夕焼け金魚 

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小川軽舟「名句水先案内」萩に雨

2024-08-13 | 日記
今回の句は中原道夫氏の句集「一夜劇」の一句です。

 萩に雨こんな日もなければ困る   

 家でゆっくりするのに雨が降ったのはお誂え向きだ。
 明日のことは明日考えよう。人生にはこんな日もなければ困る。
 句跨がりの独白に思わず頷いてしまうと軽舟氏は評している。

 萩の唄としては
        芭蕉       一家に遊女も寝たり萩と月
        加賀の千代女   あまりては月に戻すや萩の露
        飯田蛇笏      新月や掃きわすれたる萩落葉 
 月と萩が多く見られます。
 なのに、中原氏は雨をもってきたのです。
 萩の花は揺れる事に風情を感じます。
 風では無く、雨に打たれて揺れるのも詩情があると思います。
 いろんな場面で口ずさめる感じが良いです。

 こんな日があっても良いと言うので一句。

 霧雨や前ゆく人について行く  夕金魚
 てな日もあるでしょう。

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