わしやま

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くるみ割り人形

2010-09-20 04:00:00 | わしやま音楽祭VOL.11
お届けするのは

Emerson Lake and Palmer「Nutrocker」

このバンドは、

クラシック音楽に傾倒し、ムソルグスキー作曲の『展覧会の絵』を独自に編成した曲と間奏曲で構成したライブアルバムを発表したり、シンセサイザーを導入したことでいわゆるプログレッシブ・ロックに分類される。

各人がほかのバンドですでに名声を得ていたことで「スーパーグループ」と呼ばれるバンドのひとつ。

最もクリエイティブな時期(ピーク)は、結成時から1974年のライヴ発売時までといわれている。この間に4作のスタジオ録音アルバムと2作のライブ・アルバムを発表し、その全てが母国イギリスでトップ5圏内に、アメリカでトップ20圏内に入った。1972年に来日も果たし、後楽園球場で約35000人を集めたコンサートを行っている。

クラシックを取り入れたユニークな音楽性と演奏スタイルが支持され、プログレッシブ・ロックの代表的なバンドとして、今なお熱狂的なファンが存在する。また、全盛時は音楽性よりもルックスからと思われる女性ファンの人気も高かった。当初はギタリスト(ジミ・ヘンドリックスという説もあるが彼はこれに承諾しなかった)の加入も計画にあったが、結局はギター不在のキーボード・トリオ編成(キーボード/ベース/ドラムス)となり、そのパイオニア的存在ともなった。

その話題性や名声の高さ、演奏技術の高さなどからキング・クリムゾン、ピンク・フロイド、イエスとともにプログレッシブ・ロック四天王、あるいはさらにジェネシスを加えてプログレッシブ・ロック5大バンドと呼ばれることがある。

メンバーは

杉良太郎と同じ潜在能力のキース・エマーソン(Piano、Key)、

小倉智昭と同じ潜在能力のグレッグ・レイク(B、Voもとるよ)

篠田麻里子と同じ潜在能力のカール・パーマー(Drs)

この曲は、1971年にリリースしたアルバム「展覧会の絵」からの一曲で、

原曲は、19世紀のロシアの作曲家モデスト・ムソルグスキーが作曲した同名のピアノ組曲「展覧会の絵」。原曲以外にもラヴェル等によるオーケストラ・アレンジがあり、日本の冨田勲もシンセサイザー音楽にアレンジしている。

このアルバムの発売経緯はかなり複雑である。1971年の1月から、ELPはセカンド・アルバム『タルカス』のリハーサルにとりかかっていた。それが終わってイギリス公演ツアーが行われ、3月26日には、イギリスのニューキャッスル・シティー・ホールで「展覧会の絵」を含むライブ録音が行われた。4月には初のアメリカ公演、そして5月には『タルカス』が発売されている。こうした流れの中で、「展覧会の絵」は、発売が未定のままだった。

だが、ELPの人気が高まるに連れて需要が高まり、2枚組の海賊盤(展覧会の絵を含むライブ)が出回る様になってしまった。事態を憂慮したELPサイドは10月になって海賊盤を市場から回収し、11月(アメリカでは翌年1月)に、展覧会の絵+アンコールのナット・ロッカー(チャイコフスキーの『くるみ割り人形』の一曲である「行進曲」をロック調にアレンジしたもの)という構成の1枚組アルバムとしてリリースした。

作り手にとって不本意な経緯で発売された本作だったが、売れ行きはすさまじく、実質的に新作とは言えない内容でありながら、本国イギリスではチャート3位(2位と記載された資料もある)、アメリカでは10位まで上昇している。

ロック界において、画期的機械である「シンセサイダー」を巧みに弾きこなしたキース・エマーソンの才能は破壊的である。



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