
酸味料とは、クエン酸・酢酸・リンゴ酸・酒石酸・フマル酸・乳酸・アスコルビン酸などのpHが酸性の物質です。
果物に多く含まれるクエン酸などは爽快な酸味があり、キャンディなどの味付けに使用されますが、他の酸味料も含めて日持ち向上の目的でも使用されることがあります。
たとえば、酢の物に使われる酢の主成分「酢酸」は、昔から防腐効果が高いことが知られておりますし、乳酸などは低温チルド商品で発生しやすい乳酸菌を抑えます。キムチは乳酸菌がふくまれていますが、乳酸を少し入れると発酵が進みませんので、長時間の保管によって発酵しすぎて酸っぱくなるのを抑える効果もあるようです。ただ、別の菌の問題で味が変わる場合は乳酸以外で検討する必要があるかもしれません。
ペットボトルのお茶に入っているビタミンCは、味付けではなく変色防止の目的で添加されています。おそらく少量で効果が出るかと思いますが、酸化防止(変色防止)で惣菜・飲料の味が変わって問題が出る場合、ローズマリー抽出物など別のものをお勧めする場合もございます。