ガーベラ・ダイアリー

日々の発見&読書記録を気ままにつづっていきます!
本の内容は基本的にネタバレです。気をつけてお読みください。

ヒトのふり見て。。。

2006-08-11 | 日々のあれこれ
所用があり子どもを連れて外出。実家の母とともに。

駅から左側におもむろに歩き出す母。母のうしろ姿に続く私たち。
従うしかない。目的地の場所を知っているのは母だけなのだから。

ずんずん歩く。建物をチェックしながらー。
…と、いきなり来た道を戻る母。

ガーベラ「なんていうビルなの?」
母「……」

するとおもむろに、薄暗いビルの中に入っていく母。
(ほんとにココナノ?)という言葉を飲み込む。

エレベーターで4階まで上がる。とある部屋の前まで来て立ち止まる。
首をかしげて、ふたたびエレベーターに乗り込む。

ガーベラ「何号室なの?」
母「……」
ガーベラ「このビルは確かなの?」
母「…と思う」
(と思うって……!?)

ガーベラ「来たことはあるの?」
母「あるのよ。でもただ人について来ただけだから……」
ガーベラ「住所は?」
母「それが、持ってくるの忘れたのよ」
ガーベラ「…………」

(そもそもこの駅自体あっているのか?)そんな不安までよぎる。

母「電話番号ならある」
ガーベラ「よし!電話しよう!」

私は一連の母の所業を見て納得した。
たまーに、夫がわけもなく不機嫌になってしまうことを。

それは、確かな「わけ」があったのだということをー。

……この母にしてこの子あり泣。