、2.京都難病連会長の北村正樹さんは「谷間の障害をなくそう」と訴えました。3.京都精神保健福祉推進家族会連合会会長の野地芳雄さんは、精神障害者の当たり前の暮らしを訴えて、家族や当事者が立ち上がっていることを紹介しました。4.日本自立生活センターの宇田隆さんは、高齢期までの自立生活を見通し、施策が充分でないと訴えました。5.かりん燈・万人の所得保障をめざす介護者の会の渡辺琢さんは、当事者の生活を支える介助者の志と鬱や腰痛に悩む介助者の実態を告発。6.最後に自立支援法訴訟弁護団の民谷渉さんから「障害者予算をOECDの平均並みに引き上げよう」と海外の事例をあげて訴えました。


北部・南部地域社保協代表者会議を開き交流しました

2012年01月13日 14時05分33秒 | 学習会報告

 地域社協の北部と南部で代表者会議を開きました

  (11月22日の南部地域社保協代表者会議の参加者)

 

 域で税と社会保障の一体改革について学習会・宣伝を開始しています

 

地域社保協の現状を交流し、お互いの運動の悩みや要望を聞いて意見交換をしようと、北部と南部で地域社保協代表者会議を開きました。

1122()には、ラボール京都で南部地域社保協代表者会議を開き、6地域社保協と事務局から3名の参加で社会保障をめぐる情勢の報告と、「社会保障の充実を求める請願署名」(社会保障1000万署名)をどう進めるか、地域社保協の取り組みの現状と問題点や悩みなどを話し合いました。

 最初に南事務局長から、1000万署名を集めようと提案されているが情勢は刻々と変わっている。野田首相は消費税を年内に目途をつけると豪語し、共通背番号制についても民主党内で討議して進める動きになっていると報告。いっそう反対の声をあげるためにも各地域で学習会を開いてほしいと提案しました。また、地域社保協でがんばって取り組んでいる内容を運営委員会に報告して運動に反映させ、運営委員の団体にそれぞれの地域社保協へ結集して運動を支えてもらうようお願いすると提案。各地域社保協からは、共通して地域社保協のメンバー確保が難しいという状況が出され、各団体で支えてもらって地域の社保協を広げていこうと提案されました。

1000万署名についてはやっている地域とまだの地域があり、これから学習会を精力的に開いてもらって構成員が地域に出ていく。京都の目標を住民の1割ということで25万筆として長いスパンで取り組んでいこうと提案されました。街頭宣伝を行った地域では、内容が難しくて社会保障の改悪は話せても、消費税とのつながりまでなかなか言及できないとの意見も出され、わかりやすく話せるような学習会も必要との意見も出されました。この会議を今後も継続して開いていくことを確認して閉会しました。

               

         部医療の再生をめざす論議を今後もすすめます

      北部の地域代表者会議は1130()中丹勤労者福祉会館で開き、全地域から10人が参加しました。与謝の海病院をどうするのかが一つの焦

       点であり、今後舞鶴の医療再編、丹後の医療再生計画なども合わせて、北部の地域医療をどうするかという問題で北部医療部会を開催すること                                

       になりました。また、例年の自治体キャラバンも地域主体でやっていこうということで、来年は春先から準備に入ることを確認。署名について            

       はもっと早く送ってほしいとの要望や学習会はテーマ・講師・資料をワンパッケージにして提案してほしい、国保の財政状況などの資料提供をと

       の要望もありました。

 丹後では高齢者が多く食べるものも偏っていて農家で栄養失調になる人が出ている限界集落の状況など、老老介護の問題がある。運動を広げるにはどうしたらよいのか積極的に提案してほしいとの要望もありました。北部の全地域参加で、医療・福祉問題で広く深く議論できたのは画期的なことで、今後も学習会を重ね、議論していくことになりました。京都社保協では今後、府南部地域での社保協確立に向けても運動を進めていくことにしています。