腱鞘炎(ジストニア)日記

ジストニア生活もいつの間にか24年目!!
のんびりと付き合っていきます。

19世紀ギターの音比べ番外編:ティーフェンブランナー9弦ギター

2011-09-13 18:23:39 | 19世紀ギター
ほとんどその存在すら忘れかけていましたあ!!!








19世紀9弦ギターのティーフェンブランナーです。



ドイツの19世紀ギターは、音も響きも苦手なんです。
弾き心地も硬いし、音量はあっても鳴りも反応も好ましく無いし。。。。
楽器の出来に関わらず、弾いた時に楽しくないのです。


しかもティーフェンブランナーは19世紀後半のギターで、弾いた時の感触がモダンにかなり近いです。
音色もかなりモダンに近づいています。

弦の数が9本ってのも、中途半端で困ります。
コストを弾くならば7本で十分ですし、メルツを弾くには1本足りない。


ってな訳で、購入以降ほとんどお蔵入り状態です。


久しぶりに弾いてみました。






あれ???むちゃくちゃ弾きやすい???
音色も透明感があって、良いんでないの???
低音弦をきちんとしたゲージの物に張り替えれば、実践で使っていけそうです。

う~~~みゅう。。。
どうしてこんなに良いギターを、お蔵入りさせてたんだろう?
やっぱり9本弦ってのが中途半端なんですよねえ、、、、

19世紀ギターの音比べ

2011-09-13 14:20:11 | 19世紀ギター
こんな事やって遊んでいる場合では無いのですが、、
それでもやってみると楽しいので、朝からやっています。


家にある19世紀ギターの音比べです。
バッハのチェロ組曲2番を、家にある19世紀ギターで弾いて録画して、聞き比べてみようって遊びです。
しかし、、、バッハはキツイですなあ、、


まずは黒田ラコート7弦(2007年)でプレリュードです。
それでは、張り切って!!どーぞー!!!







やっぱり黒田ラコートと比べられてしまうと、オリジナルな19世紀ギターは辛いですなあ。
楽器としての機能に差があり過ぎます。
古典のカルリあたりならともかく、バッハを弾いている限りは黒田ラコートは別格です。




続いてジェンナロ・ファブリカトーレ(イタリア1819年)でアルマンド






こうやって聞いてみると、唯一オリジナルな19世紀ギターの中で、黒田ラコートと比べても機能面で遜色無い品質のギターですね。
音色の魅力では、一番かな?
バッハ弾いてもOKな楽器です。



次は19世紀末に作られた19世紀ギターで無いギターのアントニオ・カルロス・ガルシア(マドリッド1880年頃)です。
弾けていないクーランテ






本当に弾けていない、、、

カルロス・ガルシアは小さなスパニッシュギターですが、音と響きは19世紀ギターに近いです。
内部構造も力木が横に入っているだけです。




アルゼンチンの19世紀ギター ファン・レスターノ(スペイン~ブエノスアイレス1857年)でサラバンド





このギターは形状と内部構造は19世紀ギターですが、出てくる音は古いスパニッシュです。
バッハ弾いてもOKですね。
これでもうちょっと反応が良くなってくれると、さらに良いのですが。。。
鈍いギターです。


最後は、マルカール(ミルクール1920年頃)でメヌエットとジーグ






う~~~みゅう。。。
弾けていない。。。。

それは置いといて(←おいといて良いの???)
やっぱりマルカールでバッハは辛いですねえ。
この楽器は古典を弾かないと、良さが伝わらないですね。


ここで教訓です。

「19世紀ギターの弾き比べをするのに、バッハを弾いてはいけない。」
無理です。