先に柳田邦男さんの本を読んだ際、激賞されていたので手に取ってみました。
後藤さんの著作はちょっと前にも「スカウト」という作品を読んだところでした。
さて、本書、舞台が「定時制高校のボクシング部」ということなので、材料となるエピソードには事欠かないことは想像に難くないのですが、後藤さんは、それら「教師と生徒という “人間と人間の関わり合い” 」を徒にドラマチックに煽るでもなく丹念に綴り起こしています。
それゆえに、書き込まれた登場人物は皆一人ひとりの個性が光り、とても魅力的に映ります。
確かにオーソドックスで真っ当なノンフィクション作品だと思います。
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