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某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

今銀行で話題のこと

2007年09月27日 23時17分18秒 | 銀行の話
今銀行で話題なのは、郵政民営化です。
10月1日の民営化を受け、いかに郵貯銀行にシェアをとられないか、そして逆に顧客を奪い取るかに知恵を絞っています。

私もお客さんと話すとき、どういった金融機関を使っているかそれとなく聞き出します。
ライバルの銀行や信用組合なども確かに多いといえますが、郵便局を使っていない人はほとんどいません。
1000万円という上限はありますが、やはりもともとは国がやっていたという安心感があるからでしょうか。

この1000万円をいかに私の銀行に持ってこさせるかが一番重要となります。
とはいえ、ここで「民営化したから郵貯銀行は安心できないですよ」というわけにはいきません。
そんなことを言ってしまえば、法的にも問題があると同時に、逆に自分のイメージを悪くしてしまいます。

いかに悪口を言わずにあいてのイメージを下げるか。
これがなかなか難しいんですよね。

冗談は別にしても、今のままでは郵貯銀行は非常に危ないでしょう。
何が危ないかといえば、民営化すれば郵貯銀行の監督官庁は総務省から金融庁へとうつります。
身内同然で甘かった総務省と比べ、金融機関を潰すことにエクスタシーを感じているとしか思えない金融庁が本気になれば、郵貯銀行は潰れてしまう可能性すらあります。

おそらく、年内に年内に業務改善命令が出され、年度内にも何らかの業務に対して業務停止命令が出されるでしょう。
金融庁という狼の前にいきなり放り込まれた郵貯銀行という名の子ウサギ。
敵は金融機関ではなく金融庁だと気がつくのにそう時間はかからないでしょうね。

早帰り

2007年09月01日 21時04分47秒 | 銀行の話
何人かの大学時代の友人と話していて、同じ業種とはいえ、違う銀行では文化や考え方、やり方が違うんだな、と気づかされる点があります。
それと同時に、これは同じなんだなぁという点もいくつかあります。

その最たる例が早帰り。
大体、毎週水曜日あたりに設定され、その日はいつもより大分早い時間に帰らなければいけない、ということになっています。

これはなかなか守られない、という意見が結構あるんですが、そうとは限りません。
今の銀行経営層は、いかに収益を上げるかということに主眼を置いています。
そのため、収入を増やすと同時に、いかにコストを減らすかというのも大きな課題になっています。

コストを減らす上で、もっとも重要なテーマの一つは人件費をいかに少なくするかということです。
そのため若手を増やし、かつパートや契約社員のような雇用形態を増やしていきました。
と同時に、残業をあまりするなという動きもあるわけです。

では残業代を払わないために、どうするか。
残業代を払わないサービス残業をさせるという手もあるでしょう。
しかし、銀行業界のような監督官庁に目を付けられやすい業種ではなかなかそうはいきません。
コンプライアンスの遵守を厳しく言及されているので、堂々とサービス残業を行うことはできないのです。
(やっているところもあるようですが、ばれたときのペナルティが恐ろしくないんでしょうか)

そのため、サービス残業はあまり出来ません。
かといって、残業も出来ません。
その日はどうするか。

単純な話で、本当に早く帰ります。
忙しくない日は、公務員並みに早く買えるときもあります。
しかし、早く帰るからといって仕事が少なくなるわけではありません。
その仕事のしわ寄せは翌日以降に持ち越されるわけです。

とはいえ、翌日も同じように仕事があるわけで、前日の仕事のみに注力は出来ません。
結果として、いかに効率的に仕事を終わらせるか、ということになります。
会社の経営層としては、これを狙っているのかなぁとも思ってしまいます。

ですから、早帰りの日は特に大変です。
その日のうちに終わらせなければならない仕事を、いつもの倍のスピードでこなし、翌日の下準備もし、特にその日のうちにしなければならないものではないものは翌日以降に持ち越し…というように、いつも以上に効率的に仕事をしていかなければならないのです。

これが結構大変で、残業が出来るってありがたいなぁと思ってしまいます。
サービス残業をしてもいいから、ゆっくりと仕事がしたいなぁとも思ってしまったりすることもあります。
じゃあ仕事を持ちかえりゃいいじゃんという人もいるかもしれませんが、個人情報漏洩に非常に厳しくなっているので、持ち帰り残業なんて今は論外。
仕事は会社でしか出来ないのです。

残業が今月何十時間、何百時間もあって大変だ、という人がいますが、それだけ残業が出来てうらやましいと感じてしまいます。
その残業時間分の仕事を、就業時間内に終わらせなければならないんですから、その大変さがわかってもらえるでしょうか。

