OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

〔映画〕総理の夫

2022-06-15 09:15:51 | 映画

 
 原田マハさんの小説が原作です。
 
 映画化にあたってどの程度手が加わったのかは、原作を読んでいないので分からないのですが、単純にエンターテインメント作品としてはどうでしょう・・・、中谷美紀さんの好演はあったとしても、正直、出来栄えは今ひとつといった印象でした。
 
 もちろんリアリティを追求するような類の作品ではないので、なかなか難しいチャレンジだったとは思いますが・・・。
 
  “荒唐無稽”なラストも、それだけをもって評価するべきではないでしょう。そこで語られたメッセージは真っ当だと思います。ただ、映画として成功したかといえば、やはり???です。

 

 

 

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〔映画〕朝が来る

2022-06-14 12:18:57 | 映画

 
 辻村深月さん原作の小説を映画化した作品です。その前にテレビドラマにもなっているんですね。
 
 物語のモチーフはなかなかに重いものなのですが、映画にしてみると、そのメッセージは今ひとつ響きませんでした。
 
 何か物足りなかったのか・・・。二つの家族を軸として、その絡みをストーリーとして辿っているあたりは、まあこういった流れだろうと思うので、やはり結末のシーンに対する納得感なんでしょうね、期待値に届かなかったのは。
 
 他方、キャスティングは良かったです。永作博美さんはいつもながらの安定感でしたし、若手の蒔田彩珠さんもいいですね。
 あと驚きは、浅田美代子さん。役どころの人柄そのままに、素晴らしかったと思います。ふと、樹木希林さんの存在感に似たものを感じました。

 

 

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〔映画〕ザ・ファブル 殺さない殺し屋

2022-06-13 09:08:38 | 映画

 
 地上波での放送があったので録画しておきました。
 
 前作(第1作目)と比較すると明らかにストーリーは劣化しましたね。敵役との因縁もとても雑な設定です。
 主人公は、なかなか面白そうなキャラクタでシリーズ化の対象としては悪くないだけに、この出来は “かなりガッカリ” です。
 
 注目された平手友梨奈さんもポテンシャルは十分ありそうなのですが、この作品では開花しませんでしたね。演じるヒロインが「わざとらしい演技」になりがちなプロットだったこともあり、今ひとつという印象でした。

 

 

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〔映画〕オールド・ナイフ ~127便の真実~

2022-06-12 08:58:26 | 映画

 
 AMAZON ORIGINALの作品です。
 
 サスペンスタッチの物語です。比較的淡々とストーリーは進んでいくので、最後の結末をどう感じるかで評価は分かれますが、私は良かったと思います。
 
 こういう素直なサスペンスは珍しくなりましたね。
 クリス・パインとタンディ・ニュートンもそれぞれの役柄をうまく演じていました。キャスティングも正解です。

 

 

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〔映画〕ダークナイト ライジング

2022-06-11 08:21:42 | 映画

 
 「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」と観てくると、やはりここまで手を付けてしまいますね。
 「ダークナイト・トリロジー(Dark Knight Trilogy)」の第3作品目、最終章となる作品です。
 
 ただ、上映時間の長大さの割に、出来栄えはというと今ひとつといった印象です。
 
 過去からの因縁だけで物語を進めてもやはり広がりは出ません。敵役のキャラクタも前作の「ジョーカー」と比較すると圧倒的にインパクトに欠けます。
 
 そのうえ、マイケル・ケインやモーガン・フリーマンという重厚な脇役陣も出番が少ないとなると、切り札「キャットウーマン」のアン・ハサウェイを登場させても埋め合わせはできなかったようです。
 
 まあ、ラストシーンに救いがある分、私のような軟弱ミーハーファンにはありがたいのですが・・・。

 

 

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田舎はいやらしい 地域活性化は本当に必要か? (花房 尚作)

2022-06-10 08:51:11 | 本と雑誌

 いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。

 「セカンドライフに田舎暮らし」とか「古民家再生」とかの話題には興味を持っていたので、タイトルに反応して手に取ってみました。書かれている内容は、過疎地域での暮らしを踏まえた実態レポートといった体ですね。

