永遠のクロージングソング

2016年09月02日 | 日記

Jackson Browne - The Load Out / Stay

 

 

みんなにもあんのかな?自分のクロージングソング。

好きな曲はみんな色々とあると思うけど、

例えば仕事終えて「今日も終わった」なんて一息ついて聴く曲ですかね。

クロージングって意味では寝る時に聞く曲ってのもそうだけどね。

僕の場合は寝る時は音楽聴きません。

だって「うん?なに今のメロディー」とか「なんだこのアレンジは」

なんてなるわけで、全く寝れなくなってしまうわけで(笑)

まー普通に寝てても音はどこからか聴こえて来ますからね。

今回のクロージングソングは、

すばりカフェやバーで最後に流れるクロージングソングのことです。

今時そういうことしてる店って少ないと思いますが、

昔は結構多かったんですよね。

深夜営業の店やスナックは「蛍の光」ってのが定番だったと記憶してますが、

レコード流す店なんかは、それこそ店主のこだわりのクロージングソングがあったんだ。

ぼくが18の頃働いてた日の出通り(現パルミラ通り)にあった

「WOOD」という店でクロージングで流れてたのが、

このジャクソン・ブラウンの「The Load Out / Stay」。

今でもあの時間、あの空気をすごく覚えてる。

クロージングソングが流れると、お客さんのとこにレシート持って閉店を告げ、

そこから店の後片づけが始まるんですね。

その間流れてたのがこの「The Load Out / Stay」。

まっ、この曲がラジオやTVが不意に流れることなんかないけど、

どこかバーかなんかで呑んだ後「そろそろ帰るか」なんてなった時、

帰り道しっかりこの曲が空から聴こえてきたりするんだ。

このイントロのピアノに始まり、ブラウンの歌の盛り上がりと共に

だんだん楽器が重なり、ドラムのフィルで一気に道が開けるようなその音世界。

ずいぶん長いこと音楽聴いてきたけど、

ライヴ盤のラストナンバーでこれほどドラマチックな曲というのもそうない。

まるで映画でも観てるような感覚なんだ。

ブラウンの別のアルバムで、これまた名盤「Late For The Sky」というのがあるのですが、

これに収録されてる「Farther On」!

これなんかもたまらなく好きで、WOODでよく流してましたね。


Jackson Browne - Farther On

 

これはとにかくイントロからして、また別世界に連れられて行かれるんですね。

このイントロのスライド弾いてるお方が、

かのわたしの「月とギターとベランダ」のブックで一緒に写ってるデヴィッド・リンドレーさん。

因みに那覇のD-SETで共演した時のスナップです。

もうイントロから抜群なのですが、ほんといらない音がないというか、

ぼくから言わせりゃーもう音が言葉なんですね。

彼はギターを弾く時、音を使い捨てのように弾かないんだ。

凄く丁寧に寄り添うように弾く。

もちろんユニークな人なんで、ふざける時は思いっきりアグレッシブに攻めたりもします(笑)

お互いキング・カーティスの大ファンってことで、

意気投合して1時間ギターセッションしたぐらいですから(笑)

またこのアルバムのジャケットが当時から好きでね、この印象的なジャケットね。

ブラウンさんの歌世界がほんとよく表れてるジャケットで、素晴らしいです。

空は青空で晴ればれしてるんだけど、地上が真夜中で、

まるで空と地上が分断されてるみたいで、なんだか暗い

まるでアメリカの光と影を、このジャケット1枚で語ってるようです。

 

リンドレーさんが言った言葉で、座右の銘でもないけど、深く残ってる言葉があるんだ。

リンドレーさんと言えば、凄い探究家っていうのは有名な話なんだけど、

とにかく楽器弾くこと自体が大好きな人でね、

そんな彼が「ぼくは時間を無駄にしなかった男って言われたいんだ」と言ったんだよ。

もうらしいというか、素晴らしいなと思った。

とにかく小3並みに好奇心旺盛ですからね、

世界中のどこだろうが、誰だろうが、朝だろうが真夜中だろうが、

出来る限りの時間、出来る限りの人生を弾いて弾いて弾きまくると。

目標が一流のギターリストとか、歴史に名を残すとかいった次元しゃないんだ。

なんたって「時間を無駄にしなかったギターリスト」ですから(笑)

もう降参です。

ということでもう1曲、そのアルバムのタイトル曲を。

珍しくリンドレーさんがテレキャス弾いてますが、

どうですかこの歌に寄り添う感じ・・たまりませんな。


Jackson Browne Late For The Sky




あ クロージングソングで思い出しました。

この曲もやはり外せませんね、孤高の詩人トム・ウエイツの「OL'55」。


Tom Waits - "Ol' '55"


これまた古い話ですが、

友達がやってたバーのクロージングソングでよく流れてました。

なんたってアルバムタイトルが「closing time」ですから。

これまたトムのダミ声がクロージングに凄くマッチします。

確かにこのダミ声はウイスキーかなんか入ってないとキツイですけどね。

家で寝る時に聴いたら、寝つけないどころか悪い夢見そうだもんね(笑)

クロージングソング。

仕事終わりの一杯と共に、目覚ましセットしてベッドと共に、

みなさんも自分に合った、素晴らしいクロージングソング達を探せますように

 

 


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