続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

介護の地獄。

2010-11-17 07:03:39 | 日常
 サークルのAさんは少し痴呆の入った老母を介護している。
「昨日は思わず、ひっぱたいたわ」と、Aさん。
「あらあら、それはいけないわ。お母さんを打つなんて」と、Bさん。
 二十年来の仲間であればこそ、気を許して本当のことをつい漏らしてしまう。(だからこそ仲間)
「だってね、もう下着も何もみんなウンコだらけにしてしまったのよ」
「・・・」
「でもいけないわ」とBさん、正論である。

 Aさんは数年前まで寝たきりの父親の介護を十年も看ていた経験がある人。今度は母親。時に情けなくなって、われを忘れて母親を打つこともあると思う。わたし達は聖人ではない。

 わたしは思う。
 もし打たれる立場になったとき、あのときのAさんの気持ちを鑑みて、他人でも嫁さんでも許そうと思う。そうして(ごめんね)と詫びるしかない自分にも(頑張れ、くじけるなよ)と、檄を飛ばしたい。
 果たして、そう出来ればの話である。そういう日が来ることをも想定して、恨まず、嫉まず、心おおらかに感謝して日々を過ごしていきたい。

Re『武蔵野』112。

2010-11-17 06:53:24 | 国木田独歩
或は麦畑の一端、野原のままで残り、尾花野菊が風に吹かれている。

 或麦畑一端野原残尾花野菊風吹

☆惑う漠(曖昧さ)、将(あるいは)溢れる譚(はなし)の八(たくさん)の言(言葉)。
 竄(文字・文章を入れ替える)の備(あらかじめ用意する)。
 化(形・性質を変えて別のものになる)の八(多く)を危惧(危ぶみ恐れること)する譜(物事を系統的に書き記したもの)を遂(成し遂げること)。

『城』278。

2010-11-17 06:36:05 | カフカ覚書
塀がのっぺらぼうで高いというだけで、少年たちの征服欲をそそったのである。ある日の午前ー

 塀/Mauer→Meinung/見解。
 のっぺらぼう/glatt・・・明らかに。
 高い/hohe→hole/空の。
 少年たち/Jungen→Jung/新しい。
 征服欲/bezwingen・・・(怒りなどを)抑える。
 einem→ahnen/予感する。
 午前/Vormittag→Vermittlung/仲裁、調停。

☆明らかに空ろな見解というだけで、新しい人たちの(怒りを)抑えたのである。
 仲裁を予感する。