Rohi-ta_site.

私、Rohi-taの映画の感想(ネタバレ有り!)と日常を報告するページです。

NOTHING [ナッシング]

2005-11-08 19:11:26 | 映画 その他(数字・英語など)
映画館で、デヴィッド・ヒューレット、アンドリュー・ミラー 出演、ヴィンチェンゾ・ナタリ 監督作品の「NOTHING [ナッシング]」を観ました。

●ストーリー
カナダのトロントに住む、デイブ(デヴィッド・ヒューレット)は、幼い頃から協調性が全く無く、自己中心的行動で、大人になっても社内で煙たがられる存在であった。

一方、彼の幼い頃からの親友・アンドリュー(アンドリュー・ミラー)は、極度の心配性で、両親の死が原因となり、家に引きこもり、一歩も外に出かけられない男であった。

こんな2人は、互いの欠点を補い合い、ルームメイトとして楽しく暮らしていたのだが、デイブに彼女が出来たのをきっかけとし、突然、デイブは家を出ることをアンドリューに告げたのだった。

この言葉を聞き「一人では生きて行けない!」と必死に止めるアンドリューだったが、デイブはこの言葉を全く聞かず、さっさと家を出て行ってしまう。

しかし、その直後から、2人に信じられないような不幸が訪れ、家の中に追い詰められた2人は、周りを警察官や解体業者に取り囲まれてしまう。

投降の説得に応じず、家に立てこもっているデイブとアンドリューを逮捕する為に、警官隊が突入した瞬間、恐怖心が頂点に達した2人は、思わず「放っといてくれ!」と叫んだ。

すると、彼らの家の周りから全ての物が消えてしまい、ドアの向こうに「何も無い真っ白な世界」が出現するのだった……。

●感想
私は「CUBE」という作品がお気に入りで、その監督ヴィンチェンゾ・ナタリの新作であり、予告編を観たら面白そうだったので、かなり前からこの作品は「観に行こう!」と決めていました。

この映画は2本立てで、最初に「RYAN」という14分の短編CG映画から始まります。
ストーリーは昔、一世を風靡したCG映画の監督が落ちぶれてしまい、その復活の手助けをする為に、彼の友人が説得にやって来るというものでした。

この作品は、登場するキャラクターが人間みたいなのですが、全員身体の一部が欠けたり、変形したり、透けたりしていて、独特の世界観を作り上げています。

ストーリーの結末は、イマイチよく分からなかったのですが、CG技術はとても素晴らしく「これだけ思い通りに不思議な映像を作れたら、楽しくてたまらないだろうなぁ~」とヴィンチェンゾ・ナタリ監督の才能を羨ましく思いました。

その後に、本作「NOTHING [ナッシング]」が始まるのですが、冒頭は主役2人の紹介がCGで作られており、この映像のイマジネーシュンがまた、素晴らしいものだったので、今後のストーリーを大いに期待致しました。

主な登場人物は、デイブとアンドリューの2人なのですが、前半はまだ世界が消えてないので、他にも色々な登場人物が出て来て、彼らを追い込む状況を作るので、観ていて楽しめるのですが、世界が消え、彼ら2人になってからは、話にビックリするような展開が無く、観ているのが少し辛かったです。

また「何も無い世界」を白で表現しているので、日差しの強い日に、サングラス無しでスキー場にいるみたいな感覚になり、私の様に目の弱い者にとっては、スクリーンを観ているだけで、凄く目が疲れてしまう作品でした。

●採点
私のこの作品に対する評価は50点です。

正直言って、もう少し楽しめる内容の作品だと期待したのですが、中盤で住む世界が変わり、主人公が2人きりになってからも、そんなに驚くような事件が起こらなかったので、ストーリーの盛り上がりに欠ける作品だという印象を持ちました。

オチも何か「パッとしない」もので、序盤の内容からして「もう少し、驚きのあるものにしても良かったんじゃないのかなぁ~」と残念に思いました。

だから、この作品は、現在、周りの人々に追い込まれ「今すぐ、全ての物が消えて欲しい!」と本気で願っている方と、自己チューもしくは引きこもりのルームメイトと暮らしている方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、「エンドロールが終わっても、少しだけストーリーが続くので、最後までちゃんと席に着いていた方がイイよ~」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。


最新の画像もっと見る