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ALWAYS 三丁目の夕日

2005-11-07 17:46:57 | 映画 その他(数字・英語など)
映画館で、吉岡秀隆、堤 真一、小雪、堀北真希、薬師丸ひろ子 出演の「ALWAYS 三丁目の夕日」を観ました。

●ストーリー
昭和33年、東京タワーの建設工事が見える下町・夕日町三丁目に、小さな自動車修理工場「鈴木オート」があった。

この年の春、「鈴木オート」に青森からの集団就職で、星野六子(堀北真希)が期待に胸を膨らませてやって来た。

「鈴木オート」を大きな自動車会社と思い込んでいた六子は、自分のイメージと全く違う職場にガッカリし、社長で経営者の鈴木則文(堤 真一)と大ゲンカをしてしまう。

丁度その頃、「鈴木オート」の向かいの駄菓子屋「茶川商店」の主で、売れない小説家の茶川竜之介(吉岡秀隆)は、恋心を抱く一杯飲み屋「やまふじ」の女主人・ヒロミ(小雪)に頼まれ、酔った勢いで、身寄りのない少年・淳之介(須賀健太)を預かることになるのだが……。

●感想
この作品が試写会でやっている時には、それ程「観たい!」と思う作品ではなく、ハッキリ言って私は「面白くない作品だろう」と思っていました。

ところが、他のブログを見てみると、ほとんどが「観て良かった!」という高評価ではありませんか!

それでも、まだ信用出来ない私は、公開されるのを待ち、再度、色々なブログを読んでみました。
その結果、やはり評価は高いものでした……。

「こうなったら、自分の目で確かめるしかない!」と開き直った私は、チケットショップで株主優待券を購入し、1200円でこの作品を観て参りました。

観た感想を、率直に言わせてもらいますと「心温まる良い作品でした!」。
古き良き日本の人情とか、風景が見事に描かれていて、2時間13分と少し長めの作品にも係わらず、最後まで楽しんで観る事が出来ました。

原作のコミック「三丁目の夕日」は、私にはちょっと絵のタッチが苦手で、読んだ事がなかった為に、この作品も観る前から、勝手に低い評価を付けていた様に思います。
この点は、素直に反省し、今後の映画選びの参考にしようと思っております。

この作品を観て「良いな~」と思ったのは、街並みのセットが細部まで、実にリアルに作り込まれている所です。

「茶川商店」の駄菓子、「鈴木オート」のテレビに冷蔵庫にミゼット、塀に貼られている「金鳥」や「三菱鉛筆」等の宣伝看板、街中を走る路面電車や当時の車などなど、数え出したらキリが無い程です。

俳優陣もそれぞれが良い演技を披露してくれていますが、星野六子を演じた堀北真希の東北弁を巧みに使ったハツラツとした演技と子役の鈴木一平を演じた小清水一揮と古行淳之介を演じた須賀健太の伸び伸びとした演技が印象に残り、個人的に「敢闘賞を贈りたい!」と思いました。

他にも、吉岡秀隆の愛情、堤 真一の頑固さ、薬師丸ひろ子の優しさ、小雪の切なさ、それぞれの俳優がこれらの感情をあらわにした時の演技は、劇中での見せ場となっていますので注目して欲しいと思います。

●採点
私のこの作品に対する評価は80点です。

昭和33年当時の日本文化を知らずに育った私には、この作品が、とても新鮮に感じましたが、現代の日本と比較して、人々の心と社会のあまりの変わり様にビックリしてしまいました。

劇中での、貧しいながらも、人の心がとても温かく描かれている数々のシーンに、私は「素晴らしい時代だったんだな~」と郷愁を感じてしまいました。

また、山崎 貴 監督の巧みなCGの使い方とカメラワークの上手さに感心し、これらのテクニックがこの作品の質を上げているのだと思いました。
さすがに山崎監督が「ジュブナイル」や「リターナー」等で使ったVFX技術の高さはダテじゃないですね!

山崎監督は、この作品の脚本も書いており、豊富な才能には本当にビックリさせられます!
だから、山崎監督には、これからも遺憾なく豊富な才能を発揮してもらい、理屈抜きに楽しめるエンターテインメント作品を作ってもらいたいです!

と言うわけで、この作品は、ほのぼのと心が温まる人情作品を探している方と集団就職で地方から東京に出て来た方々にオススメ致します。

最後にどうでもいいことなんですが「これだけ昭和33年当時のモノを集めるのは、凄く大変だっただろうなぁ~」ってスタッフの苦労を真っ先に考えてしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。




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