ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

220902 作楽会 いけばな 草月流 175 アカナス・ケイトウ・ケムリノキ

2022年09月02日 | いけばな
1) 夏やすみあけ、1か月ぶりのお稽古です

先生に、こどもがわ~いっって手を挙げている感じはどう?
とのご指導でこの形になりました
 


最初は、こんな風でした。ケイトウ・ケムリノキは作っているのに、アカナスだけ自然がのこってる
Yの形の枝が、先に付けた実で強調されてもいます
1枚目の写真の方がず~っと楽しくなっています
 
 
 
2) もう一作,今度はマッスで
初めは花器も丸いのを使いました
白ではなく、花器の色もオレンジ色にしたらどう? と先生に提案されて
いけなおしました。
 
形より、色の統一のこちらの方がずっとよくなりました。凝縮して、目線も集中します。
ありがとうございました
 
 
テーマ: 1) 自由花 2) マッス
花 材:  アカナス・ケムリノキ・ケイトウ(クルメケイトウ)
花 器: 陶器
 
 
3)今日の花材
① アカナス、カザリナス
ナス科 Solanum aethiopicum L. 
水揚げ: 不要
出回り: 8~10月い
実が重いのでバランスに気を付けていける
 
② ケイトウ 今日のは久留米鶏頭クルメケイトウ
ヒユ科 Celosia cristata L.
水揚げ: 水切り
出回り: 6~12月
葉は水揚げが悪いので整理する
 
③ ケムリノキ、スモークツリー
ウルシ科 Cotinus coggygria Scop.
水揚げ: 水切り
出回り: 5~7月
今日は煙のような花後の毛はなく、葉の色を楽しみました
 
④他の生徒さんの花材にめずらしいものがありました
 
 オヤマボクチ
雄山火口 キク科 Synurus pungens (Franch. et Sav.) Kitam. 
ヤマボクチより剛壮なので雄がついている
アザミに似た花


 イタドリあるいはベニイタドリの実・晒しとおもわれます
虎杖 タデ科 Fallopia japonica (Houtt.) Ronse Decr. var. japonica 
 
 

220827 作楽会 いけばな 草月流 174 番外編・課題「私の夏休み」

2022年08月27日 | いけばな
先生からお教室のラインに、「私の夏休み」と題した作品の写真が送られ、「参加お待ちしています」とのお言葉
 
朝の散歩、旧芝川の遊歩道でざっくりと雑草と呼ばれる植物をいくつか採集して作品にしてみました
 
1) 食材をいける

最初に作ったのは、先生のお作品のまねで、家にあったの食材を使いました
お稽古のテーマに「野菜・くだものをいける」というのがあります。食材の違う表情を発見するという勉強ですが、これではまだ丸のままや断面での丸・直線の組みあわせだけで掘りさげが浅いです
 

これを追及するのはやめて、あっさり花材を変えました
 
2) 雑草でミニアチュール

5-15 ミニアチュールのつもりですが、容器がミニといえるか・・・中途半端。だから、植物の部分に注目するという大切なお稽古ができてなくてそのままいけているだけになった。
 
で、これも追及するのはやめて、次は植物を分解しました
 
 
3) 水のないいけばな
実は、初期のテキストにあった「平面分割」を植物でやってみようと、散歩しながらずっと考えていました。
ふと家にプラスチックの容器があるのを思い出して、この作品を思いつきました
台は額掃で使った残りの波型の段ボールです。旧芝川の流れにぴったり。

「草月展・水の無いいけばな」を見学したことがあります。「植物を使ったレリーフ」にも通じる。
 
お稽古がお休みの8月。先生から課題で3作品、楽しみながらいけました。ほかのお弟子さんはどんな作品をいけたのかしら、楽しみです。
 
テーマ: 私の夏休み、1)野菜や果物をいける、2)ミニアチュール、3)平面分割または植物を使ったレリーフ
花器: 1)ビーカー,皿  2) ちょこ,ソバ徳利ほか 3) 標本ケース,シャーレ
花材: 1) キュウリ,ジャガイモ(シャドークイーン,アンデスレッド),セロリ,デラウェア,トマト(アイコ),夏子夏
2) 3) アカツメクサ・アレチハナガサ・ギシギシ・キンエノコロ・ケキツネノボタン・コゴメイ・センニンソウ・ツユクサ・デラウェア・ノブドウ・ブドウ(デラウェア)・メヒシバ・ヤノネボンテンカ