 本書での花房尚作さんの問題意識は「地域活性化推進の是非」にあります。

(p114より引用) しかし、本当に「地域の活性化は正しい」のだろうか。活性化している地域は好ましい町で、活性化していない地域は好ましくない町なのだろうか。それは都心で暮らしている者の勝手な思い込みではないだろうか。
 一口に地方といっても、県庁所在地のように交通の便が整っている地域もあれば、陸の孤島になっている地域もある。過疎地域の中にも都市に近い場所に位置する過疎地域もあれば、都市から遠く離れている過疎地域もある。都市から遠く離れている過疎地域の中にも山村や漁村、離島もあり、それぞれ置かれている状況が違う。それらをすべてまとめて 「地域の活性化は正しい」と論じてしまって本当によいのだろうか。過疎地域の活性化は本当によいことで、過疎地域が衰えるのは本当に悪いことなのだろうか。

 過疎地に暮らす人々は、活性化など望んでしない、無理やり活性化させるのではなく、穏やかに衰退させた方がその地に暮らす人々にとっても、日本の地方自治にとっても望ましいのではないかとの疑問です。

 しっかりとしたソフトランディングの道筋をつけて“幕引き” に導くことも、十分に現実的な地方行政が取るべき政策の選択肢のひとつですね。
 本書で花房さんが指摘しているように、「中央政府視点」「都市視点」からの(勝手に良かれと思って頭で考えた)政策を強要するのではなく、「現地視点」でそこに現に住んでいる人々の希望や主張に根ざした「在り様」をイメージしてどうするのが(or どうしないのが)望ましいのかを考える姿勢は大切でしょう。

 さて、本書を読み通しての感想です。
 花房さんの「過疎地行政」に関するタテマエに囚われないストレートな疑問はなかなかに的を得ているように思います。ただ、論考としては、その根拠、論理、結論、そしてそれらの記述・・・、あらゆるパートが粗削りで、その詰め方にはもの足りなさが残りました。
 着眼点はとても面白いだけに、ちょっと “もったいない” ですね。

 

 

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〔映画〕ダークナイト

2022-06-09 09:51:11 | 映画

 
 先日、久しぶりに「バットマン ビギンズ」を観たので、やはり続編もという気分になりました。
 
 この作品も何度も観ているはずなのですが、正直なところあまり覚えていませんでした。
 ただ、それが幸いしましたね。中途半端な記憶がない分、素直に楽しめました。とてもよくできたストーリーだと思います。
 
 敵役ジョーカーの「おどろおどろしさ」も、バットマンの「スーパーぶり」も適度でしたし、特に印象に残ったフェリーの人々の葛藤と決断のシーンも有り得べき形で描かれていました。
 「ダークナイト」の意味を告げるラストシーンもいいですね。

 

 

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〔映画〕スパイダーマン:スパイダーバース

2022-06-08 08:14:36 | 映画

 
 マーベル・コミックを原作とする「スパイダーマン」のCGアニメ映画です。
 
 オリジナルシナリオのようですが、実写版へのオマージュシーンもあり完全に独立した位置づけではありません。
 
 物語は、「異次元世界」という “アニメ” に相応しいモチーフで、それなりに楽しめました。
 
 アニメといってもかなりCG処理されているので、“3D”的なとても綺麗な映像です。さらに、キャラクタごとにデザインのテイストを変えているところなど、技術を活かしてしっかりと考えられていますね。
 
 かなりの手間暇をかけてしっかりと仕上げた作品だと思います。拍手です!

 

 

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〔映画〕バットマン ビギンズ

2022-06-07 09:00:32 | 映画

 
 このところ観ている映画が今ひとつスカッとしないので、定番で口直しすることにしました。
 
 もう観るのは何度目になるでしょう。バットマンシリーズの作品は数多くありますが、この2000年代に入っての作品は、比較的キャラクタが大人しいので観ていて不必要に疲れないんですね。
 
 本作品はリブート版と銘打たれているだけあって、バットマン誕生の背景や数々の特殊装備の入手経緯も上手く物語に織り込んでいます。
 
 キャスティングもいいですね。相変わらずのマイケル・ケイン、ウィット溢れる台詞は健在ですし、脇にモーガン・フリーマンや敵役のリーアム・ニーソンが控える布陣は重厚です。

 

 

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〔映画〕ブラック・ジャック 劇場版

2022-06-06 08:51:16 | 映画

 
 久しぶりに観た「アニメ映画」です。
 
 ブラック・ジャックは手塚治虫さんの人気キャラクタのひとつですが、本作品のストーリーには「手塚治虫」色はあまり感じられませんね。
 
 とても中途半端な出来の作品だと思います。伝えたいメッセージもはっきりしませんし、ブラック・ジャックも含めて登場人物にもインパクトがありません。
 
 最近アニメ映画の質が急速に向上している中、人気コミックの映画版の中では目立たない “並” の作品です。残念ですね。

 

 

