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引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

家族の側の精神的疲労

2011年03月29日 | 日々のこと
母が避難先を出て、いわきの家に戻ったのは、兄弟たちにも事後報告でしてね。
はなから認めるも認めないも無い話だし、わたしも冷静になろうと心がけていたのですが。
先日母から自己弁護ばかりの電話があって、その態度と言い分があまりにも…思春期の子供のようだったので、心底怒ってしまいました。

母の中に、いわきに帰って働く他の人たちのような、自分の行動の責任をとれる潔さと、誰の迷惑にもならない自立性と、先々まで考えてから行動に移す計画性と、周囲の尽力に対する感謝の念があるのなら、わたしは落ち着いて事態を静観できるのですが。
事前に何の準備もせず、衝動のまま家に帰って、周囲の人たちにかける迷惑もろくに考えず、ただ自分の感情だけ押し通す…という姿勢では、こちらも納得しがたかったです。
わたしはただ帰宅に反対したいのではない、父の側にいたい母の気持ちは理解できるし、話し合いを求めてくるなら、きちんとした大人の言葉で語りかけるなどして、安心材料を与えてほしかったのに。
母にとっては、心情を話して自分の気持ちが収まれば、それで良いことなのでした。

わたしの周りの人たちにも、これからずっと心配をかけることになる、分かってるの?という言葉には、「避難したままだって言えばいい」と返され…。
その場の気分だけで行動するところを責めたところ、「だってわたしはそういう人間なんだからしょうがないじゃない」と開き直られ…。
他にも沢山…逆鱗ポイントがありましたね。
こんな状況なのにブチ切れてしまいました。

まあね、こんな状況だから、本当はどんな態度をとられても受け入れるべきだとは思いますよ。わたしは当事者ではなく、単なる家族なのだから。
母たちだって、通常であれば子供たちの意見や周囲の配慮を無視するような行動をとらずに済んでいたのだし…(いや、そうでもないか。いつもと同じだったな)。
何より自分の気持ち優先なのは、年も年だから、もう仕方ないんだろうけど…(アレ、元々の性格もそうか…)。
しかし、一度「自分の意志なら好きにしなさい」という返事を得ておいて、なおわざわざ電話をかけてきて余計なことを話し、わたしの心を逆なでする必要などあったのかしら…。
もう緊張が続きすぎて倒れそう…というより、もう半分、倒れてしまった感じです。

ああ、原発問題さえ収束してくれたら、誰の心配もせず、安らかに日々が送れるのに…。
(しかし、これでもし、いわきまで避難範囲が広がってしまったとしたら、両親は言葉通り素直に避難するのでしょうか…。最終的に自衛隊のお世話になってしまうかもしれない、という危惧があります…)

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4 コメント

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hamoの悪い癖です(お節介です) (hamo)
2011-03-29 22:30:06
こんばんは
ブログはずっと見ています

いつぞやと同じような状況になっていますね。
家族関係・関わりについてです。周囲の環境は相当変わっていますが・・・

親には親の論理があり、長年それでしてきたのです。あなたがかかわろうとすればするほど、あなたがただ疲れるだけです。あなたが本当に必要になったとき、いまのあなたは動けますか?

いま大事にすべきことは、なんでしょうか?私は、関わりは最低限に(状況把握だけにとどめ)、本当に必要になったときに動けるように(不足物資を送る、ややこしい手続きを代行するなど)、自らの体調コントロールに努めてたほうがいいと思います。

あなたは引越で体力を消耗しているはずです。その上、やきもきしてしていては、体力が回復するのでしょうか?必要なときに動けるでしょうか?

あなたの気持ちをわかった上で書いているとは思っていません。私も私の両親も現在のところ被災をしたわけではないので。

ただ一言、まずは自分を守ってください。
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hamoさんへ (桜雪)
2011-03-30 02:25:39
本当におっしゃる通りです…。
hamoさんには、何度もご相談にのっていただき、実家の状況を分かっていただいているので…。

安全なところにいたわたしなんかが、こんなことになっては被災者の方に申し訳ないけれど、今は普通の精神状態ではないのかもしれません。
不眠とか頭痛とかふらつきとか…家で口を開けば原発のことや実家のことばかり話しているとか…時々横にならずにいられなくなるとか…これはいけないな、と思いつつ、実家から電話やメールがくれば、緊急ではなくてもそちらを最優先にしていました。

やっぱり、地震後に「とにかく生きていて…」「無事でいてくれて良かった…」と強く思ったから、原発が今より危険な状態になっていた時、被ばく対策すらしない親の環境を変えられるかもしれない可能性に、全力を傾けてしまったところがあります。
hamoさんのおっしゃるように、親はそれまでずっと、自分の論理を通して生きてきたのだから、わたしには初めからどうするすべもなかったんですけどね。

しばらくは、できる限り自分の状態を普通に戻せるように過ごしたいと思います。
第1原発から42キロって、また微妙な距離だから心配していたけど、まあ…幸い、実家に近いほうの第2原発は落ち着いているみたいだし。
親に振り回されていては兄弟や友人への支援もできなくなるし、こちらでちゃんと足場を固められるよう、努力してみますね。
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きつい言葉ですいません (hamo)
2011-03-30 23:18:45
 直接あって話ができればもう少しきちんと気持ちが伝えられたかも知れません。書き込みは、あくまでも私の考えです。偉そうで上から目線の物言いで申し訳ない

 人を助けることができる最大の一手は自分を守ることができることです。
 ご自愛ください。新しい土地なので、あたらしい土地を楽しみ、気分を落ち着かせてください。

忘れないでください

 決して何があったとしても、あなた自身を責めないでください。あなたが思うほど、あなたの周囲の人の、あなたに対する評価は低くはありません。

そしておせっかいばかりですいません
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hamoさん、ありがとうございます。 (桜雪)
2011-04-02 05:20:38
こう言ってはなんですけど、自分なりに理屈では分かっていて、でもその通りにできる状態ではなかったりすることも、あると思うのです…。
自分を守るという原則も、足場を固めて普通の生活を送れるようになってから支援する、ということも、血のつながった家族の危機に見舞われると「もっと身を削れるはず、できることがあるはず」という思いの強さのほうに引きずられるというか…。
頭で分かっていることができない、という点では我が母と同じでしたね。

だから、あえて正しいことを諭していただけて良かったです。客観的な見方を示していただくと、納得しやすいです。
ありがとうございました。
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