ご機嫌公論

フリーランスのライター兼編集者・ロイ渡辺のBLOG。
締め切り間際に更新されていても、それはあくまでも「息抜き」。

読書するサルの備忘メモ 06’ 06

2006-07-03 02:05:52 | Books
6月
畠中恵「うそうそ」新潮社
東山彰良「ワイルドサイドを歩け」宝島文庫
米村圭伍「紀文大尽舞」新潮文庫
石持浅海「扉は閉ざされたまま」祥伝社
ローレル・K・ハミルトン「十字の刻印を持つふたり」ヴィレッジブックス
野火迅「隠し剣 奥義抄」ヴィレッジブックス
三羽省吾「イレギュラー」角川書店

今月のひと言:
畠中、東山、米村3氏は、外れのない手堅い作家と言っていい感じ。
ちゃーんと面白いしさ。
んでもって、今月の拾い物その1は「十字の刻印を持つふたり」。
ヴァンパイアなどのアンデッドにも人権のあるアメリカ(つまりパラレル・ワールドなんだけどね)が舞台。
これ、本国では人気が高く、シリーズが続いているそうだし、中毒性小説好きとしては、嬉しい。
んでもってその2は、なんといっても「イレギュラー」!
作者の三羽省吾は「太陽がイッパイいっぱい」で注目してたのだけど、なかなか巡り会えなくて久しぶりの再会、って感じ。
彼の文章は、手綱をリリースするときのタイミングの巧さが特徴的。
ボケの使い方とかは、かなりオレのノリに似てる気がするんだけど、それ以外のときの「平らな文」がノーブルで、その押さえ方みたいなものが、とても上手。
で、本作は高校野球大嫌いなオレでも、最後の最後まで、最高に熱く楽しく読めたのですよ。
声出して笑ったし、首筋がぶわっとなるくらい熱くもなれたし。
いやあ、いいわ。

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