良薬は口に旨しっ!

国際薬膳調理師のブログ。

食を通して健康・美・楽を追求する
旬な日記!

料理を作るという事。

2014-11-13 23:35:17 | 薬膳

大先輩が言われていました。

「これからの料理は原点回帰が必要だ。」

その時は自分自身も「そぉですね!」と思い

昔の料理や伝統料理、調理法、調味料・・・・等々

いろいろ見たり、試したり、聞いたりしていました。

そんな時に出合ったのがこの本です。

「暦」も料理には密接に関係しています。

内容は「暦」とそれにまつわる料理の事

食材の事等、本当に分かり易く解説されています。

(めちゃめちゃポップなのでどなたにも楽しんで頂けます。)

この本に出会うまで「料理を作る」という事に対して

「美味しさ」「珍しさ」「見栄え」「驚き」等、そればかりを考えていました。

(勿論どれも料理を作る時には大切な事です。)

しかしこの本の中にこんな一文があります。

料理とは理を料る物です。」

衝撃的でした。それまで全くこんな事を考えたことはありません。

そして自分自身「料理を作る」という本質を

全く知らなかったという事実を知ることができました。

それから食事をするときには「なぜこの食材を使うのか?」

なぜこの組み合わせなのか?」「なぜこの時期にこの料理を作るのか?」等

ふっと考えるようになりました。

(食事中ずっと考えている訳ではないですけどね

大先輩の「原点回帰」という発言はきっと

もともと料理とは理を料る物だっ!」

という事を言いたかったのだと今は理解しています。

この本は料理を作る方にはどなたにもお勧めです。

僕の料理人人生に大きな影響を与えた本でした。

この言葉は「薬膳」にも通ずるものがあります。

「料理」・・・・まだまだ奥が深いです。