日経ニュース拾い読み

朝夕、日経を拾い読み、週末は「今週の株式総括」で市場をふり返り、次週の予測を展開する

今週の株式総括1110

2006-11-10 22:18:27 | 今週の株式総括
今週の株式総括1110
 「証券税制の優遇を廃止する」と、本間次期税調会長が表明した。ちょっと待っていただきたい。この景気回復は、株式上昇が一番大きく寄与した。銀行の赤字解消、社会保障制度や年金会計の赤字解消、土地価格上昇などなど、雪だるま式に回復してきたモノ。元々まず株式の上昇無くしてこの景気回復は無かったと断言しても良い。
 にもかかわらずここまで株が上がったからと、すぐに税金を取ることを考える。株売買で儲かった個人なら、税金を少々とっても問題はないが、実際現在儲けている人は、ごくわずか。証券会社の経営状態の現実を税調の人は分かっているのだろうか。

銀行が公的資金を返しても、まだ無税だ。企業には設備投資を全額損金参入させる。外国企業との競争力を付けるためには仕方がないと言うが、株式売買は、個人のリスクの上での投資なのだ。あれだけ業績が回復した銀行には、公的資金と言う大きな援助がある。消費者金融に国からカネを借りてまで貸し付けをして、高利を得ていた。結局は個人から高利をとって銀行も再建できた。そんな金額はいくばかりだろうか。
毎日ノンバンクの大幅赤字決算を見るにつけ、今まで如何に馬鹿げた非常識の金利を取り立てていたかと言うことだ。そもそもその金利で銀行が如何に経営回復をしてきたか、そんな数字を一回全部調べて見てもらいたいもの。

今までとってきた政策が功を奏して株式上昇、売買高増、金融資産の増加に繋がったと証券業協会は政府に答申している。日経平均が上がってただけで、実質的には減っている。売買高がどうだ。今、惨憺たる状況ではないか。実際が分かっていない。これも証券業協会が、財務省役人の天下りで占められているから、自分の身を守るだけの「ゴマすり協会」であることも政府は分かっていない。
米国の株式が新高値を付けてさえ、日本株はまだ安い。好決算を発表しても買注文が集まるのは、寄りつきだけ「スッタカネ」その後は、だらだらと下がる。そんな銘柄を追っかけて買ったデーラーが引け前に投げる。安値引け。こんな相場で損の繰り返し。
個人投資家に、証券の自己資金運用のデーラーも成績は惨憺たるモノ。これで優遇税をを通常の20%に戻して税収を図ろうど言う。売買が減って儲からなければ、税金は減るだけ。また増税を嫌って売り物がかさむ今日この頃の相場です。クオ宇野新聞では税収が当初予想から4兆円も増えたそうだ。景気を良くすることだけ考えてもらった方がいい」。
昨年までの株式の好調は、売買手数料を安く、税金を少なくしたために好調に推移したのです。出来高が弾めば投資家は積極的に売買をして、儲かれば黙っていても税金が増えてくる。税金を増やそうと税率を上げるなど、全く市場を知らない素人の考えること。本末転倒も甚だしい。税調のトップが大学の先生で「机上の空論」となるのは見え見え・・。大学教授でもあの竹中さんに帰ってきてほしい。と思うのは私だけでしょうか・・・・・。

IPOで初値が公開価格を4割も割れたり、個人投資家がジャスダック市場離れが目だつなど、一時のIPOは買えば儲かると言われたことから隔世の感がある。個人が2年9ヵ月ぶりに「株式売買シェアが低水準で投資余力の回復が鈍い」と日経が報じる。
なんだか「相場の陰の局」が見えて来たようだ。
ジャスダックのチャートを見ても、こんなにも値下がりしたのかと驚く。PERをみると、NK225は19.26倍、全銘柄20.315倍、ジャスダック38.14倍から21.51倍(11月10日)と、東証一部の優良銘柄と遜色のない収益力を持ってきたといえる。ジャスダック株は成長性を買いPERでは評価されなかった一時の過熱ぶりから見て、ここからは敢然と成長性を持った収益力に注目してジャスダック銘柄も買える。
最大利益SBで指数の「ジャスダック」が、昨日「買いモード」に転換した。
しかし本当に株式を安心して買えるようになるには、政治であり経済を担当する諮問委員会や税調で、本当に実情の分かった人が政策論議をして、改革に取り組むべきだ。ゴマすり協会だけの意見で証券行政を行う政府の姿勢もまた問題である。
外資系の証券やネット証券は証券業協会には所属していない。だから特に外資系証券は、こんな薄商いになってくると、先物を使った相場の「売り崩し」とか、「相場操縦」まがいの商いや「ファイアーウォール」など、どこ吹く風と「きわどい商い」を思いのままにやる。協会に入ってないのだから証券業協会は文句が言えない。ますます「ゴマすり協会」になってしまうのである。

さて来週の「究極の株式投資戦略チャート」は先々週から引き続き「売りモード」が継続、しかし、売りモードの実質値は下方の極限に達した。下にはせり上がってくる雲が有り近づいている。100日回帰線は、上昇方向に変わりなし、マイナス1σを割れたが、上昇波動は崩れていない。マイナス2σと雲の上限が相場を支える。過去10年間をみれば、11月が1年のうちで一番にパフォーマンスが良いことを忘れてはならない。
「フーリエ」は、この下落相場に反し完全と反発波動を予測する。

よき週末を。「最大利益獲得SB」のパスワードは=”fighters”
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