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〔映画〕AWAKE

2022-06-05 08:42:51 | 映画

 
 なかなか面白いプロットだと思ったのですが、モデルになったエピソードが実際に存在していたんですね。
 
 映像作品としては、冗長なシーンも多く今ひとつの印象ですし、シナリオもこれといって惹き込まれるような深みも感じられません
 
 ただ、吉沢亮さん、若葉竜也さん、落合モトキさんの主要キャストは、それぞれキャラクタの明確なコントラストを活かすアサインで良かったです。
 
 軽めのエンターテインメント作品としてはサックリと楽しめると思いますよ。特に、ラストは “わざとらしさ満載” ではありますが、気持ちのいいシーンですね。

 

 

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東大教授、若年性アルツハイマーになる (若井 克子)

2022-06-04 09:08:25 | 本と雑誌

 いつも利用している図書館の新着書リストの中で見つけました。以前から気になっていた本なので、早速予約して読んでみました。

 テーマは「近親者のアルツハイマー病発症」というとても厳しいものです。著者は発病者の奥様の若井克子さん。

 若井晋さんが若年性アルツハイマー病を発症されて東京大学を早期退職された年齢が、今の私と近いこともあり、本書で紹介されている晋さんと克子さんの闘病生活での数々のエピソードは、とても身近なものとして受け止めていました。

 その中から、特に印象に残ったくだりを書き留めておきます。

(p153より引用) 「アルツハイマー病になると人格が変わる」と、言われるようです。でも私には、〈ちょっとちがう〉という実感がありました。
 確かに晋には、空間認知や記憶の面で支障が出ています。そのせいで、できないことが増えたのは、ここまで長々と書いてきたとおり。
 しかしそれは、生活の「技術」の問題にすぎないのではないか?
 支障が出て困るから、人柄が変わったように見える、そういうことではないでしょうか。
 だから、人間性が壊れるわけではないと思うのです。
 むしろ、かえって深まるものもあるのではないか-。
 たとえば晋の場合は、正義感、優しさ、謙虚さ。そして信仰も深まったように、私は感じていました。

 克子さんの実感ですが、「引き算」によってより“本質” が浮き彫りになり際立つということは確かにあり得ることだと思いますね。

 そして、本書を読み通して私の最も印象に残った晋さんの言葉です。

(p154より引用) 一人一人が自分の生き様に合わせて絶えず歩み続ける。そういう中 で私も生きてゆきたい。

 講演が終わり、質疑の中で「人の価値」について尋ねられたときの晋さんの答えでした。
 “自分の生き様に合わせて”、というフレーズに共感します。「病」もまた、自分の生き様なんですね。

 

 

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〔映画〕カジノ

2022-06-03 12:13:13 | 映画

 
 マフィアが牛耳っていたころのラスベガスが舞台の作品です。
 
 ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシが演じるカジノでの “その方面の人” は、さすがの貫禄を感じますね。赤、青、緑・・・、あの派手なファッションがそれなりに似合うのは、ロバート・デ・ニーロぐらいかもしれません。
 
 ただ、ストーリーを魅せる類の映画ではないので、正直なところ私には「約3時間」の上映時間は長過ぎます。途中で何度も集中力が途切れてしまいました。

 

 

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〔映画〕ベンジャミン・バトン 数奇な人生

2022-06-02 10:24:01 | 映画

 
 かなり評判の高い作品です。
 
 ともかくこの独創的なプロットがすべての礎で、それをうまい具合に数々のエピソードが包み込んでいますね。
 センセーショナルなシーンや必要以上に煽るようなエピソードもなく、程よい起伏の物語に仕上げられています。よかったですよ。
 
 そして、もうひとつの魅力は、ブラッド・ピットとケイト・ブランシェットの存在感。
 二人の顔立ちの変化を表す映像の方は、特殊メイクやCG処理といった高度な技術が駆使されているのでまあ何でもできるということですが、それはともかくとして演技での「感情表現」も見事でした。

 

 

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〔映画〕ジュマンジ/ネクスト・レベル

2022-06-01 14:02:42 | 映画

 
 地上波での放送を録画していました。
 
 シリーズものなので、とりあえず観ておこうという程度のノリだったのですが、まあ予想どおりといった印象ですね。
 
 映像もこれといってインパクトのあるシーンがあるわけでもなく、登場人物のキャラクタ設定も今ひとつです。
 
 ドウェイン・ジョンソンは、やはり “ベタなアクションもの” の方が絶対的にいいですね。
 この作品も含め、時折彼の風貌とミスマッチの面白さを狙ったようなコメディタッチの作品に出演していますが、私は???だと思います。

 

 

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