ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

190928 ピアノ教員によるコンサート

2019年09月28日 | 音楽・美術 他
いつもなら行かれない時間ですが、いろんな条件が重なって、聴きに行くことができました


空席があり当日券が出ていましたが、大満足のコンサートでした

プログラムの5曲はどれも初めて聴く曲でしたが、素晴らしい演奏でした
すてきな曲、素敵な演奏家との出会いがあるとうれしいです

同じ列の白髪の紳士お2人が、曲間に話していた内容に共感! そんなこともあって、気持ちの良いコンサートでした
プログラムを読んで、「彼女は、リスト弾きなんだね」「いやー、リスト、良かったねー」
「シューマンはいいね、メロディーがたっていて」
こんな調子で、コンサートを心から楽しんでいる。
歳を重ねて、こういう楽しい時間を共有するできる友達がいるっていうのは、羨ましいなと思いました

わたしも、2曲目のリスト 巡礼の年第3年S.163 4.エステ荘の噴水 は感心しました
水をイメージする音の流れがすばらしかった
演奏者自身によるプログラムノートを読んで知らなかったリストの人生にもびっくり
卓越した演奏技術、「交響詩」という形を作り出した業績など、幸せで充実した人生かと思いきや
作曲家としては不遇な人生で、超絶技巧的なものは軽薄、編曲物は想像力欠如といわれて、
本人の求める芸術と観客の求める姿との祖語に苦しんでいたそうだ
オーストリアの辺境の村で生まれて、読み書き計算だけは学んだが一般教育をほとんど受けていなかったため、
不動の名声を得ても、そのことを後悔し根強いコンプレックスを持っていたという

1曲目のフォーレは パリ国立高等音楽院の院長として、学院の体制を大きく刷新して数々の業績を残した人

4曲目 シューマン 森の情景 作品82
9つの曲には詩が添えられていたという物語のような曲

5曲目のスクリアビン は左手のコサックといわれた人
不思議な終わり方の曲だった

アンコールは、ショパンの雨だれ と ドビュッシーの喜びの島
聴きたかったショパンと惹かれるドビュッシーだったので、嬉しい驚き
知らない曲を知る喜びもあるけど、知っている曲を生で聴いて味わう感動もある
どっちも大満足の素敵な今日のコンサートでした
知っている曲を弾いて貰える

野原みどり 先生は 藝大在学中に第56回日本音楽コンクール第1位 首席で卒業後パリ・エコールノルマルに留学、ロンティボー国際ピアノコンクールで優勝他、多数の受賞歴のある方だそうです
閉会後、先生とお話ししようと多くのお客様が、順番を待つ長い列ができていました



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