年金生活になる前に気になるのは年金受給額といつまで生きるか?です
今の日本人の平均寿命は男81歳、女86歳程度だったと思うんですが
この年齢を見て、80歳程度まで老後資金がもてば大丈夫って
安易に考えている人がいて
年金の繰り下げと繰り上げ受給に関しても 損益分岐点がその年齢以下なら
繰り上げ受給をしたほうが得するってネットで言っている人もいます。
で、例えば男の平均寿命=81歳ってことですが
ほとんどの人が、81歳までしか生きられないと誤解しているみたいです。
平均寿命ってのは 対象の人が生まれて死ぬ時点までの年数の合計値を
その合計人数で割った計算値ですからね。
81歳前で死ぬ人もいるので仮に計算するにしてもそれ以上で考えて
例として今90歳の人の状況で考えてみます
今90歳の人が生まれた1934年の新生児死亡率って
実は1000人あたり120人を超えているんです。
戦前の医療事情を考慮すると、この数字も納得なんですが
平均寿命って、生まれてから死ぬまでの時間の平均なので
新生児の時に亡くなった人も計算に入っているはずです。
で、単純にその新生児死亡率だけで計算しても
(120×0+880×90)÷1000=79.2
つまり、新生児の時に死亡しなかった人が全員90歳まで生きても
平均寿命は79.2歳にしかならないし、
今の平均寿命81歳はその対象の人達が全員92歳まで生きないと
計算上出ない数値なんですよ。
さらに60歳までに亡くなる人も実際いるので、その人達の事も含めたら
60歳まで生きた人は90歳以上まで生きるって考えるのが正しい訳で
80歳までで老後資金を計算している人は かなり厳しいでしょう。
私達夫婦はそのことも考慮して老後の資金計画を立てています。