転職したい

2007年08月29日 23時02分23秒 | 銀行の話
「転職したい」と思ったときの理由ランキング(gooランキング) - goo ニュース

転職したいランキングというのを見つけました。

転職…
たしかに、仕事変わりたいなぁと思うことは結構あります。
それはランキングの上位にあるような人間関係ではありませんが。

銀行は転勤の多い業種ですから、人間関係が原因で転職というのは少ないと思います。
数年、もしかしたら数ヶ月我慢すればその人と分かれられますしね。

私のような下っ端銀行員にとっては、収入が最大の原因でしょうか。
5年目より下の銀行員の給料は低いです。
3年以下ともなるともうスズメの涙ほど。
他の業種の人と比べてため息をつきたくなることもしばしばです。

とはいえ、10年目を過ぎるころから、世の平均を上回るほどの収入を得るようになり、20年目ともなれば結構な年収になります。
だからそこまで長くなると、年収で転職を考えることはなくなるでしょう。

しかし、今度は転勤や出向が原因で転職を考える人が増えるように思います。
子供ができ、なかなか引越しが難しくなると、定住の地を求めるのでしょうか。

私は転勤したいとは思っていますが、積極的に動いているわけではありません。
どこからかヘッドハンティングされるのなら考えますが、それは当分ないでしょう。
転職よりも、今の仕事のことを頑張りたい、そう思っています。

ご飯を食べるのが早くなった

2007年08月20日 23時59分07秒 | 銀行の話
銀行員になってもうすぐ1年半。
変わったことは数々あります。
社会人としての心構えだとか、仕事に対する態度、上司との付き合い方…
さまざまなことを学び、それに伴って自然と考え方なども変わっていきました。

それ以上に、一番自分が変わったのは食事の早さでしょうか。
特に昼食時間は、銀行が最も込む時間で、お客さんも非常に多く訪れます。
そのため、昼食はできるだけ早く食べなきゃ仕事になりません。
だから10分とか15分で昼食を終え、仕事場に戻ってくるのが常です。

もともと食べるのは早いほうだったのですが、昔の2倍くらいの速さで食べられるようになりました。
もちろん、食事が遅い人もいます。
しかし、仕事をこなせる人、できる人は食事が早い人が多いように思います。

これもひとつの資質でしょうか。

女性は怖い

2007年08月10日 23時46分42秒 | 銀行の話
銀行は性別年齢職種に限らず、定期的に異動があります。
5年もすればその支店の陣容は一変してしまいます。
だからかもしれませんが、その異動によって支店内の勢力図が大きく変わってしまうのです。

男性の場合、好き嫌いはあっても、派閥のような勢力が出来ることは余りありません。
しかし女性の場合、いくつかのグループが出来、そのグループ間で好き嫌いが分かれてくることが多いように思います。
(これはよくよく考えてみると、学生時代も宗だったように思いますが、ここまで意識したのは銀行に入行してからでしたが。)

私が見ている限り、大体「主流派」「非主流派」「中間派」の3つにわかれることが多いように思います。
そして、「主流派」と「非主流派」は、その溝の深さの違いはあれ、対立しています。

学校などの場合、この主流派と非主流派が逆転することは通常ありません。
しかし銀行の場合、定期的に異動がありますから、これが簡単にひっくり返るのです。
主流派の主要人員が抜け、代わりに入ってきた人が非主流派に入り、勢力が逆転なんてこともよくあるのではないでしょうか。

私の支店もそれが起こってしまいました。
今まで虐げられていた非主流派が主流派になり、この世の春を謳歌していた主流派の残党が不遇の立場にいます。

女性は怖いなぁ。
そう思ってしまう出来事でした。

国債

2007年07月04日 22時28分34秒 | 銀行の話
夏の個人向け国債の発売が昨日で終わりました。
個人向け国債は本当に人気で、次から次へと売れていきました。
ちょうど金利が上がっている時の発行となったので、5年が1.5%、10年が初回1.01%と、なかなかいい金利。
これじゃ人気が出ても仕方がない、と思えてきます。

財政状況も好転していますし、プライマリーバランスの黒字化も間近。
ムーディーズが格上げを検討しているというニュースも出ていますし、参院選後に利上げが噂されているとはいえ、リスクを嫌う人ならばこれ以上無い投資先といえるでしょう。
銀行の定期預金よりもずっとローリスクでハイリターンですしね。(換金性では劣りますが)

とはいえ本音では投資信託や変額保険などを買って欲しいんですけどね。
そっちの方が手数料収入が大きいので。

冗談は別にしても、リターンが国債の数倍から十数倍にもなる商品がいくつもあり、もったいないとしか思えないからです。
私が同じ額を持っていたら、絶対に投資信託を買います。

