日々是勉強

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【現代史】続々・日教組ってたのしい!【やらせろ!】

2005年11月17日 23時51分47秒 | 日教組関連
●日教組のホームページ「休憩室」というディレクトリに、「点鐘」(コラム)がときどき掲載されます。
  
  なんとなく見てみたら、有名な作家であるなだいなだ氏が執筆したコラムが出ていました。(なだいなだ氏のプロフィールは●こちらです。氏は精神科医としても知られています。)
  これは、いつもと違うかも・・・と思って見てみたところ・・・や、やはり日教組の選ぶ人材は、ちがうと深く納得しました。

  みなさんも、是非ご覧ください。
   
(以下引用)

 歴史は古代から、始めなければならないものか。そんな決まりはないはず。現代に近い百年の歴史から始め、さらにその百年前に遡るという形で教えてもいい。最近の若者の現代史オンチ対策はこれしかない。歴史を古代から教えて、明治を教える頃から時間がなくなって、昭和の歴史をはしょってしまうよりも、縄文弥生をはしょる方がましだ。もう何度もいってきたが、ここでもう一度繰り返す。あまりにも現代史を知らない人が多い。最近、横浜事件の再審が開始されたね、と大学生にいったら、横浜事件ってなんですか、と聞き返されてがっくりきた。
 この現代史の無知の原因は、現在の歴史教育のやり方のせいだ。今の、教科書の現代史の部分は、決して満足できるものではないが、それでもまったく教えないよりもましだ。縄文弥生の歴史は、時間がなくなった、とはしょってもいい。このあたりの歴史は、教科書で教えるより、子どもを近くの郷土博物館に連れて行って、一日を過ごさせた方が勉強になる。最近の郷土史博物館はよくできている。その方が、せっかくお金をかけて作った博物館を活用することにもなり、一石二鳥だ。
 最近、若い人たち向けに、「こころの底に見えたもの」という心理学系の本を出したが、それを読んで、狐憑きって知らなかった、という若者が意外と多いので、これにもがっくりきた。それも精神科医や心理学者の若者にそういわれた。最近、がっくり来ることばっかりだ。狐に化かされる、という迷信が信じられていた当時の日本で、よく見られた原始ヒステリーだと説明した。すると、狐憑きってどうやって診断するのですか、と聞かれた。
 簡単だ。家族が「娘に狐が憑いた」と診断してつれてくる。本人までが、自分に「お狐様が憑いた」などという。精神科医が診断する必要はないのだ、と答えると、羨ましそうな顔をされた。
 学校での迷信打破の教育が、狐憑きを消してしまったのだ。教育の力は大きい。

  さて、突っ込み開始!

>歴史は古代から、始めなければならないものか


  そんなの当たり前なんですが・・・関ヶ原の戦いを説明せずに、どうやって江戸幕府のことを説明するのでしょうか。時系列に沿った教育の方が、因果関係もわかると思うのですが。
  どうも、現代史の(くらーい)部分を教えたくてうずうずしている一部の人々の代弁をしているような気がしてなりません。冒頭に、ここまで露骨に出さなくてもいいのにな、と思います。

>最近の若者の現代史オンチ対策

  年が年なので仕方がないと思いますが、この人の文章は、全体に「じじ臭さ」が漂っていますね(笑)。「最近の若者」なんて、この前なくなったうちの祖母(享年88)もめったに口にしませんでしたが・・・。
  塾で歴史を教えている人間として言えるのは、この分野に公立入試の出題が少ないのが、子どもが現代史をあまり勉強しない原因の一つだと言えます。なぜなら、非常に「政治的に微妙」な分野だからです。
  今年1月のセンター試験の日本史で、「朝鮮人の強制連行があった」という事実無根の記述が出てきた(しかも正解の選択肢で)のを知っているでしょうか。事実を言っておくと、朝鮮人に課せられたのは、内地の日本人と同様の徴用です。これはあの朝日新聞も認めています(●このサイト内の記事でも「徴用」としか言っていません)。つまり、朝鮮人の強制連行というのは真っ赤な嘘なのです。
  このような中国韓国が喜びそうな歪曲が飛び出しかねないのが現代史の分野です。逆に、「東京裁判は無効だと主張する学者もいる」などと書いたら、●こういうおかしな人たちが大騒ぎするのは目に見えています。だから、事なかれ主義が優先して、なかなか出題をしなくなってしまっています。
  確かに、学習指導要領に沿って、事実だけを教えていればいいのですが、それだけで満足しない意識の高い「労働者」の方々がいるのは事実なのです。だから、意図的にそこ出題することを避けているということです。
  要するに、現代史オンチの若者を生んでいるのは、日教組教員の愚かな行動なのです。なだセンセーはご自身の「教育事情オンチ」対策を急いだ方がよろしいかと思われます。

> 明治を教える頃から時間がなくなって

  それは日教組の教員が教えるのが下手くそなだけです。責任転嫁もいい加減にしろと言いたくなります。
  だいいち、中2で終えておくべき歴史分野を中3の2学期になってもまだやっている学校がある方が問題です。なだセンセーは、現代史オンチの若者たちがどんな授業を受けているか、臨床で知ることをお勧めします。

  なだセンセーの「現代史」に対するこだわりは、まだまだ続きます(笑)。

>あまりにも現代史を知らない人が多い。

  と、言ったあとすぐに出てくる歴史的事件が、

>横浜事件

  ですから、頭が痛くなります。横浜事件のことは●こちらに出ていますが、まあいかにも日教組が好きそうな事件ですねぇ(笑)。ちなみに、朝日新聞社から逮捕者が出ているんですね。さすが朝日、今も昔も真っ赤っかです。
  で、なだセンセー、こんなちっぽけな事件を知らないと、日本がなぜ大東亜戦争に突入したのか分からないというのでしょうか?なぜ冷戦が終わったのか理解できるのでしょうか?共産主義者の弾圧だけが現代史じゃありませんよ。
  だいいち、横浜事件のことを教えろ、なんて学習指導要領に出ていませんよ?の事件や、戦前の共産党の「弾圧」ばかりを話す教師の方が、指導要領違反なのですが・・・。
  なだセンセー、テレビのニュースを見ると、「近頃の若者はみんな親父狩りをやている」とか思ったりしていませんか?歴史を都合のいいようにつまみ食いするような人は、立派な「歴史オンチ」と言わざるを得ませんよ。

>教科書の現代史の部分は、決して満足できるものではない

  なだセンセーが「満足できる」教科書を私も知っています。みなさんも、●この本を書店で読んでみてください。(買う必要はありません)
  もう、古代日本がどういう風に出来たなんて、全く書いてません。戦争責任、謝罪、賠償、慰安婦、オモニ、南京なんとか・・・ほんとにどっかの国がまとめて20万部くらい買っていきそうな「現代史」ばかり書いてあります。まあ、検定に通るのは100%無理でしょう。
  しかも、この本の表紙の次の1ページ目に出ている2枚の地図のキャプション、最高です。

  「○○の地図。中国を中心に描かれている」

  もう、編集した人のお里が割れるというやつですね。なだセンセー、ぜひこの教科書を読んでみてください。ちなみに、横浜事件のことは書いてありません(笑)。

>子どもを近くの郷土博物館に連れて行って、一日を過ごさせた方が勉強になる。

  なだセンセーは御年76だということですが、これは典型的な、「団塊の世代」的発言ですね。よくいたものです。大学にほとんど行っていなかったことを自慢げに語った後、「でも、俺たちは学校以外のところで大切なことを勉強していたんだ」とかうそぶく団塊の世代のオッサンが。
  思うに、このフレーズは、学習指導要領通りの授業をサボりたい(団塊世代を中心とした)日教組の思惑に配慮したものでしょうね。なだセンセーは精神科のお医者さんだけあって、このへんの顧客満足度を上げる心理学的アプローチは見事です。
  なだセンセーにお勧めの博物館をお教えしましょう。外国にある●こんな博物館なら、それこそゲップの出るほど「現代史」を学べそうですよ。しかし、中にある展示物はほとんどニセモノですから、ご注意ください。

  最後の方になると、少々哀れになります(笑)。

>これにもがっくりきた。

>最近、がっくり来ることばっかりだ。


  日教組も、まさかコラムを依頼したら、最後の方にじーさんの愚痴ばかり書かれてしまうとは思ってもみなかったでしょう。
  狐憑きがどんなものなのか、ちゃんと知っていなくても、現代史は分かると思うのですが・・・なだセンセー、世の中にキャッチアップ出来ていないと認められた方がよいかと・・・。

>学校での迷信打破の教育が、狐憑きを消してしまったのだ。
>教育の力は大きい。


  自分の得意な狐憑きから、学校教育の影響の大きさを論じ、それを現代史オンチにつなげる・・・なだセンセー、ちょっと強引すぎます。
  そんなことをしなくても、執筆を依頼してきた日教組の人に「おまえらが変なことばっかり教えるから、現代史オンチの若い奴が増えるんだ!」と説教した方が効果的だと思います。

  ●「教え子と付き合わせろ!」という性欲全開コラムもなかなかすごかったですが、今回もなだいなだセンセーをスピーカーにして、日教組が我田引水の主張をしているだけでしたね。
早く義務教育国庫支出金を全廃して、「現代史」ばかり教えたがる変な先生や精神科医のセンセーをリストラしてほしいものです。

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7 コメント

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なだ・いなだかぁ (tsubamerailstar)
2005-11-18 02:36:27
中学入試に昔はよく出ていたんですよね。

慶応の経済学部とかは近現代史に出題絞ったようですが、その辺どうなんだろうか? 今度赤本でも立ち読みしてみましょう。



>私は労働問題などに興味があるので



業界的なことも存じておりますし、結構塾をモデルに労務管理のあり方等を考えたりはしております。たまたま社労士とかの資格取得したせいかもしれませんが。(汗)



