ぷちとまと

FC東京、もう飽きた。

2006年6月のお気に入り

2006年07月02日 22時04分36秒 | お気に入り
最近お気に入りベースの生活をしていなかったのですが、久しぶりにまとめてみました。

●書籍部門

・アゴタ・クリストフ『悪童日記』(Le Grand Cahier)

第二次大戦末期から戦後にかけての、ハンガリーの小さな村が舞台で、双子の兄弟「ぼくら」が主人公です。
通常「ぼくら」といっても、実際にはそのうちの誰か一人の語りという形式を採るものですが、この作品では一人称複数としての「ぼくら」が貫かれており、実験的な作品とも言えますし、それが読者の追体験を促す効果を持っているのかもしれません。

「ぼくら」の視点から、常識でいえば残酷、冷淡といわれるような出来事が淡々と書き綴られているのですが、衝撃といってはチープに感じられるほどの結末をこれまた淡々と迎えます。

試しに最初の作品を読んでみたのですが、悪童三部作の残り2冊も読むことが確定しました。
短い章から構成されているので、空き時間に少しずつ読むことができますし、かなりオススメ度が高い作品です。

原題を見て「あれ?」と思った人がいるかもしれません。
アゴタ・クリストフはハンガリーからスイスに亡命し、フランス語で小説を書いているのです。

●ドラマ部門

・「医龍」

坂口憲二演じるスーパー外科医とチームドラゴンの成長の過程なんて、はっきりいって安直ですが、単純に面白かったのを評価。
何度も「またオンビートかよっ!」とツッコミました。
聖也に続き、北村一輝が影のあるエリート医師を好演。

●サッカー部門

・ワールドカップ・ブラジル戦での玉田圭司のゴール

日本としては満足できる結果ではなかっただろうけど、あのゴールが素晴らしかったことは不変の事実だし、素直に評価しておきましょう。
だってこの大会、ブラジルから得点したのは玉田とアンリだけなんですよ。
文字通りブラジルゴールに「突き差した」ゴールでした。

エリクソンの隣のオッサン

2006年07月02日 15時26分39秒 | 足球
ワールドカップのイングランドの試合の中継を観ると、エリクソン監督の隣で慌ただしく動きまわるジャージ姿のコーチがよく映し出されていましたよね。
どうして国際映像があれだけ彼の姿を捕えていたのかご存知ですか?

彼こそ次期イングランド代表監督、現アシスタントコーチのスティーブ・マクラーレンだからです。
2005-2006シーズンまで、ミドルスブラの監督との「兼任」でした。
ミドルスブラの方は、UEFAカップ準優勝という素晴らしい成績を残しての退任です。

オーストラリアのヒディンク監督もPSVの監督との「兼任」で、オランダリーグ連覇、チャンピオンズリーグベスト16の成績を残しました。

何を言いたいか、勘のいい人は察しがついたと思います。
じゃあオシムも兼任すればいいと、簡単にいうつもりはありません。
ただ、みんなヒディンクは知ってても、マクラーレンはあまり知らないんじゃないの?と、少し気になったもので。
コーチであれ、あの指示の出し方を見れば、代表チームにも相当力を注いでいたと解釈するのが自然です。
オシムの年齢の問題とか、千葉の事情とか、日本の事情とか、いろいろあるでしょうが、世界ではどんな例があるか、知っておいても損にはなりませんよね。

柳沢とソウルの帝王

2006年07月02日 14時45分49秒 | 足球
ワールドカップ、クロアチア戦後の柳沢の名言(迷言)
「急にボールが来た」

僕はゴッドファーザー、ジェームス・ブラウンを思い出しました。
JBはライブ中に急にプレーヤーを指差すのですが、指名されたプレーヤーはソロを演奏しなければならないのです。

ずいぶん前に、何かの音楽雑誌でこのような話を読みました。
JBのもとで長い間ツアーの荷物運びをしていた下積みドラマー君が、晴れてバンドへの加入を認められたのですが、彼は記念すべき最初のライブで、JBに「急に」指を差されて失敗してしまい、直後に強制送還されたのだとか。

オシムが就任濃厚だと報じられていますが、断じて反対します。
僕は、次期日本代表監督に、ソウルの帝王ジェームス・ブラウンを推したいと思います。

JBジャパン、どうっすか?
"Japan Blue with James Brown"なんてキャッチも可能です。
応援ソングも考える必要ないし、君が代の直前に"Living in America"とかやっちゃったりなんかして、スタジアムはもう、アナーキーが充満すること請け合いです。

女子アナ、核心を突く

2006年07月02日 14時03分47秒 | 足球
東京MXテレビ・三田涼子アナの日記

スポーツの現場では決して高い地位が与えられてるとはいえない女子アナに
「サッカーファンの皆さんも我々マスコミも、次期監督の話で盛り上がる前に、世界レベルのサッカーでも観て勉強したほうがいいと思います(^^;」
なんて言われてやんの。
体制批判とも取れる発言でもあり、勇気ある行動だと思います。

全く同感です。
この期に及んで、まだ真っ先に監督や協会の体制を批判しているファンやマスコミの感覚を、僕は信じられないという思いで見ています。
もちろん、問題がなかったとは思わないので、それらも反省すべき点ではあるとは思います。
ただ、グループリーグの3試合で浮き彫りになったのは、日本と世界の明らかなレベルの差ではなかったでしょうか。
別のところに第一の原因を求めるのは、その現実を受け止められない、いうなれば韓国の4強神話じゃないけど、「16強神話」の犠牲者ではないかと思うんですよね。

だって、2002年は自国開催ですよ。
多くの人が槍玉にあげているジーコが監督でも、ベスト16は達成してますって。
それに、代表監督の件だけでJFAが必要以上に批難されているけど、JFAの仕事は代表チームだけではないってことはご存じのはず。
僕は、サッカー協会としてのJFAの実力は、比較的高いと感じています。
あとは政治力が何とかなれば、相当のレベルだと思いますよ。

皆さんの自己評価はそうじゃないと思うけど、日本サッカーのレベルは
協会>選手>ファン>マスコミ
という順番だというのは、そう外れていないと思います。
多分、世界からもそのように見えていると思いますよ。

そういう自覚がないから、ただの揶揄にしか見えない。
監督・協会批判のおよそ8割が、耳を傾けるに値しないと感じる理由です。

違約金

2006年07月02日 04時04分26秒 | 足球
オシムが日本代表監督に就任するかどうかにはあまり興味がないし、そもそも日本代表自体にあまり興味がないのですが、少しだけ書きたいと思います。

オシムと千葉との間に契約が残っていることで、協会の強引なやり方を非難するような論調が目に付くのですが、それってお金で解決できる問題では?
その保証さえなければ、さすがに協会の肩は持てませんけど。
そもそも、選手の移籍金って実際には違約金だってことを知らない人が多いのでは?、とか思ったり。

僕はお金ですべてを解決するのは好きではないし、オシムさんには千葉で監督をしてもらいたいと思ってますが、あまりに一方的な論調には同調するのが嫌な人間なのです。
経験ではそれらが的確であることは稀だと感じていますし。

っていうか協会にとっては、ここでオシムを強奪して千葉の怨みを買うよりは、祖母井さんの人脈や交渉力を利用させてもらう方が、長い目で見てプラスなのではないかなぁと思うのですけどね。