220730 作楽会 いけばな 草月流 173 枯れもので一杯・生花でもう一杯

2022年07月30日 | いけばな
枯れもので一杯・生花でもう一杯
 
8月は夏休み、「夏休み前の最後のお稽古は枯れ物」って決まってました、以前は
夏は水が(花が)傷みやすいからです
今は、月1回2回のお稽古の方も多いので、いろいろです
 
枯れ物は高価なのですが、今日は1杯分のお値段でソテツと「?」メモし忘れましたもう一種が来ていましたので、それを選びました
 
枯れ物をいけるのは勉強会「花会」のケール以来
 
久しぶりにYさんがお見えになって、「今日はみんな枯れ物でしょ?」って、古い方はやはりそう思われるのですね
今日枯れ物いけるのは私だけなんだけど・・・お懐かしくて、お会いできてほんとにうれしかった。
 

「枯れ物は水から離れて自由にいけられる」ことを思い出して、吊り花・モビール風・日用品を使うことにして、ハンガーを使いました
螺旋の金銀赤で変化をつけました。写真で見ると花材が重なってますが、一応左はソテツ、右に草物と非対称にしました
 
先生からは。バランスが取れすぎているようね
これはこれでもう一作
花材に慣れる意味でもう一作
とのご指導をいただきましたが、なぜだか、もう一杯は生をおいけなさいということになりました
 


橙色の特徴ある形のこの花器
角度をつけて使ってみたかった
刺し口にこんもりした花材を低くさしてみたかった
水がこぼれないようなぎりぎりの角度にして3か所の繰り返しにしました
折った枝で口を止めて、外したコガマの葉は鉄の三角に結びつけました

この向きより、さっきの方がいい
花器のドーナツ形の穴が見えるから
いつもどっしり置いて横から見てたのをドーナツ形がわかるようにしたかったから


 
先生からは、これはロケット? と笑われました。
Tさんのお子さんが、これどうやってつくったの?と興味を持ってくれて、やった!と思いました
 
次は9月、1ヶ月間、元気に夏をやりすごし、また楽しくお稽古を続けたいです
そのころは、猛暑・コロナは収まっていてほしいです
 
テーマ: ①枯れもの・吊り花・日用品
②自由花
花 材: ①ソテツ・??・ハンガー・螺旋
②コガマ・ケイトウ・(コデマリは使いませんでした)
花 器: ②鉄三角花留・陶器

220715 作楽会 いけばな 草月流 172 トゲナス・ノバラ・スプレーカーネーション

2022年07月15日 | いけばな
7月のお稽古でいけた花をラインでお互いに知らせ合うことになりました
夏の花というテーマです
 

この向きがイメージどおりです
横から見たところ、やっぱり斜めの方がイメージ通りです
 
先生からは、手直し無しでした
楽しい・トゲナスが子供みたい、青い実もいいわねと花材のお話が弾みました
 
 
ノバラの柔らかい線で虹のようにフレームを作りました。その下で、子供がわ~い!と笑っているイメージでいけました
花器が暗い色なので、下にはトゲナスの枝の線を並べて明るくしました。手前から奥へ間隔を広げていき、遠近法の要領で奥行を出しました。
スプレーカーネーションは一枝一花づつ外して使いました。マッスも考えましたが、ノバラのフレームからバウンドしては跳ねる軌跡のような曲線を花をつなげて描きました。
 
楽しさ・リズム感・緊張感のあるいけばなをいけたいです
草月展を拝見してそうおもいました
 
 
テーマ: 自由花・夏の花
花 材: トゲナス・ノバラ・スプレーカーネーション
花 器: プラスチック 
 
 
 今日の花材
スプレーカーネーション
水揚げ: 水切り
出回り: 周年
Dianthus caryophyllus x D. plumarius
ナデシコ科 ナデシコ属
水揚げは良く長持ちする。園芸品種多数。
新聞紙を開けたとき、地味な色だなと思いました。でも花器と合わせて今回の花材の組みあわせでつかってみると、絶妙ないい色だと思いました。ノイバラやトゲナスの緑を邪魔しない色です。
 



