避妊手術後にエリザベスカラーをつけられたさくら。
まるでSFに出てくる宇宙猫…はたまた、秘密の電波を受信するパラボラアンテナを装着しているみたいです。テレビをBSに切り替えたら、猫へ向けた放送が映りそう。
手術のために動物病院に預けたとき、例のごとく、さくらは恐怖のあまり固まっていました。
それが、検査などをしている間に怒りに転じたらしく。人が近づくたび威嚇していたらしいです。おかげで点滴をされる有り様。
わたしが夜に面会に行った時には、ケージ内でシューシュー威嚇音を発し、体を怒らせていました。
手を伸ばして顔を撫でたら、わたしだと分かったらしくて少し静まり、先生の話を聞いている最中に、足先でちょいちょいとちょっかいを出してくるところが、なんともいとおしかったです。
日頃はわたし相手だと撫でてもゴロゴロも言わないし、甘えにもこないのだけど、さくらなりに家族だって認めてくれていたのかな。まことに、ツンデレにもほどがありますね。
退院した時には、腹部にネット包帯とか術後服とか付けているのかなあと思ったら、かかりつけの動物病院ではお腹に絆創膏だけでした。なんでも、傷跡を舐める猫ちゃんだったら、エリザベスカラーをつけますとのこと。
で、帰り道に解放感に満ちたらしいさくらが、腕に巻いていた点滴後の包帯を口でピリピリ外してしまったので、慌てて引き返し、エリカラをつけてもらった次第。
帰宅してからは、あちこちにエリカラをぶつけ、狭い場所に入れずつっかかりながらも、いきなりベッドの上やキャットタワーにジャンプして、いつも通りに跳ね回り、ひやひやさせました。
あ、安静にしなくていいのー？
エリカラ生活には、わたしのほうが不安を覚えています。
ごはんが食べづらいらしく食欲もなさげなので、 手であげてますしね。
トイレの砂がかけず、顔も洗えず、耳もかけず気の毒です。
しかしつけていなければ確実に傷口を舐めてしまうでしょうし…。
自作の即席術後服を着せたときのほうが嫌がりましたし。
しばらく我慢だねえ、さくら。
ごはんは、食べる量が少ない分、ダイエットフードじゃなくて前からの子猫用ごはん(カロリー高い)で良かったと思います。
退院してからおしっこのほうはちゃんとしてたけど、今日はウンチもできて、一安心です。
退院してから、ひときわ夫に甘えるようになったのが、不満と言えば不満。
…さくらぁ。おとうさんは預けるときは車で送ってくれたけど、問診に付き添ったのはわたしだし、面会もわたし一人がバスで行ったのよ。
おとうさんは、さくらが心細い思いをしながら一晩過ごした時、会社の飲み会で飲みまくっていたんだけど！迎えに行く朝は二日酔いだったのよ！
なんでわたしのところにはこないで、おとうさんのところに行っちゃうの～！？あんた、男見る目ないんじゃないのっ。