腱鞘炎(ジストニア)日記

ジストニア生活もいつの間にか24年目!!
のんびりと付き合っていきます。

硬いギター

2009-08-01 06:36:39 | ギター
また欲しい物(ギター)を、見つけてしまった、、、

クロダトーレスです。
http://www.geocities.jp/kurodaguitar/torres.com.html

黒田義正さんのHPに、新作のクロダトーレスの写真がアップされています。
1864年製のトーレスのコピーのようです。
写真を見ているだけで、黒田さんらしい美しい音が想像出来る、ホレボレとするような、たたずまいのギターです。

い~~~なア。。。ホシイ。。

このギターに関する黒田さんのコメントの中で、とても興味深い記述があります。
「トーレスを作る上で、特別難しいところは実はそんなには無くて、でも誰もが一番頭を悩ますところは、堅牢さと脆弱さ、この相反する要素をどのあたりでバランスさせるかに尽きます。」

う~~~みゅう。。。やっぱりそうだったんだ。。。

黒田さんのギターって、見た目が優しいし???、音色もオーソドックスな木質系のギターの音なんで、柔らかいギターの印象があったのですが、、、
実際に所有してみると、思いのほか硬く作られているギターだって分かります。
邦人製作家の中でも、かなり「硬いギター」を作っている方だと思います。
「硬さ」も年数を掛けて弾き込むと、「ほど良い柔らかさ」になってくるのですが、、、
「ほど良い柔らかさ」になるまでが、大変なんですよねエ。

たまに見かける「柔らかいギター」は、弾き込めば1~2年ですぐ鳴るし(柔らか過ぎるギターは、数週間で鳴ったりしますが、、、)、1弦の開放弦も簡単に柔らかい音が出るし、弱いタッチでもちゃんと鳴るしで、それなりに良いのですが、何故かあまり魅力を感じません。
弾き込んでも、魅力は増してこないし。。。

でも「硬すぎるギター」は、鳴らないし、いやな音がするし、弾いた感触も針金を弾いているみたいで、とても弾く気になりません。
そしていくら弾き込んでも「柔らかく」ならないし、鳴りもいつまでたっても渋いまんまです。

黒田さんのモダンタイプのギターって、出来立ての時は、音量が出ないし、響きも少ないし、かなり深いタッチで弾かないとキレイな音が出ないしで、かなり辛いギターです。
それでも、弾いた瞬間に「うみゅ??これは、欲しいゾ!!」って、思わせる何かがあるんですよねエ。
単に高音がキレイってだけじゃ無くて、曲を弾いた時に「楽しい」って思えるような何かがあります。

たぶん黒田さんのギターって、「堅牢さと脆弱さ」が、私にとっては絶妙のバランスなんだろうって思います。
もっと「柔らかいギター」が好きな人や「硬いギター」が好きな人がいるだろうと思います。
黒田さんのギターは、「硬さ」が私にとってギリギリOKな位の「硬さ」で、これ以上硬かったら、たぶん弾きたく無いって思ってしまう位の「硬さ」です。



おかげ様で???クロダ・マンホン式11弦ギターも、ようやっと1年半が経ちました。

まだまだ「硬いギター」ですが、鳴りはかなり良くなってきています。
あと1~2年弾き込めば、本格的に鳴り出すと思います。
最高の状態になるには、あと15~20年位掛かるかなア??
その時まで、元気でギター弾いていられるのかなア???

そしてきっと、クロダ・マンホン式11弦ギターは、100年の歳月を掛けて熟成していって、トーレスみたいなギターになるんだろう、な~~~んて楽しい妄想をしてしまっています。

まあ、私が100年間も元気でギター弾き続けてるって事は、無理でしょうけど。。。(←印旛沼の白髪婆じゃあるまいしね!!)




最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おひさです (Salley Gardens)
2009-08-01 22:37:39
サンチョさん、こんばんは♪

ご無沙汰です。一年ぶりですね。
私の手はだいぶ良くなりました。
カルカッシやカルリの簡単なエチュードは
弾いてもだいじょうぶです。

5月からフィドルの練習も再開しました。
先週は念願のコンサティーナもゲットし、
今日から練習を始めました。

人差し指が曲がらなかった昨年の今頃に比べると、ずいぶん進歩したものです。
親指の完治までにはまだ時間がかかるでしょうが、日常生活もだいぶ楽になったし、
少しずつ治ってゆくと思います。
(最近、マイクロ・カレント療法や、
キネシオロジー・テープなどを知りました。
キネシオロジー・テープはなかなか良いです。)

ところで、良い楽器、いいですよね。
2月に、私、新しいバイオリンを買ってしまいました。
バイオリン・フェアで出会ったしまったのです。チェコ製のAmati model。
ついでにフィンケルの弓まで新調してしまいました。弦はラーセンのツィガーヌ。。
大出費となりましたが、大満足です。

腱鞘炎のおかげで回り道をして
かえってよかったことがあるなあ、と
今はそう思える今日この頃です。

返信する
お久しぶりで~~す。 (サンチョ)
2009-08-02 04:35:57
手の状態が良くなってきているそうで、良かったですね!!
私も1年前に比べると、ずいぶんと指は動くようになってきています。

Salley Gardensさんどーもです。

いいですねエ
新しいバイオリンと弓!!

また、指の状態が良くなってきたら、ご報告くださいね。
返信する
これは目の毒かも^^ (河野一筋)
2009-08-02 08:36:48
ウーン、良いギターですね。見てるとワクワクしますね。^^
裏・横板の「黒アカシア」って、どんな音がするのでしょうか。
(トーレスモデルと聞くと、私はいつもトルナボスがついているか
確認してしまいます。(^ ^;)ゞ)

「硬いギター」と言うと、すぐに私は「ハウザー二世」を
連想してしまうのですが、現在人気のある名器と呼ばれる楽器は、
やはり「硬め」の楽器が多いような気がします。

私は、「柔らかめ」の楽器で楽をしすぎたかも知れません。
河野の前に使っていたラミレスは、
最初からバリバリ鳴っていましたから・・・。
返信する
ハウザーⅡ世は、、、 (サンチョ)
2009-08-04 06:46:29
ムチャクチャ硬かったっです。

河野一筋さんどーもです。

河野は、あまり柔らかく無いイメージがあります。
ラミレスは、柔らかいのから硬めのまで、色々とあった気がします。

ハウザー2世ほど硬い楽器は、他にあまり見た事ありましぇ~~ん!!!
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。