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ローズ・イン・タイドランド

2006-07-13 18:35:53 | 映画 ラ行
映画館で、出演:ジョデル・フェルランド/ジェフ・ブリッジス/ジェニファー・ティリー/ジャネット・マクティア/ブレンダン・フレッチャー/原作:ミッチ・カリン/脚本:テリー・ギリアム/トニー・グリゾーニ/監督:テリー・ギリアム/作品『ローズ・イン・タイドランド』を観ました。

●感想
 ・テリー・ギリアムには前作の『ブラザーズ・グリム』で期待を裏切られたので、今度は色々な方のブログ記事を読んでから劇場に行くかどうかを決めようとしたのですが、賛否が分かれており、あまり参考にならず、思い切って観て参りました。

 ・平日のナイト上映を観に行ったのですが、120席の劇場の7割くらいの入りに少しビックリしながら「この映画に何を期待してみんなは観に来ているんだろう?」って聞きたくなってしまいました。

 ・それにしても、テリー・ギリアムらしい不可思議な映画でしたね~!ヒロインのジェライザ=ローズ(ジョデル・フェルランド)を始め、主要な登場人物の全てが異常な行動しかしないんですから~!ストーリー性を重視する私にはちょっと付いて行けませんでした……。

 ・ストーリーのほとんどがジェライザ=ローズの空想を基にして作られており、そこにパパ(ジェフ・ブリッジス)とママ(ジェニファー・ティリー)の死や引っ越し先の奇妙な隣人・デル(ジャネット・マクティア)やディケンズ(ブレンダン・フレッチャー)とのエピソードが織り交ぜられ、たまにリスやウサギが登場するって感じでした。

 ・ジェライザ=ローズを演じたジョデル・フェルランドも良かったのですが、頭のおかしいディケンズを演じたブレンダン・フレッチャーの頑張りが私には印象に残りました。あとは大草原や川などの空虚感のある風景とホラー映画に出てきそうな寂れた家と不気味な形の木が良い味を出していた様に思います。

●採点
 ・私的評価……40点(正直言って、ヤク中の両親を持つ10歳の少女のぶっ飛んだ空想にロリコン趣味のない私が117分も付き合わされるのはとても苦痛でした……。宣伝では現代版『不思議の国のアリス』などと言っておりますが、その言葉を鵜呑みにしてしまうと大変な目に遭うと思いますので、これから観ようと思われている方は、どうか御注意下さいませ。でも、今日来ていた女性のほとんどが『不思議の国のアリス』という言葉に釣られて来たんでしょうね~、劇場を足早に後にする彼女達に映画の感想を聞いてみたかったです。)

 ・聞くところによりますと、この作品をテリー・ギリアムは活き活きとしながら作っていたそうですが、見所が変な登場人物と2度の爆発だけというのは、映画としてどうなんでしょうか?『未来世紀ブラジル』『フィッシャー・キング』『12モンキーズ』はスキだけど、『ブラザーズ・グリム』と『ローズ・イン・タイドランド』はダメですね~、そういう意味でテリー・ギリアム作品は「アタリとハズレの差が激しい!」という印象を更に強める結果となってしまいました……。

 ・と言う訳でこの作品は、空想癖のかなり強い方と「親友は人形の首だけ!」って方におすすめ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、ジェライザ=ローズに対して「お前は小悪魔か~!」って小一時間くらい説教したくなったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。


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