トゲナス,イガナス
水揚げ: 不要
出回り: 7~11月(実)
Datura stramonium L. f. stramonium
ナス科 チョウセンアサガオ属
シロバナヨウシュチョウセンアサガオの果実
ユーモラスな表情を持つ実と茎の線を生かす
花材事典p.652
 
 
ノバラ(ノイバラ) 
水揚げ: 水切り 
出回り: 9~12月(実)
Rosa multiflora Thunb.
バラ科 バラ属
万葉集の時代から日本に自生する。ヨーロッパに渡り、交配親や台木に用いられた
 
 
他にの花材の組みあわせでは次のようなのがありました
わたしだったら、どんなふうに逝けるだろう・・・そんなこと考えるのも楽しい
*アーティチョーク・ニューサイラン・ミニひまわり
*ソケイ・丹頂アリウム・クルクマ
*枯ソテツ・枯ハラン・ウンリュウヤナギ・トゲナス
 
 
参考: 現代いけばな花材事典

220701 作楽会 いけばな 草月流171 ウンリュウヤナキ・ユリ・レンギョウ

2022年07月01日 | いけばな

ウンリュウヤナギの束をえらびました

 
草月展で雲龍柳の作品をいくつか見て来ました
6月11日のお稽古ではゆらゆらとした枝を立てたのですが、今日はもっと手を加えてなんかなんないか、なんかできないか、…とふっくら編みました
前回とはまた違う、穴の空いた花器を選びました
 
先生からは、これでいいんじゃない? とのことでした。よかったー、ウンリュウヤナギ、ひとまず合格
 
後ろの枝先が床や壁につかないように切詰め、仕上げ方を注意するよう指導されました
ありがとうございました
 
制作過程:
最初の形
ヤナギを2本編んだあと、左右に配置
これも広がりがあって四方見で大きくて好きです。けど、写真撮って冷静に眺めたら基本形みたいでちょっと違う…一旦やめて、初めから組み直して上の写真の形に落ち着きました
 
ユリが咲いたら、豪華になる
花のレンギョウもいいけど柔らかな新枝のレンギョウもいいと思いました。葉を整理して枝の曲線を見せました

今日からは、先生に見ていただく前に写真を撮るなどして、一旦落ち着いて客観的に観察してみることにしました
作っている時、テーブルに乗せたとき、写真に撮ってみて・・・見え方違う・・・この向きだと手前の曲線の枝はいらない
 
写真下手くそ😓
基本を学んでいる方たちが、今日は「四方正面」を勉強されています。
最初の基本型でも花の足元や後ろが大切とおそわります。
テキストが進むと「上から」「下から」「あらゆる角度からの視線を考える」というテーマも学びます。
こうして自由花をいけるときも大切にしたい色々な角度からの美しさと楽しさと緊張感
 
 
テーマ: ウンリュウヤナギ・編む
花材: ウンリュウヤナギ(ドラゴン),ユリ,レンギョウ
花器: 陶器・穴あき
 
 今日の花材
ウンリュウヤナギ 雲竜柳 (通称ドラゴンは通常の物より丈や大きさがある)
水揚げ: 水切り
出回り: 周年
枝の姿を生かす。 
Salix babylonica L. var. matsudana (Koidz.) H.Ohashi et Yonek. 'Tortuosa'
ヤナギ科 ヤナギ属 雌雄異株
 
 
ユリ 百合
水揚げ: 水切り
出回り: 周年
ユリ科 ユリ属 Lilium
葯は取り除く。花弁は傷つきやすい。
咲いたら黄色でした。種名・品種名不明、スカシユリ系と思われます
 
 
レンギョウ 連翹
水揚げ: 水切り、太い枝は割る
出回り: 花は1~3月,葉は4~10月
枝の線を生かす
Forsythia suspensa (Thunb.) Vahl
モクセイ科 レンギョウ属 雌雄異株
葉の時期はいけたことが無かったかもしれない
 
 
草月展を見て、いいなと惹かれた作品には「楽しさ」「リズム」「緊張感」がある…と思いました。そんな作品を作りたいです