本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

梅雨と読書2

2008年06月05日 | 
『アラマタ大事典』監修・執筆 荒俣宏 講談社

トリビア満載の事典。荒俣先生、さすが目の付け所が違う!
次から次と興味深いことが書いてあるので、
もっともっと詳しく知りたいという気持ちが湧いてきます。
例えばええと、「女性発明家」の項目のヘディ・ラマールのこととか、
偉大なるアマチュア研究者「マルコーニ」のこととか、
「贋作師」のファン・メーヘレンのこととか、
あとで調べてみようかな、と思いましたね。
図書館で借りたのですが、これもまた一家に一冊欲しい!感じ。

『骨の城』アーロン・エルキンズ 早川書房

このスケルトン探偵シリーズ、長年読み続けてきましたが、
流れ的に本格を離れて旅情ミステリになっちゃうのかな?と
疑いつつ読んでみたら、結構面白かった。
詳しく感想を述べるとネタバレになっちゃうかもしれないので、
ここは曖昧にしておくしかありませんが。
今日的なテーマをはらんでいて、なるほど、小説的にそれもありかなと。

登場人物に関して言うと。
いつもインテリ臭いギデオンですが、今回は特に
“自分は専門教育を受けた特別な人間”というプライドがほのみえて、
好感度下がりました…。
奥さんのジュリーのほうが、よっぽど知的にも社会的にも
バランスが取れていると思います。
ほんと、彼女は毎回鋭い発言をしているのにねえ。
その時はぴしゃりとつぶしておいて、
のちに自分の推理の踏み台にするんだから、悪い旦那さーん。
(先生、それパクリでは~?)

しかし、地元警察のやや二重人格(?)なマイク・クラッパー巡査には、
風変わりな魅力がありました。
爽やか青年カイル・ロブ巡査も良かった。
再登場の病理学者メリル先生は、マニアックな変態ぶりも変わらず。
お元気で良かったこと~。
ノリノリの仕事ぶりに、ギデオンはかなりヒいてましたが、
他山の石ってやつですね!



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