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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

やくざの横顔

2023-02-15 23:06:32 | 邦画
1970年製作だから日活ニューアクションの分類に入る作品になるんだろうなぁ
ただ見てるとオープニングは日活のやくざ映画で始まって
兄の仇二人って言っても敵対するから組長をも射殺して
なんと刑期が3年ッて、こんな緩い刑期でいいんだろうか
そして所払いみたいに父親の組長から係争を避けるために一年の勘当を受けて
宍戸錠の船で一年辛抱して横浜に降りた渡哲也演じる主人公
 
ここからクライマックスのアクションに至るまで
これってニューアクション作品?って思えないんだなぁコレが
っていうか渡哲也で裕次郎さんのムードアクション作品もどきを
ヒロインに松竹から香山美子さんを借りて延々と綴ってくれる
いやもうどっからどうつついてもこれって一時代前のムードアクションにしか見れない
そうなんだよねだって原作が川内康範だもん
 
そんな中で殺し屋の内田良平が完全なる儲け役ではあるのだけど
渡映画ってことて渡り合う道具は九寸五分(この一文だけは洒落)です
もうこの時代の渡さんにはドス(九寸五分)しか似合わんものねぇ
これだけは小沢啓一さんも譲れなかったようですが中盤でのムードアクションには拘っていて
 
クライマックスでは肝心要ではパンチでの殴り合いだったなぁ 殴り込みが殴り合いだってさ
っていうかドスアクショんにもキレがなかったかなぁ
この時代のニューアクションでは青木義朗がじつにいい悪党を演じてきてるものの、この作品では松葉杖ついた善人側だし
殺し屋内田良平さんまで死にたい願望の殺し屋であったりと
実に変則的な作品だった
 
っていうことで大幹部シリーズみたいなヒリヒリとした渡哲也を感じられずドスも刺された痛みも映画から感じられんない作品でした
 
1970年製作、日本映画、日活作品
川内康範原作、小沢啓一監督作品
出演:渡哲也、香山美子、内田良平、今井健二、青木義朗、丘みつ子、麻生れい子、植村謙二郎、沖雅也、大滝秀治、福山象三、チコ・ローランド、富永美沙子、木島一郎、八代康二、杉山元、高橋明、前田武彦、浜口竜哉、中村竹弥、宍戸錠

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