労働者のこだま(国内政治)

政治・経済問題を扱っています。筆者は主に横井邦彦です。

テレビ朝日に勧告する

2005-11-02 00:55:28 | Weblog

テレビ朝日に勧告する  

 われわれも仕事が終わって家に帰りテレビぐらいは見る。  

  しかし、最近の『報道ステーション』は見るにたえられないので、たいていはNHKにチャンネルを変える。  

  いつも何か重苦しい雰囲気がその場を支配していて、見ていて痛々しいニュース番組というのは、はじめて見たし、最初は物珍しさもあったが、今ではその重苦しさについて行けない。  

  これまでNHKのニュースは最低だと思っていたが、その最低のNHKのニュースより見劣りがするというのは、『報道ステーション』が最低の基準さえみたしていないということではないか。  

  公正、公平、不偏不党という言葉は、現在の『報道ステーション』の反対側にある言葉であろう。  

  必要なニュースは伝えず、つねに一定の方向に人々を導いていこうとする。    『報道ステーション』の報道というのは、社会の出来事を人々に広く告げ知らせることであろう。だとするなら、社会の一部の出来事を自分の主観をまじえて、一方的にしゃべり、自分の主観を人々に押しつけようとするのは、報道の精神に著しく反しているではないか。  

  しかも公共の電波を使ってそのようなことをするのは絶対におかしい。現在の『報道ステーション』はまるでロシアの国営放送やアメリカのFOXテレビのようなものであり、こういったテレビ局が現在の日本で許容されるかは、はなはだ疑問である。  

  なぜなら、多くの民主主義国家では、テレビは民主主義の基本として大切にされているからである。だから最低のNHKでさえ、公共性の建前を維持しているように見せかけようとしているのであろう。  

  『報道ステーション』が最初から不偏不党の原則や公共性を放棄して、ある党派の肩だけ持つ決意をしているのであれば、そのような番組は断固として廃止されるべきであるし、テレビ朝日が放送局としてそのような方針であるとするなら、放送免許を返納してインターネットテレビにでも特化すべきであろう。