アジア夢紀行

英語、中国語、韓国語を勉強してアジアをバックパックするための情報ステーション
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年年歳歳花相似 歳歳年年人不同

2017-11-22 18:03:22 | シルバーライフ、カントリーライフ

人の振り見て我が振り直せといいますが、最近の自分の服装がイケてません。『山谷ルック』とでもいうのでしょうか、上から黒のニット帽、黒のネックウォーマー、グレーのダウンジャケット、チャコールグレーの防寒カーゴパンツ、スキー用靴下そしてその下には紺のトレーナーを着ています。無精ひげは4日に一度しか剃りません。どこから見てもドヤ街の住人です。長女も嫁さんも母も嫌がります。年金がなければ棄てられるところです。(笑)

1年半前に韓国語教室をやめてから、あまり服装を気にしなくなりました。韓国語教室へ1週間に一度行っていたときは、それなりの身なりをして出かけておりました。やめてから、身づくろいするのが億劫になりました。少しボケてきたのかもしれません。まだ風呂は毎日入っていますが、それも億劫になってきたら本格的です。

それ以外に変わった点は、本が全く読めなくなりました。本を読むというのは集中力がいるのです。集中力がなくなったのでしょうか。興味がなくなったのでしょうか。かろうじて続いているのはNetChaiの中国語レッスンです。これは毎日1時間15分続けています。予習や復習はしませんが。

自分でも感じます。いつか風呂に入らなくなり、テレビを一日中漫然と見だし、その内容を聞かれても答えられなくなる日が来るのを。行動半径が30mぐらいになっている人が近所にもいます。まだ呆けてはいないのですが、反応が鈍いのです。昔のような生気溌溂とした受け答えができないのです。僕も何れああなるのでしょう。

昔見た黒澤映画の『生きる』を思い出します。45年ぐらい前に見たのですが、あまりに暗くそれから見ていません。癌を患って余命いくばくもない主人公が、おもちゃ工場で働く二十歳過ぎの娘がどんな些細なことにも楽しそうに反応するので、『どうしてそんなに楽しいのか?』と真顔で尋ねるシーンです。理由なんかないのです。楽しいことに理由なんかありません。楽しいから楽しいのです。生きていることが楽しいのです。

主人公は雪の降る中ブランコをこぎながら、涙ながらに歌うのです。

いのち短し 恋せよ乙女
あかき唇 あせぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日は ないものを

いのち短し 恋せよ乙女
いざ手をとりて かの舟に
いざ燃ゆる頬を 君が頬に
ここには誰れも 来ぬものを

いのち短し 恋せよ乙女
波にただよう 舟のよに
君が柔わ手を 我が肩に
ここには人目も 無いものを

いのち短し 恋せよ乙女
黒髪の色 褪せぬ間に
心のほのお 消えぬ間に
今日はふたたび 来ぬものを

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