今回、1979年のギター内部に「ヒゲ眼鏡のおじさん」のお茶目ないたずら書き?を見つけて、マーチン・フリーソンのイメージが変わりました。
良く知らずに勝手に持っていたイメージは、「くっそ真面目に、同じ様なギターを作り続けた頑固なイギリスのお爺さん」だったのですが、、、
新たなイメージは「古い物の良さを知りながら、新たな試みを色々と取り込んで、楽しみながらギターを作っていた気さくなイギリスのお爺ちゃん」ですかねえ。
実際はどうだったんだろう?
人柄が伝わる様なエピソードは残っていません。
マーチン・フリーソンも追跡してみたのですが、、、
1986年までギターを作っていたのに、ほとんど情報が無いのです。
ネット上で見つけた情報は
イギリス北部ナントヴィッチ(Nantwich)に工房があった。
ギターとリュートを製作
1980-1982 ジョン・ウィリアムスが使用(多重録音の2重奏CDに使用)
Michael Geeが初期にコラボレーション?
弟子?のBrian Higgs(ブライアン・ヒッグス)が1980年製のConcert Model 2の製作を担当
イギリスの中堅プロギタリストが何人か使用している
1986年没
生誕は何年???
いつ製作を始めたのか?
ギター製作を誰に習ったのか?
弟子は誰がいたのか?
よく分かりません。
私が最初のマーチン・フリーソンを手に入れた1986年です。
その頃に聞いたマーチン・フリーソンの情報。
ジョンが使用した杉のフレタモデルと同型のギターを主に製作。
80年代に入ってからボディが小ぶりなスプルースのトーレスモデルを作り始めた。
イギリスのギター製作界の長老?
生涯製作本数は100本程度。
ネットで色々と調べて見ると、杉のフレタモデルはあまり多くは出てきません。
表面板スプルース、裏・側板ローズウッドの方が通常仕様だったようです。
限られた同じモデルだけを作り続けた訳では無く、1台づつ工夫をこらした様々な構造のギターを作っています。
今回手に入れた1979年製のギターが96台目ですので、生涯製作本数はたぶん110~120台程度。
リュートも作っていた事を考えても寡作な製作家です。
ギターのタイプも様々です。
共通しているの特徴は、高音弦の太く柔らかく力強い心地良い音。
今までに所有した3台のギターは
1979年製
ボディはやや大きめで腰が強く低音のサスティーンが長い。
力木は7本平行ブレーシング+エンドの逆ハの字+駒下のバー。
ちょっとだけブーシェオマージュっぽいフレタモデルみたいなイメージのギターです。
1985年製
1979年製よりも小ぶりなボディ
引き締まった力強い鳴り。
低音はボンボンとなるタイプ。
イギリスらしいトーレス・ハウザーモデルっぽいギターでした。
1986年製
ボディは1985年と同じ小ぶりなタイプ。
力木はなんと3本ファンブレーシング!!!
ブリッジはギルバート型
弾き心地はひたすら柔らかい!!!!
80年代のニューコンセプトギター?
お知り合いの持っているマーチン・フリーソンで少しだけ弾かせてもらった事があるのは2台
杉のフレタモデル。
某プロギタリストの方の持ち物。
弦の感触はひたすら粘り腰。
柔らかいのに強烈に腰が強くて弦に力を乗せやすい。
密度の濃い太く柔らかい音で豪快に鳴りまくっていました。
1984年のスプルースのギター
ヘッドに彫刻の入った珍しいモデル
ブリッジはギルバート型でしたので、もしかしたら3本ファンブレーシングだったのかも?
ひたすら優しく心地良い音の出るギターで、微妙で繊細な音楽表現が可能なギターです。
5台のギターが全て違うタイプのギターでした。
もしかしてマーチン・フリーソンって同じモデルのギターってほとんど作っていないのでは?
100台強の自作ギターは全て変えて作っていたりして????
色々と詳しい情報を知りたいのですが、とにかく情報が無い。
生前にお付き合いのあったイギリスのギタリストや製作家で、まだまだご存命な方が多いと思うのですが、情報が何も伝わってきません。
現代ではあまり人気が無く評価も高くないマーチン・フリーソンですが、高いクオリティのコンサートギターとして、もっと再評価されても良いのではと思います。
生涯製作本数も少なく貴重ですしねえ。
人気が無いせいでお値段もお手頃で、気楽に購入出来るのは助かりますが、、、、、
こんばんはです♪
何よりです。
指の調子が良く、よかったです。
マーチンフリーソンさんと野辺さんが
サンチョさんに会うと思いました。
寒くなってきたので体調気をつけてください。
ありがとうございます。
フリーソンさんと野辺さんは、タイプは違いますが、弾いていて本当に楽しいギターです。
楽しく無いけど楽なのがシュレンパーかなあ?