ヤット君のアセスメントです。
前記事に書いていたかもしれませんが、初めてのアセスメントはヤット君2歳半の時でした。
アセスメントしてくれるスタッフは、イギリスから来た方が4人。
通常は2名でプログラムを作っていただくのですが、ヤット君のアセスメントは最終日だったので、4名のイギリス人スタッフが係わってくれました。
通訳の方が2名とハートピーの代表の方1名と、ビデオ撮影などのボランティアの方数名で進められました。
この時ヤット君はハイハイは得意でした。
足に装具を付けて、支えてやればほんのちょっとなら、立っていることも出来ました。
でも、歩くことは出来ませんでした。
様々な角度から問診と診断を繰り返し、今現在のヤット君に最適な訓練プログラムを作っていただくのです。
細部に渡って、ヤット君の現状を把握するのですが、大きく分けると、手の具合、足の具合、知能の具合、言葉の具合を評価します。
手の具合は年齢相応。 知能は3歳半位。 言葉は4歳を超えていました。(口だけは達者) 足だけが1歳未満。
「口の早い子は足が遅い。」と言いますがヤット君はまさにその通りなのかな?
イギリス人スタッフは当然英語でしゃべりますから、その英語の会話を聞いていたヤット君が「なに、しゃべってだな?」と突っ込みを入れたのには笑ってしまいました。
午前中いっぱいは問診・診断でヤット君は遊びまわっていればよかったのですが、午後からは実際に作ってもらったプログラムをやって見る事に成っていた。
でも、やっぱり、2歳児だし、「お眠モード」に入ってしまい、ぐずって練習にならない。
仕方なく、ヤット君は昼寝させて、変わりに人形を使って私とかみさんは訓練プログラムの練習をした。
二十数パターンの訓練の組み合わせで、一つが1~2分なので、順調にやれば30分で終わる訓練です。
人形では簡単に出来ても、実際にやると成るとどうなるのか?
この日に限って中々起きないヤット君をむりくり起こして、本人で何とか一通りのプログラムをやり終えたのは、夕方の6時を回っていた。
すべての日程を終えた時、代表の方が「ヤット君なら、必ず歩けるようになります。もしかしたら、障害が有ると分らないくらいまで回復できるかも知れません。」といわれた。
岡山まで走って片道1000キロ。
また、1000キロ運転して帰るのかと思うとげんなりしましたが、1000キロ走ってきた甲斐が有った。
帰りは途中泊無し、かみさんと交代で運転して来ましたが、さすがに、朝方の4~5時はいくら仮眠しても眠い。
家に着いたのは朝の7時。
その年初めての雪が降っていました。