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某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

「振り込め詐欺」撲滅は無理です

2008年10月20日 01時12分36秒 | 銀行の話
「振り込め」撲滅月間なのに…警官の目前で被害16件(読売新聞) - goo ニュース

今月は振り込め詐欺の撲滅月間ということで、年金支給日の15日には私の支店にも近くの交番から警察官がやってきました。
大変だなぁ、と思いつつも、年金支給日は非常に多くの高齢者がお金をおろしにやってくるので、まともに応対なんて出来ません。

何故だか知りませんが、高齢者の人って年金が振り込まれると、その日のうちに全部下ろす人が結構いるんです。
現金で持っておきたいと考えているのかもしれませんが、リスクを考えれば普通はこんなこと出来ません。

しかし、それをしないというのは老人が銀行を信用していないからでしょう。
もしかすると、自分以外の誰も信用していないのかもしれません。
だからこそ、行員や警官から何か言われても、かたくなに詐欺師へお金を送ってしまうんでしょう。

もうここまでくれば、振り込む老人たちにも非があるとしか言いようがないと思います。
撲滅が無理な以上、振り込まれたお金をどう止めるかに力を注いだ方がいいかもしれません。

とはいえ、振り込まれてすぐに引き出されてしまえばどうしようもないんですけどね。

結婚と退職

2008年07月11日 23時07分29秒 | 銀行の話
久々にあった同期。
はなしは弾みますが、その中心は誰が辞めたかということ。

辞める理由は様々。
私のように三年目くらいになると、一番大きな理由は結婚。
女性は総合職一般職を問わず、結構辞めています。
やはり、仕事を続けるのがいやになり、辞めるちょうどいいきっかけになるからでしょうか。

男性の場合、女性ほどではないにしても辞める人はいます。
それは転職だったり実家の家業を継ぐためだったりと女性とは違って様々。
しかし、いつの間にか辞めていたりするとちょっと寂しくなります。

え?あいつも辞めたの?
という人が多くなるにつれ、同期との繋がりが薄くなってきたなぁとしみじみ感じてしまいます。

リスク

2008年04月15日 00時02分26秒 | 銀行の話
株安で元本割れ続出は必至 リスク限定型投信の行方】(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

投資信託の元本割れはかなりの人が抱えています。
実際に私が売ったお客さんの中には、20%くらいの赤字を抱えている人もいます。
私も15%くらいの赤字ですが。

リスクをいかに理解していたとはいえ、赤字になるのは嫌なもの。
こんなはずじゃ…とクレームをつける人はかなりいます。
ここ1年くらいは金商法試行も影響して、リスクの説明をかなりやっていましたから、聞いてないという人はあまりいなくて、ここまで値段が下がるとは、というタイプの方が多いように思います。


しかし、3年以上前に投資信託を買った人となると少し事情が変わってきます。

銀行での投資信託販売が解禁された直後は、あまりその説明のしかたを理解していない人が多かったのです。
定期預金と同じ感覚で、元本割れということがどれだけ危険かをわからずに販売していたケースが結構あります。
債権を中心とした安全なもの、例えばグローバルソブリンのようなものならばまだいいですが、中には途上国の株式投資信託を元本保証と聞かされた人もいたようです。

こんな無茶なことを言って売る人は流石にもういないでしょうが、過去に仕組まれた時限爆弾が爆発することもあり、それは売った人とは関係の無い人を巻き込んでしまうのが非常に多くて困ります。
いくら短期的に収益を稼ぐためとはいえ、こんな無茶なことをしたのか…と思ってしまいます。

おかげで金商法はますますきびしくなりそう。
もう国債だけ売ろうかな、と思ってしまいます。
それができれば本当に楽なんですけどね。



今日で今年も終わり

2008年03月31日 23時41分48秒 | 銀行の話
今日で今年、正確に言えば今年度も終わりです。

学生時代は春休みに入っていてそんな実感はありませんでしたが、社会人は3月31日まで平日ならオシゴト。
明日からは新年度かと感慨にふける暇も無く、新たな年度が始まります。

一年前、とうとう後輩が入ってくるなぁ、なんて思っていたら、あっという間にまた後輩が入ってきます。
思い返せばこの一年間は色々なことを学んだ一年でした。

自分が働けばいいというだけではなく、いかに下を教えていき、さらに上の期待にも応える…
その難しさを感じ続けた一年でした。

後輩を育て、自分も成長する。
簡単そうに見えてこれがかなり難しい。
日々の仕事に終われるだけになってしまいがちで、足踏みが続いていたようにも思います。

明日から私も3年目。
そろそろ会社の中でも主役の位置にならなければいけない立場。
甘えを捨てて頑張らなくては…

年度末は忙しい

2008年03月23日 23時46分12秒 | 銀行の話
年度末です。
あと6回職場に行けば、もう次の年度になってしまいます。

早いですね。
もう私も3年目突入です。
大学4年生は卒業式が終わり、新たな生活の準備に取り掛かっているころでしょうか。

ここでもうすぐ社会人になる若者にアドバイスでもしたいところ。
とはいえ、何も思い浮かばないんです(苦笑

今言えるのは、あと1週、思い切り遊べということ。
無茶してもいいのはあと1週間だけです。
まぁ社会人になっても無茶はできますが、その後激しく後悔するのでなかなかできなくはなります。

