85歳の同窓会

父の旧制中学の同窓会があり、足の悪い父に付き添って、一緒に出かけました。

でかける１０日くらい前から、ちょっと体調が悪く、行くのを止めようかと思案していた父ですが、「家にいるだけじゃだめ。ちょっとマシな格好をして、昔のお友達とおしゃべりしたら気分が変わると思うよ」と説得し、当日を迎えました。

杖を付きながら私に支えられながら、７年ぶりに同窓会に現れた父を見て、旧友の皆さんは驚きながらも、温かく迎えてくださいました。

付き添いがある方も他にいらしたので、私は、ほっとしました。

皆さん、とてもお元気でいらしてびっくりしました。


乾杯が終わり、歓談の後、マイクが回ると、皆さん、しっかりとご自身の近況や戦争体験を述べられていました。

８５歳のことを「御堂」と呼ぶらしいです。御堂の祝いですか。


戦争に行き、間一髪で難を逃れたという体験談を話す方もいらっしゃいました。

奥さまに先立たれた方、奥さまの介護をされていらっしゃる方、それぞれの方の重い人生を垣間見て、私の中にじーんと来るものがありました。

戦後から６７年。今の日本を築いて来たのは、この世代の方たちなんだなぁ、と思いました。


父に付き添って行った父の同窓会ではありましたが、とてもよい経験をさせていただきました。

皆さま、いついつまでもお元気でお過ごしになられますように・・・


ユラーナ