夕焼け金魚 

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NHK俳句「故郷」3

2024-07-12 | 日記
「わたしのね ふるさとむしの やみのなか」
この「中七」「下五」に「虫の闇」を分けて表現することを「句またがり」と言います。
あまり使わないのですけど、プレバトでもよく使っている表現方法です。
でも、これはちょっと十七音しかつかえないのに、五音を「わたしのね」は
ありませんよね。
言いたいことは「故郷は虫の闇の中」だけじゃないでしょう。
もっと言わなけきゃと思いますよね。

 で一句
 「ふるさとは むしのやみの なかのおく」でどうでしょう。
虫の闇に奥行きが深くなったと思いませんか。
それとも小さくなったイメージかな。
ここで「や」の切れ字を使って故郷の一般化。
「故郷や 虫の闇の 中の奥」
 「の」が三度使ってるけどあまりリズムが良くないですね。
 中が六音だし、
「ふるさとや 灯りの下の 虫の闇」
どこか街灯の下にある茂みをイメージしてますが、もうちょっと具体性が。
会話風でもないし、
彼氏に「君の故郷は」と聞かれて女が答えるのです。
「私の故郷は、あの虫の闇のはしあたり」と虫の鳴く暗闇を指さすのです。
コレを俳句風にして、「私は」省略、「あの」も省略すると
「ふるさとは むしのやみの はしあたり」
中が六音なので、「ね」の切れ字を入れて、リズムを整えて「はし」を「果て」に変えて

「ふるさとは 虫の闇のね 果てあたり」

 でどうでしょう。
 会話風になってるが、どうでしょう。
もうちょっと何か含みが欲しいですね。
「闇の果て」も行き過ぎ感がしてきて。

 で一句。
 「ふるさとはさんかく虫の闇の中」  でどうでしょうかね。
 「ふるさとや」の切れ字はダメですね。切れちゃうから。
 「さんかく」が故郷につくのか、虫を形容するのか、
 どちらだと思いますか ?
 
 ちなみに
 「ただいまに西瓜三角居場所なし」 てな句も作ってます。


 
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