資格試験の勉強なんて、社会人になってからでもできます。
無茶苦茶なことを後悔せずにできるのは今だけです。
事故と病気には気をつけて、思い切り遊んでください。

異動

2008年02月29日 23時59分06秒 | 銀行の話
今、私の銀行では異動が控えています。
私も4月で3年目に突入。
いつ異動になってもおかしくありません。

何処に行くのか全くわからない。
だから部屋の掃除と、持っている仕事を出来るだけ減らすくらいしかやれることはありません。

異動はあるのか無いのか。
異動があるにしても何処に行くのか。
不安です。

支店長の相手は大変だ

2008年02月04日 20時23分32秒 | 銀行の話
そんなによくあることではないのですが、いきなり支店長が
「今日は若手とのみに行こうかな」
なんて思う時があるようです。

支店長になるのはやはり何かしらできないとなれません。
それは仕事であったりゴマすりであったり政治であったりアピールであったり様々ですが。

そんな立場にあると、下々のものがどうしているか気になるのでしょうか。
それとも自分の息子と飲みたくなるような気持ちになるんでしょうか。
もしかしたら、部下からあがってくる評価が本当に正しいか判断するためかもしれません。

しかし、支店長と一緒に飲むのは本当に大変です。
上司よりもさらに年上で、しかも立場も上。
話をあわせるだけでも大変なのに、気を使わなければいけないことがたくさんあります。

店のチョイスも難しいですし、どんな料理がいいのかも悩みどころ。
酒が無くなったら次の酒の準備もしなければなりませんが、早すぎてもいけない。
これがなかなか難しいのです。

やっと終わったと思っても、もう一つの関門があります。
それはタクシー。

支店のことを一番に考えるのが支店長。
ということは、タクシー会社は取引先じゃなきゃいけません。
だから、頃合を見計らってタクシー会社に電話して、スムーズに送り出さなきゃいけません。

支店長がタクシーに乗り込み、お礼の挨拶を交わして走り去ってやっとその飲み会は終わるわけです。
本当に支店長相手は大変ですよ。

収入と支出

2008年01月31日 23時29分47秒 | 銀行の話
働いていく上で、どうしても交際費がかかってしまうことがあります。

上司・先輩・同期・後輩…
様々な繋がりがある以上、「つきあい」は欠かせません。
「つきあい」が増えれば増えるほど、交際費は増加していきます。

30代半ばより上ならばともかく、若手の銀行員の給料なんてたかが知れています。
世間で思われているより本当に安いです。
ですから、交際費が増えれば増えるほど生活が苦しくなっていきます。

とはいえ、仕事を円滑に進めるためにはそういう「つきあい」も必要なもの。
というのも、仕事に関係の無い話は仕事中にはできませんし、仕事と関係の無い話をしなければ相手を理解することも難しいからですね。
飲みニケーションなんていう言葉がありますが、実際問題としてそれが必要なわけです。

人間とはなかなか難しいものです。

将来

2007年11月06日 22時40分56秒 | 銀行の話
大学時代の友人から久しぶりにメールが。
「転職しました」

同業他社に勤めていたので、いろいろと情報交換をしたこともあったのですが、大学時代から希望していた某損保会社に行ったとのこと。
銀行の仕事に飽きてきた、という言葉が印象的でした。

他にも、転職した人、フリーターになった人、ニートになった人…
さまざまな人生があるんだなぁ。
そう感じました。

そういう私も、転職したいなぁ、と思うことがしばしば。
理由はさまざまですが、他の仕事がやりたいというのが一番大きな理由でしょうか。
他の企業に転職してもいいよう、自分の能力を高めるしかないですねぇ。

今銀行で話題のこと2

2007年09月28日 21時37分13秒 | 銀行の話
昨日に引き続き、今銀行で話題のことです。
それは9月30日に施行となる「金融商品取引法」です。
金融機関で働いていない人にはピンとこないでしょうが、金融機関で働いている人間にとっては非常に大変な問題なんです。

この法律は、今まで金融商品の種別ごとにあった法律を一つにまとめ、幅広い金融商品を横断的に規制して投資家の保護を守るものです。
それに従い、今まで以上に金融商品の販売に際して確認しなければならない手順が増加しました。
はっきりいって、金融商品は売るな、といわれているのではないかとすら思えてしまうほど厳しい法律です。

確かに、顧客の保護は必要ですし、一部の投資のプロが行う投資に関しては規制が緩和されてはいます。
しかし、国民の大多数は投資の素人。
貯蓄から投資への流れを加速させたいのならば、投資を行う上でより手順を簡易化することが必要でしょう。

顧客の保護も、損を出させないために投資を行うハードルを高めるのは投資に対する環境を悪化させるだけです。
それよりも投資に関する教育を重視すべきで、金融機関に不誠実な対応をされたために損をした場合のような顧客に落ち度がない場合以外、今のような過度の顧客保護は不要ではないでしょうか。

本当に金融庁も余計なことをしてくれます。