かなり以前に読んだ内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。
ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら “浅見光彦シリーズ”の制覇 にトライしてみようと思い始ました。
この作品は「第9作目」です。舞台は “高千穂”。宮崎の方です。
仕事関係では、以前勤めていた会社のお客様ご招待イベントで宮崎市は訪れていますし、熊本勤務時代は日南のあたりもドライブしました。また本作でも登場する“高千穂峡”は、遥か昔、高校時代に九州一人旅をしたのですが、そのときに訪れたことがあります。
ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、この作品は書籍としてのボリュームの割には、ミステリー本体は淡白でしたね。というか、物語自体あまり手の込んだ構成ではないので、正直かなり物足りない出来でした。いつもはちょっとしたスパイスになる地元警察の捜査員も、本作ではほとんど効いていなかったですし、ヒロインの絡み方も今ひとつ雑な扱いといった感じです。
ともかく、かなりのページが意味のない情景描写や背景説明で、いつになったら物語が始まるんだろうとダラダラ感maxの作品でした。内田さんにしては珍しいです。
さて、取り掛かってみた“浅見光彦シリーズ制覇チャレンジ”、それほど強い意志をもって完遂しようとも思っていませんので、まあ、“どこまで続くことやら”です。
次は「「首の女」殺人事件」ですね。