本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

酒の宴と、『ALWAYS 三丁目の夕日』

2006年12月16日 | 映画・DVD・テレビ
ホテル暮らしが続いたので、夫は疲れているだろう、
帰宅したらくつろいでお酒を飲みたがるかもしれないと思い、
昨夜はおつまみを沢山用意しました。

ガーリックトースト、生ハムのサラダ、
鮭とじゃがいものチーズ焼き、キムチ冷奴、きゅうりの一夜漬け、
厚揚げの柚子胡椒醤油焼き、即席韓国海苔。
どーんと出したが、どれも美味しかった。
やったね!

夫は、以前涙を流すほど感動したという
ALWAYS 三丁目の夕日』を観るために、
部屋の照明を消しました。
暗闇の中、酒盛りをしながら映画鑑賞です。
(わたしはそれまで、この映画を観たことがありませんでした)

 ・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:*:・゜’★,。・:*:・゜’☆・:

『ALWAYS 三丁目の夕日』、良かった…。
金の卵の集団就職とか、氷で冷やす冷蔵庫とか、初めてのTVとか、
その時代の空気に盛り上がりました。
親から当時の話などを聞いていたためか、
自分では全く知らない世界なのに、どこか懐かしい感じがしました。

わたしたちなんて、「氷河期世代」とか「貧乏クジ世代」等と呼ばれて、
バブル時代の狂騒を無力な瞳で見続け、
バブル崩壊後の問題だらけの世の中で思春期青春期を過ごし、
昔は良かったなんて聞いても、
「けっ。誰でも自分の若い頃が一番良かった気がするんだよ」
と思ってしまう冷めた年齢層なのに。
それでもしみじみと、失われたものに思いをはせたりするんです。
あの映画には何か普遍的な…
日本人の心の琴線に触れるものがありますね。
(六子ちゃんのシュークリームの段も観ましたよ!
満天さんごめんなさい、この間はもしや饅頭怖いでは?
などと言って…。 →満天さんの記事

しかし、TV画面から漏れる灯りが唯一の光源。
手元は見えるけど画面に注意が向いているから
酒量が分からない…。またもわたくし、酔いました。

いちいち、作中のエピソードにウケては
(東北弁に戻り)夫に話しかけていたので、
「妻がいると、感動するものもしない。もう二度と一緒に観ない!」
と言い捨てられました。
(↑もっとも、酔いが醒めたら夫はその発言も忘れていました)
感涙ポイントを逃したのがよほど厭だったようです。

でもねえ。
良い映画を酒の席で観せる方がいけないんじゃないですか。
わたしだってしらふで観たかったよ。
それに人によってじーんとくる場面は違うもんだし、
同じトコで泣かなかったからって、非難されるいわれは無い。
(夫は終盤の小雪の演技に感動したようですが、
妻は、宅間先生の話がせつなく、胸に残ったのです)
大体夫なんて、偉そうなことをのたまうわりに、
途中ソファーに横になって眠りかけたでしょう!
人の自宅鑑賞マナーをあれこれ言える立場じゃないよ。

まあ、ともかく。
続編の『ALWAYS 続・三丁目の夕日』が、
製作とキャストはそのまま引き継がれて
作られるそうで、嬉しい限り。(2007年11月公開らしいです)

…次回は映画館で、ひとり静かに観てこようと思いマス。



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2 コメント

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キャハハハ (満天)
2006-12-16 15:19:35
私は…泣いていないのだ~(笑)
ダンナが泣いたのは
子供が茶川先生のトコロに走って戻るシーン。
この映画に関しては
ダンナが多分泣くだろうナ~っと思ったので…
最初っから、煎餅の音をボリボリさせたり
燻製を食べて「ニャンコ臭い」ニオイを発したり
等は絶対にせず(何時もやってんのか~?)
静かにダンナを見守りながら…見たので(笑)
満天家に関してはナイス映画鑑賞でした~

シュークリームに関しては
誰に言っても「饅頭怖い」だろ~?っと言われるので
大丈夫デス(笑)

この時代は物も無いし、みんな本気で貧乏でした。
心に「夢」と「希望」だけがあった時だったんです。
戦争も終わり、もしかして死ぬかも…から脱却できて
家族で幸せになれる「希望」が持てた頃なので
働いて暮らしが良くなり、家電製品も買えて
街は活気付き…
だから団塊の人達の夢の時代だったんですよね~
その上の戦争へ行った事のある世代の人達は
「オレ達の若い頃は良かった」
なんて一言も言いませんもん。
「今の時代はイイね~」って言いますヨ~(笑)
私は子供の頃よりも…OL時代のバブル絶頂期が
一番イイ時代でした(笑)
その世代、その人にとっての良い時代ってのは
色々あって面白いですよね~
「三丁目」の続編は昭和34年。
今回の明けて翌年のお話です。
この年の12月に私がうまれました(笑)
私が生まれた頃がどんなだったのか…楽しみデス!

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いい映画でしたね~ (桜雪)
2006-12-18 20:37:04
そんなこんなで、じっくり鑑賞とはいかなかったのですが、また今度、ひとりで観ちゃおうと思います。
お煎餅ボリボリ…。燻製…。自宅鑑賞ならではの楽しみ方(笑)。わたしは食事時に観る場合、つい画面で発見したこと、ツッコミたいことを喋ってしまうんですよ!(映画館では咳も遠慮がちにするタイプなんですが)本当にねえ…。隣の人のことも考えて、満天さんのように配慮できるようになりたいもんです。

わたしの母はあの時代、中学生だったそうで…。そう聞くと六子ちゃんの話とか、とても身近に感じます。(DVDを観た後、電話で改めて当時の話などを聞きました)「シュークリームとか、初めて食べたのいつだったろう…。だって家は山の中で…洋菓子屋さんなんて、近くになかったもの。冷蔵庫もないし、TVは東京オリンピックの頃に揃えたのよ」だそうで、貴重さがうかがえました。

ちなみに父は高校を卒業したくらい…。しかし回顧談に出てくるのは、決まって戦中戦後の物の無い時代のことです。田舎の農家だったので、家の鶏の卵にこっそり穴を開けてすすったとか、たくましい少年の頃のエピソードを懐かしげに語ります。(「それに比べて今の子は恵まれているのに…」という、恩着せがましいお説教がセットになることもあるので、小さい時は話を聞くのが厭でしたねー。父親世代への反発心は、そういうところから育てられたものと思います…。“今の子”批判が入らなければ、ちゃんと拝聴するべきお話なのに…)
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