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「生誕300年記念 若冲展」  東京都美術館

2016年05月17日 | 展覧会
「生誕300年記念 若冲展」  東京都美術館
2016・4・22(金)~5・24(火)

伊藤若冲
江戸時代中期に京都で活躍した画家。
1716年3月1日(正徳6年2月8日)~1800年10月27日(寛政12年9月10日) 85歳で没する。
動物や植物を華麗な色彩で精密に描いた作品で知られる。
今回の展覧会は生誕300年を記念して開催され89点を集めた大回顧展。

誘われて若冲展に行くために前売り券を購入。
それまで、恥ずかしながら若冲は知らなかった。
行く前に多少は予習をしようと調べていたら、見たことがある絵も。
そして、テレビや新聞で若冲展のことがたくさん取り上げられていて、見るのが楽しみになっていた。
開催期間は1か月と短い。
GWはきっと混むだろうからと、終わるのを待っていたら・・・・。
混雑状況のツイッターを見てビックリ。平日なのにGWより混んでいるし、180分待とか、そして中も物凄く混んで絵に近づけないとか。
行く予定日をまず見送り、様子を見ていたら益々混んできた。220分待。
どうせ待つなら、開館前に並んだ方がいいかなと思っていたら、すでに行った友人からもその方がいいと言うアドバイスを。
それで、8時前に着くように行って並んだ。これが大正解。
中の混み具合が、混んではいるけれど絵に近づけない事はなかった。
地階の展示を端折ったのも良かったのかも知れない。
お目当ては「釈迦三尊像」、「動植綵絵」と狙いを定めて。
館内の案内も、色々頑張って下さっているようで、情報より改善されている様子。
「最前列の人は動きながら見て下さい。止まって見たい人は2列目以降に」と、盛んに案内している。
自分たちは最前でなくていいからと、後ろから絵に近づいて見る。
何列も後ろではなく、2列目で見られる事が多く、時々最前列の人が途切れる時もあり、ちょっと踏み出して1列目で。
円形に展示してあるのを、最前列の進む方向と逆から見ていったら、ある所で人の塊にぶつかる。身動き出来ない塊。
なんで、ここだけと思ったら、もう1周していてそれは最前列を見る為に人が並ぶ列だった。
だから、「動植綵絵」は始めから3枚目までは下までは見えなかった。
“絵に近づけない”とは、こんな感じなのかな、と。それを考えるとそれまでちゃんと見られて良かった。
その後の展示は、だいたい前で張り付いて見る事が出来た。
思わず近づきすぎて、ガラスケースに眼鏡の枠が何度かぶつかった。恥ずかしい。

若冲の絵で、自分が1番好きな所は、動物が生き生きとしていて、しかも可愛い所。
正確に描かれたものもあるが、デフォルメされたものもあり、それが可愛い。
キャラクター好きの血が騒ぐ可愛さ。ゆるキャラにしても人気が出そう、なんて俗っぽいことを思った。
好きなのは屏風と「鳥獣花木図屏風」2頭の象さん。
「鳥獣花木図屏風」は可愛い動物の集まりだが、その前の虎さんも良い。
「鳥獣花木図屏風」を最前列で見るのに、虎さんの前から並んだので時間もじっくり。
表情がひょうきん。毛が細かいが離れて見ると柔らかい毛並みを感じられる。
ひょうきんと言えば、真正面から見た雄鶏も。
雄鶏と言えば、何故か尾羽がどこかしら乱れている。誰か掴んだの、と言う感じ。
色々細かい所で遊び心も見えて楽しい。
「果蔬涅槃図」のお釈迦さまが大根だった。
「動物綵絵」の中の雀に1羽だけ真っ白なのがいたのも印象的。

分厚い図録を購入して来たので、これから復習を。
そう言えば、動物は色々いるけれど、犬はいないと思っていたら前期にあったのだ。
「三十六歌仙」の屏風も数えたら18人しかいなかったから、半分は前期だったのかなと思って見たらそうだった。

混雑を聞いて諦めかけたが、行ってよかった。
すっかり若冲ファン。
当日切手になっている鳥さんの絵も発見。
クラシックと同じ、知らないうちに接しているのだ。

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