サルの方丈記

キャンドゥーサルの日記風ブログ

予科練習生

2013-12-12 22:13:41 | Weblog
現在も英国海軍では
Leadershipの基本中の基本として
John Adair老師のAction Centred Leadeshipが綿々と引き継がれ
リーダーシップ教育の根幹となっている

そんな生きたリーダーシップを深めるために日本ではどのような基礎を学んでいたのか?
過去を紐解き
阿見にある旧海軍の土浦海軍航空隊ー海軍飛行予科練習生「予科練」の平和記念館を訪問してみた

ほんの一部だが紹介したい
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第九条 (予科練の名称)
海軍練習航空隊に於いて修習する海軍准士官以上を学生、海軍下士官練習生と称す。
第一条第二項に規定する海軍航空兵は之を予科練習生と称す。

教育期間 三年 (14歳半~17歳まで)
選抜試験 一次 学力テスト
     二次 身体検査、適性検査、面接
倍率: 初期の頃 74倍 (全国各地から中学を卒業した少年が集う)
制服: 七つボタン(父から聞いていた噂の七つボタンを初めて見る)
授業: 国語、地理、歴史、英語、数学、理科、体育、ラグビー
    海軍軍人としての道徳、軍事、通信、航空、射撃、武道、カッター、グライダー
    無線、手旗信号、戦闘訓練、行軍、ウサギ狩り ETC

日課:総員おこし朝600~点検・就寝2100

【五省】(就寝前の自問自答で使われる)
一. 至誠にも悖(もと)るなかりしか(自分は誠実であったか)
二. 言行に恥ずるなかりしか
三. 気力に欠くるなかりしか
四. 努力に憾(うら)みなかりしか
五. 不精に亘(わた)るなかりしか

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人財育成という観点から見れば
きっと、素晴らしい教育をしていたに違いない
ただ、時代が時代で2万4千人が飛行練習課程を終え卒業しその約8割1万9千人が戦死されている
戦争とはいえ、良き人財を失ったこととなる

Leadershipを深めに行った筈が
やはり太平洋戦争に行き着き
戦争は不要なりと思った

戦後生まれの自分にとって、初めて戦前の日本流の学びについて知る機会で参考となる

軍隊がない国は無く、今もって有事の際に戦うのが現実の国際社会であることも確か
他人事ではないのは事実である

さる

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