近世史料館夏季展 加賀藩の産物方諸政策と諸産業
平成27年7月28日(火)~9月23日(水)
上図は浅野川の鮴捕り図。ごり押しの語源と言われています。
加賀藩も他藩同様、享保期(1716~35)になると藩財政が悪化し、財政問題が
重要な政治課題となっていた。経費の削減や倹約による財政政策が進められた
が、思うような成果は上らず、新たな増収策を模索することになった。そのた
めに行った政策の一つが、産物方の設置である。殖産興業政策を積極的に推進
し、藩財政収入の増加を図るため産物方役所を設置し、領内産業の保護育成に
努め、特産物を始め産物の生産を奨励した。
加賀藩における本格的な産物政策の始動は、安永7年(1778)に年寄村井又
兵衛(長穹ながたか)を産物方主付に任命してからである。これ以降、改廃をく
り返しながらも産物方政策は展開していくことになる。
今回の展示は、最初の産物方役所の設置とそれ以前における諸産業の状況を
示す史料について紹介するものである。(展示説明より)
展示中は史料を直接手に取ってみることは出来ませんが、展示終了後は直接見ることが出来る全国でも希な施設です。
金沢の古地図・金沢城図もいっぱいあります。
県立歴史博物館は展示だけですが、ここは金沢の近世研究の宝庫です。
いつまでこんな展示方法を続けられるか、今のうちに見ておくことをお勧めします。
下図は能登素麺図です。