できれば毎月分配型で、生活費の足しにしたいなぁ…
と思ってしまうほど、銀行員の給料って安いので(苦笑

7月になり

2007年07月03日 23時05分46秒 | 銀行の話
新人達も入行して3ヶ月。
これくらい時間がたつと、やはり差が出てきます。
任された仕事はこなせる人、がんばってるけどまだまだな人、がんばってすらいない人…
人によっては様々ですが、仕事ができる、できないという差は明確になってきます。

これは一般的に学歴とはあまり関係がないように言われます。
しかし、仕事ができる人より仕事ができない人の方が高学歴の傾向があると思えます。

これは頭がいいから仕事ができると思っているのではありません。
高学歴な人は、一般的に言えば、真面目に勉強していたタイプか要領よく勉強してきたタイプのどちらかであることが多いといえます。

仕事ができるようになるのも同様で、真面目にコツコツと覚えていくか、要領よくポイントを抑えていくことがその近道。
つまり、勉強ができるようになることと仕事ができるようになることの方法論はほぼ同じなわけです。

とはいえ、勉強で苦手科目があるのと同様、仕事も向き不向きがあります。
だから一生懸命やっていてもなかなか結果が残せない仕事もあるでしょう。
しかし特殊な仕事でない限り、仕事というのは誰でもできるものです。
例え不向きな仕事でも、一生懸命やっていけばいずれは身につき、できるようになっていきます。
時間はかかるかもしれませんが、真面目に取り組んでいけばいつかは報われます。

一番の問題は、その時が来る前に「あいつは使えない」という烙印を押され、自分の評価が決まってしまうこともあることですが。
そしてその低評価は給料や出世などに影響し、それを挽回するのは並大抵なことではないんです。

なんだかとりとめがなくなってきましたが、できない仕事もできるようにならないといけない、それ社会の厳しさというやつなのでしょうか。

上司の愚痴を聞くのも仕事

2007年05月29日 23時15分43秒 | 銀行の話
「今日は何か予定ある?」
だいたい定時が過ぎて、そろそろ帰るように今日やるべき仕事と明日に繰り越すべき仕事を頭の中で振り分けている頃、上司からお声がかかります。
簡単に言えば、仕事の後のお誘い。
もともと飲むのは好きですし、夕食代が1食分浮くので何かない限りはついていってしまいます。

そこには上司と2人きりのこともありますし、上司数人と一緒のこともありますし、他の若手行員数人と一緒のこともあります。
そこでの話題は、最近悩んでいることや大変なこと、ここはいい、ここは改めるべきといったことなど、仕事に関係することから、昔の思い出話まで、様々。
しかし、酒が進んでくるとやはり出てくるのは上司の愚痴。

あいつは仕事を舐めている、あいつは口だけで仕事を舐めてる…
上司といえでも人間ですから、そういった弱い面があるのも仕方がないですよね。
そして、自分の上司がそんな弱い面を晒してくれるのもうれしかったりします。

とはいえ、付き合うのも大変なんですけどね(苦笑

憲法記念日に寄せて

2007年05月03日 23時18分48秒 | 銀行の話
憲法記念日ということで、昨今話題の憲法改正にかかる国民投票法案などについて書こうと思いましたが、去年の憲法記念日も憲法改正について書いたので、憲法以外の話題を。

日本の4月下旬から5月上旬のカレンダーを目にやってみましょう。
今年は4月28日が土曜日、29日が日曜日で昭和の日、30日が昭和の日の振り替え休日。
5月1日、2日は平日で、3~5日は憲法記念日、みどりの日、子供の日で連休、6日は日曜日です。

銀行員の休みはカレンダーどおりですから、3連休の後2日出金、その後4連休となっています。
来年は、土日休みの後1日出勤、1日休み、3日出勤、3連休。
もう休みがもったいなくて仕方がありません。

どこかに旅行に行くのも難しく、結局何をしたのかわからぬまま休みが終ります。
他の業種では平日も休みになって、大型連休になるところがあるというのに、なんで銀行は…と思ってしまいます。

銀行はカレンダーどおりにしか休めないとするならば、いっそのことその周辺に新しい祝日を作ってくれないかなぁと思ってしまいます。

この時期の問題

2007年05月01日 23時30分20秒 | 銀行の話
5月になりました。
それそろ新入行員も仕事に慣れてきてくれました。
それに従って、この時期にちょっとした、いや結構大きな問題がでてきます。

それはミスの増加。
新入行員が目を離してもやれるようになったとはいえ、ミスが結構多いのも事実。
去年の私は、自信が出てきたからか、5~6月はミスが急激に増えたように思います。

自信をつけさせるのも大事ですが、慢心を取り除くのも大事ですよね。