笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「ブロークバック」&電子辞書月間終了(笑)

2006年05月10日 22時59分08秒 | 映画&読書&音楽
先月映画の原作&スクリプトを読むために購入した電子辞書でしたが、実際に使ってみて、本当に便利を実感しました。
出先でちょっとコーヒーを飲む間とか、電車で座れた間とか、思いついたら即検索。
キーボードにスペルを打ち込むわけだからプチタイプ練習にもなったり。(笑)

で、リーダーズ(英和)とロングマン(英英)のどちらを主に使っていたかというと、大意を前者、ニュアンスを後者、場合によっては結局両方の引きなおしになるなんてことが結構あったのです。
特にスクリプトには口語や日常慣用句が盛りだくさん。映画も観ているわけだし、場面から主語が誰かわかるので(原作はわからない、というか能力が追いつかない)、あ~こういう言い方するのか。。と判断はできるものの、それでも「わかる」なんて言葉をunderstandじゃなくてfigureで言うのはなじぇ? と、そんな感じで引きなおすわけです。

-understand-
to know the meaning of what someone is telling you,(以下省略)

-figure-
to think about a problem or situation until you find the answer or understand what has happened.

ニュアンスの違いがこれでつかめるでしょ?
高校時代にお世話になった英語の先生が「英英辞書で単語を調べると、意味も良くわかるし勉強になるわよ」とおっしゃっていたけれど、確かに。
(ただ、やはりネイティブじゃないので、言葉を「味わう」のはどうしても無理なことですが)

で、こんな具合に4月はお仕事なんてそっちのけ、まさにスクリプト&映画べったり月間で、台詞を頭に叩き込み映画も更に2回ほど観てしまいました(も~、私ったら(笑))。
ところで、実際の撮影ではスクリプトを数回直したということで、シーン中スクリプトに見当たらない台詞もあります。

ネタバレすると、意を決したイニスがジャックのいるテントに入り、見つめ合う場面。イニスは I'm sorryとかすかにつぶやきます。この台詞。
そして二人が最後のキャンプをたたむ場面。 泣き崩れるイニスをジャックが抱きしめ、そこでイニスが I' can't stand anymore,, (多分)と呻く台詞。

そしていずれの後にもジャックの It's all right.という台詞が入るのです。スクリプトではジャックのこの台詞の前にこれらイニスの台詞はありません。でもイニスの台詞はどちらもなくてならないと思いました。
なくてもいいのかもしれないけれど、イニスの心の変化をより伝えるためには、なければならない。
特に後者の場面、 I' can't stand anymore,, はずーっと stand(我慢)し続けていた彼の気持ちが遂に溢れてしまった大切なシーンで、このstand こそイニスが自分とジャックに強いていたものだっただけに、胸に迫ります。

ということで、上映期間もやっと終わり、今夜の鑑賞をもって「ブロークバック」&電子辞書月間も終了したことをここに宣言いたしま~す。
さすがにもうそろそろお仕事モードに戻りませんと、ね。。(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする