障害者総合福祉法を初夢に終わらせないために!
基本合意文書締結2周年記念京都集会に400人
1月7日の午後、ひと・まち交流館で「創ろう!私たちの(総合福祉法)を初夢に終わらせないために!<基本合意文書>締結2周年記念京都集会」を開き、400人が参加して京都からの決意を表明しました。
集会は、「障害者権利条約の批准と完全実施をめざす京都府実行委員会」委員長の藤井清治良さんが開会挨拶、事務局長の矢吹文敏さんが集会の取り組みと権利条約の批准に向けての活動報告を行いました。
大事なことは障害者運動、積み重ねを初夢に終わらせないこと
「障がい者制度改革推進会議議長代理」の藤井克徳さんが基調講演を行い、東日本大震災の原発事故に苦しむ障害者の手紙を紹介するところからはじめて、生きることを「益」とした悪法「障害者自立支援法」に訴訟やさまざまな活動でたたかった歴史をひも解き、骨格提言を創るにいたった運動の成果を、大事なことはやはり障害者運動で、今日集まっている団体の全国組織、日本障害フォーラムが中心になって各政党にも要望していき、選挙が始まると公開質問状を送る活動を展開してきた、そうすると障害者団体の働きかけに政党が応えて公約に載せた。障害者運動の大事さが現実にあるということをおさえてほしいと、わかりやすく話されました。講演の最後には、この積み重ねを初夢に終わらせないためにも、今年前半の取り組みが重要と締めくくり、参加者一同決意を新たにしました。
参加団体から6人がそれぞれの運動報告と訴えを発言
集会では各団体から発言し、1.障害者自立支援法訴訟元原告でかめおか作業所の栗山達也さんは「基本合意」の重要性について発言、2.京都難病連会長の北村正樹さんは「谷間の障害をなくそう」と訴えました。3.京都精神保健福祉推進家族会連合会会長の野地芳雄さんは、精神障害者の当たり前の暮らしを訴えて、家族や当事者が立ち上がっていることを紹介しました。4.日本自立生活センターの宇田隆さんは、高齢期までの自立生活を見通し、施策が充分でないと訴えました。5.かりん燈・万人の所得保障をめざす介護者の会の渡辺琢さんは、当事者の生活を支える介助者の志と鬱や腰痛に悩む介助者の実態を告発。6.最後に自立支援法訴訟弁護団の民谷渉さんから「障害者予算をOECDの平均並みに引き上げよう」と海外の事例をあげて訴えました。