ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

200921 つる植物・帰化植物 ほか 芝川で

2020年09月21日 | 植物・園芸など
 

種名は宿題・・・
ヒルガオ科の何か、帰化植物だろうか 
サツキやアジサイの植栽を覆っている


大きさは、アサガオよりずっと小さく、ヒルガオよりも小さいくらい

モンキチョウ?・・・が蜜を吸っています 
ちょっと小さくて狭いよ むりくり覗き込んで・・・むぎゅ~って感じ
チョウの種類はわからない
 
検索してあたりをつけたのは
マメアサガオ 
Ipomoea lacunosa L.
イポメア
ヒルガオ科 サツマイモ属
1年草
参考: 『松江の花図鑑』マメアサガオの頁はこちら → https://matsue-hana.com/hana/mameasagao.html
 
 
細かい特徴を確認するには、これらの写真では不足
北アメリカ原産で1955年に東京近郊で帰化が報告され、現在関東以西でやや普通
とあるから、気がついてもよさそうなものだった
 
よく似た種にホシアサガオがある・・・ということは
白や紫があるのではなくて・・・
こちらがホシアサガオで・・・
花の中心部が濃紫色
全体が同じ色だとベニバナマメアサガオであるらしく
いづれも初めて知る植物
 
これは、2種が混じっていたのかも???
次はちゃんと確かめてみよう
 
ホシアサガオ ヒルガオ科 サツマイモ属
Ipomoea triloba L.
熱帯アメリカ原産 第二次世界大戦後に帰化した
関東以南の道端などに発生する 一年草
北アメリカ、オーストラリア、東南アジアなどに広く帰化している
 
 
歩いてゆくと今度はより大きい葉の蔓植物がサツキやアジサイを覆ってい
アレチウリ と思われる つる性1年草
Sicyos angulatus L.
ウリ科 アレチウリ属
 
雄雌同株で雄花と雌花がある・・・とのことで
この写真は雄花と思われます
中心に1つなので雌しべかと思いましたが、
帰宅後、国立環境研究所のHPを読んで、
やくで合着した雄しべだろうと判断しました
今度は、雌花も探してみよう

つる(茎)からは、一か所から葉と花序と分岐したまきひげが出ている
 
1952年に清水港で確認され、現在はほぼ全国に拡大している帰化植物
おもしろいのは移入の経路で・・・なんて不謹慎ですが・・・アメリカやカナダからの輸入大豆に種子が混入,豆腐屋を中心に拡大したといわれる.近年は飼料畑・河川敷に多く見られる.河川敷などの在来種,畑作物,イネ,造林木と競合し、影響を受ける生物は河川敷などの在来種,畑作物,イネ,造林木という『特定外来生物』
 
 

クズ マメ科 クズ属
Pueraria lobata (Willd.) Ohwi
 つる性半低木←半って?
川沿いの歩道の壁を覆う
上記の種とは逆に日本在来の植物で、
1876年のフィラディルフィア万国博覧会でで展示されて
以来、庭園装飾植物→緑化・土壌流出防止植物→野生化し、
いまやアメリカでは侵略的外来種となった

今は花の時期で

近寄ってみると、マメ科らしい形の美しい花
3枚の大きな葉は実は小葉で、三出複葉これ一組で1枚の葉と考える
 
植物観察を始めた昔のこと、
あとでわかることだけれど、先端の一枚ではない二枚のうちの1枚が落ちていて
それを1枚の葉と思った先輩が先生に「これは何でしょう」と持ってきて問うたところ
先生は即答されず、しばらく考えておられ、だいぶ経ってから
合点がいった謎が解けたという表情で
「左右不相称が気になって考えました、クズの小葉ですね」と教えて下さった
先生は当時、いち早く現場での検索ということを考えて
B6サイズのカードの4辺に小さなパンチ穴をあけ該当する特徴を切りはずし、、
細い棒で突き刺してふるい落として種を検索するという方法を考え出されておられた先生
植物リストを作るためならどこへでも行きますよと精力的に研修・勉強・実践・啓蒙・指導をされた先生
スマートフォンが浸透し、写真を撮ってアプリで検索すると即座に植物名を教えてくれる時代になった今を、
ご存命だったらどんなふうにおっしゃるだろうか、この時代にどんな植物観察会をなさるだろうか・・・
クズをみると先生を思い出す 合掌
 
『松江の植物図鑑』クズの頁はこちら → https://matsue-hana.com/hana/kuzu.html
『ウィキペディア』 クズの頁はこちら → https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%BA
 
根からとれる葛粉
生薬としての葛根
生活とのかかわりは深い

しばらく除草作業がされていないのが帰って幸いして
今日はつる植物をいっぱい見られる

センニンソウ キンポウゲ科 常緑つる性半低木
とおもって写真を撮ったけれど、そうではなくてボタンヅル? あるいはクレマチスの何か?がもしれない
 
センニンソウは葉が羽状複葉、雄しべが萼片より短い。蕾の先が尖る。そう果は扁平になる
ボタンヅルは葉が3出複葉、雄しべが萼片と同長。蕾の先が丸い。そう果は紡錘形で短毛が密生する
 
キンポウゲ科で、写真にある白く花びらのように見えるのは萼
雄しべがこれより短いのでボタンヅルかとみたが、
葉がはっきり写ってないから断定できない
晴れたらもう一回見に行ってみよう
もしかしたら、クレマチスの何かかもしれない
こんな時、写真は花だけだとだめだな
できれば、押し葉にして持ち帰るべきだった
 
参考: 『松江の花図鑑』センニンソウの頁はこちら → https://matsue-hana.com/hana/senninsou.html
 

ノブドウ ブドウ科 ブドう属 
Ampelopsis glandulosa (Wall.) Momiy. var. heterophylla (Thunb.) Momiy.
落葉つる性木本
葉裏が茶色ならエビヅルだが、これは葉裏が緑色だったのでノブドウとする
 


ノイバラ バラ科 バラ属
Rosa multiflora Thunb.
落葉低木
・・・だと思う
これをつる植物に入れるのはまちがっているけれど、つるバラの印象があってここに入れました
 
 
今回、『国立環境研究所』の『侵入植物データベース』と
『松江の花図鑑』を多用させていただいたのですが
後者は写真の豊富で同定も確かと思いながらも、解説の後に引用したいろんな図鑑名がのっているので
あれっとおもって、どなたのHPかと頁を繰っていたところ
「同定には気をつけていますが素人なので間違いはあります、必ず図鑑を見てください」・・・とあった
その姿勢に信頼性を感じましたが、素人とのことでびっくり
 
全体を押し葉にして図鑑を引いて種を同定せず
写真とネット検索で同定している自分のお手軽な姿勢を反省しました

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