浅田次郎さんによる短編小説が原作の映画です。
浅田作品を原作にした映画は今までも「鉄道員(ぽっぽや)」「壬生義士伝」「地下鉄(メトロ)に乗って」あたりを見ていますが、 それらに比べて本作はかなり“あっさり” していますね。もっとストレートに言えば、 圧倒的に物足りない印象です。
主人公二人の人物像の作り込みが甘いのが致命的ですね。なので、 なぜ忍従していたのか、そして、 なぜそれが氷解したのかというプロットに納得感や共感が生まれな いのだと思います。
共演者の印象はといえば、真飛聖さんはうまく役柄にマッチしていましたが、広末涼子さんの方はせっかくの彼女の魅力を活かしきれていなかったようです。ところどころの “ちょっとした表情” だけではもったいないですね。
とても残念な出来の作品でした。
あと、そういえば、今から25年ほど前には「柘榴坂」 を上がり切ったあたりの社宅に住んでいたことがあります。 もうその社宅もなくなったようですが。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます