著者の新井先生とは、一昨年、仕事の関係で研究所にお伺いして1時間程度でしたがお話しする機会がありました。
とてもユニークでフランクな方ですね。実務的な課題についての意見交換でしたが、それでも期待していたとおり久しぶりに楽しかったです。
その時には、まだこの本は読んでいなかったので、読んでいたらちょっとでもこの本の先生の主張についてディスカッションしたかったです。残念!
さて、本書ですが、話題になっているのもさもあらんと感じる刺激的な内容です。
AIはプログラムなので、そのベースは「数学」です。本質的な「意味」を理解することはできません。その点において、将来的にAIの適応領域がいかに拡大していっても “人間の優位性を維持できる分野” は十分に存続する、と考えたいのですが、なんと(人間サイドの)「現実」は、教科書の文章すら正しく理解できない中高生が多いとのこと。書かれている文章の意味が分からない・・・、“基礎的な読解力が決定的に欠如している”というのです。
読み終わってはじめてタイトルの意味が分かりました。
【2019年ビジネス書大賞 大賞】AI vs. 教科書が読めない子どもたち | |
新井 紀子 | |
東洋経済新報社 |
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