もし、宜しければ雑談部屋で言いたい放題お話いたしましょう。同業の方もいらっしゃいますし。【脱亜入欧】というのはダミーで実態は単なる雑談場所です。(爆)

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ろろさんへ (¢нIнiЯо)
2005-11-18 20:55:44
今日は大爆笑。エントリーの内容よりもツッコミがウケタ。



>なだセンセーにお勧めの博物館をお教えしましょう。外国にある●こんな博物館なら、それこそゲップの出るほど「現代史」を学べそうですよ。



完全に笑いのツボを抑えていました。修学旅行か何かでいかされると思うとマジには笑えませんが……。すごい人格の人間が出来そうです。



サッカーで日本VS中国なのに中国を応援する国民とか……。



なだセンセーはジェンダーフリーも好きそうですね。プロフィールにも男か女というより老人と書いてあります。

この人のコラムもネタ本としては面白いですが

笑ってちゃいけないのかも知れません。



この人の主張する歴史教育を実践したらどうなることやら。
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コメントありがとうございます (ろろ)
2005-11-19 08:55:38
つばめレールスターさん:



脱亜入欧、今度遊びに行きます。今週は

少し忙しいので、また来週にでも・・・。



大学入試では慶應ですか。

成蹊中学が、近現代しか出さないんですけど

ね。しかも、かなり自虐ネタが多くて。

安倍晋三議員や古屋圭司議員の出身校

(二人とも成蹊大)なのに・・・。



ちひろさん:



>プロフィールにも男か女というより老人

>と書いてあります。



見逃していました。ミスです(笑)。

やっぱり、どっか世の中の正常な感覚とずれて

いるんですねぇ、なだセンセー。

んなこと、わざわざ言わなくてもいいのに。

私も、心に余裕がなかったときに限って

「俺はフェアだ」「差別は嫌いだ」などと

言っていた気がします。

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台湾塾ネタです! (tsubamerailstar)
2005-11-20 10:20:14
「台湾といえば〝補習班〟」という人間が私の他に約一名いるんですが、台北市の補習班がならぶ一角は凄いですね。ビルの壁に合格実績とかがずら~っと貼ってあって関西系の塾みたいです。(汗)

それにしても「6000元以上の学費」って日本円で21000円ですから凄いですね!たまたま仲良くなって飲みにいった小姐はコンビニバイトのフリーターで時給100元(350円)とか言ってました。





<小学生の7割が塾通い>

加熱する受験競争を受けて、国内ではこの10年で学習塾の数が5倍以上に増加。雑誌「天下」が実施した「家庭生活大調査」結果によれば、小学校高学年の70%近くが学習塾に通っているほか、全体の50%が毎月6000元以上の学費を学習塾に納めているという。アンケートに回答した学習塾に通う小学生全体の50%以上が、塾通いが嫌いだと答えている



http://www.naruhodo.com.tw/news/search.php?page_num=0&no=1843



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台湾も!! (ろろ)
2005-11-20 11:52:31
ちょっと高すぎますね(笑)。

日本で言うと早〇田塾や東京個〇指〇学院が標準みたいなもんですかね。

しかし、体内で飼えるペット付きキムチの輸出国は、

もっとひどいらしいです。

まぁ、あちらは小泉首相を犬小屋に入れたり、セーラームーンが

日本を爆発炎上させる絵を書かせるような子供が

育つくらいですから、人材育成も糞もありませんね(笑)
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古代史を教えないとは、とんでもない! (びーちぇ)
2005-11-23 12:26:05
はじめまして。

近年発見された古事記・日本書紀の原典、ヲシテ文献を研究している者です。

古代史を教えないなどと、とんでもないことです。過去の積み重ねの上に、現在もあるのは自明なこと。過去を捨てることは、因って立つ足場が分からなくなることです。



「教育勅語」のお話は、素晴らしかったです。

そして、このヲシテ文献に記してあることと、完全に一致するのです!



記紀の書かれた由縁は、当時渡来人・帰化人が識者の3割を占め(新撰姓氏録)、その勢力と政治的な思惑が結びつき、

初の女帝推古天皇の即位を正当化させるためでした。

そのため、本来の国字を漢字に改め、一般には読めないものとしました。

ヲシテ文献を漢訳し、歴史の神話化が行われたのです。もちろん、今までの記録は禁書とされました。(日本書紀・続日本紀)



現在はその時以来の国難の時期ではないでしょうか。

またもや、大陸の思想的、政治的支配の歴史が繰り返されようとしているように感じます。



拙ブログでは「ヲシテ文献」の内容をご紹介しております。

参考にして頂ければ幸いです。
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>びーちぇさん (ろろ)
2005-11-23 13:41:00
興味深いテーマですね。

ぜひ見に行かせていただきます。
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