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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

女吸血鬼

2022-07-23 23:12:01 | 邦画
衛星劇場の今月の特集プログラム“リクエストSP特撮×怪奇映画セレクション”の
怪奇映画として
日本の映画製作会社がまだ6社あった時代
新東宝という映画会社が存在しており
他社とは違ったプログラムピクチャー、そう大衆が映画に求めてるいた”エロ、グロ、ナンセンス“に特化した作品を提供しつづけてきた中で生まれたこの作品
 
他社が絶対に手を出さない”吸血鬼“映画を日本で初製作したのがこの作品
ではあるんですが、この作品明らかなるタイトル詐欺でして
女の吸血鬼は一人も出てきません
が被害者になるのは女性ばっかです
その風貌からやっぱこの人、日本での吸血鬼第一号にふさわしいのは天知茂さん
 
1959年ってことで洋画でも吸血鬼はあまり製作されていない中
まぁよくここまで考えたなぁっていう吸血鬼の設定が実にユニーク
日本初の吸血鬼はなんと天草四郎の成れの果てでして
グラサンかけてなんと昼間は大事ないんですが、なんと月光に弱い
西洋の吸血鬼とは逆の存在
夜に月光に照らされて苦しむ姿は、今見ると逆に新鮮に見えてくるから不思議だし
当時の天知茂という役者の存在感を十分に引き出した作品といえる
 
そうなんですよ、ただでさえ主役として数々の新東宝映画では主演務めてきてる和田桂之助ですが
何故か主演でありながらマスクの甘さっていうのもあるのでしょうが
実に存在感の薄い役者さんですから、ある意味天知さんは得をしていたかもしれませんが
その後日本映画での吸血鬼俳優は岸田森まで登場してこないってことは
ドラキュラっていう存在は日本映画界の土壌では育たなかったッテことですかねぇ
 
女優陣では池内淳子さんがヒロインとして和田桂之助の恋人で、吸血鬼に狙われる役
その母親でなんと二十年間行方不明ののち20年前のまんまで蘇ってくる三原葉子さん
やっぱ前田通子を会社が干せたのは三原さんがいたからなんでしょうねぇ
そして監督には中川信夫さんということで
それなりに見られる作品となっていたような
 
まぁ天知茂という俳優がいなければ絶対に作れなかった作品と言っても過言ではない作品と言っても過言ではない
 
1959年製作、日本映画、新東宝映画作品
中川信夫監督作品
出演:和田桂之助、中村虎彦、三原葉子、池内淳子、天知茂、矢代京子、千曲みどり、鮎川浩、和久井勉、五月藤江、晴海勇三、国方伝、水原爆、林寛、倉橋宏明、美舟洋子
 

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