しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「京紅ものがたり」 新橋演舞場―七月公演―

2006年07月20日 | 観劇
2006.7.1(土)~7.26(水) 新橋演舞場
京紅職人・木下清太郎(桂文珍)が作る「紅清」は、紅花と清らかな水と梅が必要だった。
紅花の仕入れで弟子の玉吉(渡辺徹)と山形を訪れた時、とく(十朱幸代)と出会う。
とくは結婚が決まっていたが玉吉が忘れられなく、玉吉の嫁にしてくれと京都の「紅清」に押しかけ、二人は結婚する。
女に紅作りは出来ないと言われるが、とくは紅作りを学んでいった。
やがて、清太郎が病没し、後を継いだ玉吉の紅も好評だった。
そんな玉吉が、先斗町の御茶屋で働く、同郷の秋子に魅せられ、秋子の事が忘れられなくなる。
そして、秋子の弟の勇を「紅清」の弟子として雇うことになる。
勇は玉吉の浮気の相手が姉と知り悩み、またとくも玉吉が浮気していることを知り、嫉妬心を掻き立てられる。

水上勉「紅花物語」・原作 石井ふく子・演出


水上勉、原作という事なので、重い厳粛な感じかと思っていたが、演出が石井ふく子さんだからか、結構コメディ色も強く、楽しく観られた。
芝居なのだが、芝居をしている感じで、清太郎の文珍さんをが死ぬ場面では笑いが起こったりした。
ストーリーも面白かったが、役者さんを楽しんで観ている感じもあった。


今回の特記事項は、これを桟敷席で観たということ。(知人より譲ってもらったのだが)
桟敷席は畳になっていて、正座するのかと思ったら、ちゃんと掘り炬燵の様に、足が落とせる様になっていて、座椅子もある。一応2人づつ区切られていて、前には机があり、お茶の用意もあった。
そして、花道がすぐそばで、最初の登場の時から観られる。
なので、花道に登場すると、意識がそちらに行き、歓声や拍手も起こるので、メイン舞台での台詞は聞こえなくなる。
そして、花道からの登場も結構、多かった。
とても貴重な体験が出来た観劇だった。(ありがとうございました)



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