しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「音楽劇 十二夜」 Studio Life

2009年11月08日 | 観劇
「音楽劇 十二夜」 Studio Life

2009.10.15(木)~11.8(日)  シアターサンモール
作 ウィリアム・シェイクスピア    翻訳 松岡和子
上演台本・作詞・演出 倉田淳

「十二夜」タイトルは知っていたが、内容は喜劇とだけ。
始めは恋がどうにこうので、あまりのめり込めない展開だった。
しかし、段々面白くなって、最後は充分に楽しめた。
なので、2回目は始めからすんなり十二夜の世界に入れて面白かった。
「夏の夜の夢」のように身体を張った立ち回りもたっぷり、ライフで演じる特徴になっていると思う。
動きでも充分に笑わせてくれる。

Wキャスト α(アルファ)とβ(ベータ)
ヴァイオラ
α山本芳樹  
女性役は珍しいので、すぐに男装になってしまうのは、なんとなく勿体無い感じ。もっと女性で見ていたかった。
男性ではソフトな動きを感じるが、全体から見るとやはり男っぽい。

β松本慎也
流石に女の子に慣れている感じ。
あまり今の女の子はそんな仕草はしないかなーと言う感じもするが、充分可愛い。

双子の兄、セバスチャン
α奥田努
奥田さんは、登場するだけで、喜劇という感じがする。表情かな。
芳樹さんとは似ていないのだけど、ホンワカした雰囲気は同じかも。
これは芳樹さんの方に合わせたのかも。
ピンクのブラウスも似合うのが、ちょっと意外だった。

β関戸博一
松本さんとは何となく似ている関戸さん。双子が納得出来る。
爽やかで、ピンクのブラウスが似合って、なかなか素敵。
こちらの双子の方が感情の揺れが大きく、激しい分子どもっぽくみえる。

オリヴィア  
α及川健
お嬢様のプライドと寛大さと、しっかり持ち合わせて、可愛い。
命令する声もしっかり威厳がある。
久し振りのライフの女性役。それだけでも嬉しいかったけれど、面白い役でよかった。
アクションもたくさんあり、身体の小さいので、投げられると飛んでいた。
ただ、歌のソロがなかったのが残念。
舟見さんも、ディジーの時に歌は苦手なのかと思った記憶があるので、2人して苦手なのかな。
及川さんは、他では歌っているけどな。

β舟見和利
結構年上に見えたお嬢様。
舟見さんの女性役は可愛い時と、そうでない時がある。
今回は及川さんとのWで、どうしても比べてしまい可愛くない方になってしまった。
声の迫力も負けてたかな。

マルヴォーリオ  ある意味主役。難しい名前だとお思ったが、連呼されてしっかり頭に入った。
坂本岳人(客演)
表情豊かで、どれが本当の顔が分からなくなりそうなほど。
そして迫力もある、一番印象に残る役。
坂本さん、熱演。

オーシーノ
曽世海司
いまひとつ、インパクトがなかった気がする。
威厳もあまりないし、オリヴィアがなびかないのも分かる気がする。
「素敵」と、ヴァイオラが一目惚れするのがちょっと不思議。
役としても、曽世さんにしたら、ちょっと物足りなかったのではないだろうか。普通だった。

サー・トービー・ベルチ  ヴァレンタインの叔父だけど、遊び人。
α笠原浩夫
なんだか居るだけで面白い存在。
軽くてヒョウキンで、あまり考えずに、とんでもないことをやってのける感じ。
自由人の笠原さんのキャラクターにぴったりなのかも。
笠原さんと石飛さんとの、公爵の家来コンビの役も可笑しかった。

β船戸慎治
まだ真面目さが残っていて、みんなのために楽しませてやろう、みたいな。
一生懸命な感じがした。

マライア
α石飛幸治
β林勇輔
濃い女性役ならこの2人。
林さんの方が冷たて意地悪い感じで、石飛さんの方が温かい。
これはいつも感じるキャラクターの違いだろう。

サー・アンドルー・エイギュチーク
青木隆敏
これが、よく分からないキャラクターだった。
衣装も髪型も、何となく1人だけ違う雰囲気。
トービーの友人で、オリヴィアに求婚しに来たようだけど。
騒ぎを起こす役回りとして必要だったのかな。
青木さん細い!とそんなことに眼が行く。

コーラス隊
β三上俊、吉田隆太、荒木健太朗、大沼亮吉
若手4人組みは可愛い雀。
それに大沼さんが入っているのが、ちょっと面白いけれど。
それほど無理なく可愛かった。
後で雪月花のライブを見た時の方が、大沼さん頑張っているな、と言う感じがしたけれど。
荒木さんが目立とうする役で、それが凄くいい味出していた。

α林勇輔、篠田仁志、冨士亮太
若手の雀を先に見たので、もうひとつのベテランも可愛子ぶりっ子するのかと思った。
全く違った、こちらは鳩。
動きや首の動きや歩く姿がリアルで気持ち悪い位に上手い。
荒木さんのような目立ちたがり屋はいなかった。
雀は楽しげに、ちょっとからかい気味に人間をみていたが、鳩は不審な感じで胡散臭そうに見ていた。



開演前のプラットホームパフォーマンスも見ることが出来た。
ジュニ7で結成した、音楽ユニット『雪月花』の歌って踊るパフォーマンス。
ジャニーズみたいだったよ。
どうしても、ちょっと照れた感じの大沼さんに注目してしまう。
ロミオとジュリエットで、可愛い大沼さんを見たから、それほど違和感はないけれど。 
『雪月花』も大沼さんがリーダーなのだ。 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「木でできた海」 ジョナサ... | トップ | 「死の散歩道」 キャロリン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

観劇」カテゴリの最新記事