5月25日(水)のつぶやき

09:03 from モバツイ / www.movatwi.jp
水曜の朝はゆっくり。しかもすごく良い天気。今日は「まほろ駅前」でも見に行こうかしら。
13:37 from モバツイ / www.movatwi.jp
自己嫌悪症候群
18:15 from モバツイ / www.movatwi.jp
だめだ。無気力っつうか、ようわからん不安感っつうか、とにかくなんだかしんどい。今日は飲みに行くか映画観るかなんかしよう。わーーーっとしよう。
19:21 from モバツイ / www.movatwi.jp
「まほろ駅前」観ようと思ったけど、20時からって事で、待つのもめんどいので今日は帰ろ。飲みいこ。
19:40 from モバツイ / www.movatwi.jp
アキバなう。
20:11 from モバツイ / www.movatwi.jp
アキバで早速ごちそうさまでした体験。アキバすげえや。
20:15 from モバツイ / www.movatwi.jp （Re: @taeko0824）
@taeko0824 まーじーでー！変なねーちゃんが「絵の即売会やってるんでよかったらみてってください～」ってのにひっかからないよう気をつけて！！
20:29 from モバツイ / www.movatwi.jp
アキバのブックオフ、確かにすごい大きいけど、「わたしは真悟」無かったぁ。。
20:40 from モバツイ / www.movatwi.jp
はー…、アキバ狂ってんなぁ。。帰ろ。さて、戎か四文屋か。
20:53 from モバツイ / www.movatwi.jp （Re: @taeko0824）
@taeko0824 わー、なんだなんだー！！俺が変なねーちゃんにひっかかってなかったら会えたかなー。
21:42 from モバツイ / www.movatwi.jp
セイユーの惣菜半額タイムに遭遇したので、外飲み中止。
23:01 from web
100円ローソンの「ポークカレーフライ」っての、、あれね、ご飯と食べるかパンにはさむかしないとダメだな。単品で食べちゃいかんよ。。や、不味いってわけじゃ決して無いんだけどね、あれね、うももも、もたれるわ。。
by makkoritsu on Twitter

キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン in 秋葉原

楳図かずお大先生の『わたしは真悟』という漫画が欲しい。以前1巻だけ買ったのだが、1冊が高くて、2巻以降買う事はなく、そのまま1巻は部屋の隅でホコリを被っていた。だが先日、ふとその1巻を読み返したら、やっぱり続きが気になって仕方が無くなり、これはもう「買うっきゃない!!」となってしまったのだ。とは言え、やっぱり1冊が高い。どうしたもんか。と言う訳でブックオフめぐりが始まった。

職場近くのブックオフにはとりあえず無かった。そして「アキバのブックオフはでかい!!」という話を聞いて、秋葉原という街に降り立った。秋葉原なんて、以前太陽さんと一緒にパソコンを買いに来て、「せっかくだからメイドカフェってのに行ってみよう」と、初めてメイドカフェなるものに行ったものの、「ぶ、文化祭？」というぼんやりした感想で帰ってきた…っていう、それも2年か3年前の話で、それ以来の秋葉原である。
相変わらず、猥雑と言うか、独特な空気感のある街だ。「アキバ」という独自の文化を持つ街だけあって、他の街と比べてかなり異質である。駅の改札を出たところにブックオフの広告があり、「徒歩1分」と書いてあったので、「余裕だな」と思い、よく地図を見ずに出口を出たら、まぁ、見事に5分くらい歩いても見当たらない。ま、せっかくだからちょっとフラフラしようかな、と思っていた矢先、一人の女性に「ちょっといいですか～」と声をかけられる。美容師か何かがチラシでも配っているのかと思ったら、そうではなかった。

「じつはいま～絵の即売会をやってまして～現代アートとか～もしご興味ありましたら～ぜひ見てってくださ～い!!」

と言う、ギャル風の、茶髪のロン毛でピッチリしたパンツ。同じくピッチリしたシャツを着て、まあ胸がでかい。「ちょっとだけでも見てってくださ～い！！」と言う事で、現代アートへの興味１、エロ９な心もちでもって観に行くことに。

「ちょっと離れたところにあるんで～」

と言う事で、その女性について行く。その時「即売会」という事を思い出す。展示会ではなく、即売会である。「絵を買え」と言う事である。思わず「そ、即売会？」と言うと、女性が「はい!!」と言うので、渡されたチラシを見たら…

50万円～180万円
90万円～150万円
130万円～500万円

とか書いてあるわけですわ。言っちゃったよね、「買えねえええええ!!!!!」って。女性は「あ、大丈夫です～見るだけでも全然いいんで～」と。まぁ、そういう事なら。。

それほど広くも無い画廊で、3階まであるらしい。1階の物販コーナーを抜けて2階へ。絵ではなく版画って事らしく、数名のアーティストの作品が展示されている。そこで、女性が作品の解説をしてくれる。あー、なるほど。。。サラッとした解説を終えて3階へ。そこでも女性の解説。あー、なるほどなるほど。。「なるほど」って言うのは、その情報に対してと言うよりも、その女性の話し方ね。「がんばって覚えたんだなぁ…」っていう感じなのよ。それだけなら可愛いですよね。一通り解説も終え、女性は「ご自分の部屋に、どれか一点飾りたいとしたら、どれですか？」と言う。

ここだ、気をつけろ。

ここで「これかなぁ」なんて言おうものなら、「ありがとうございます～!!!!」なんつって買わされる事になってしまうかもしれない。とは言え、50万とか100万とか、「買え!!」なんつっても普通に無理だ。そこま明らかに無理な値段だと、逆に気軽に選べるよね。なので「ん～、これかなぁ」と選ぶと、女性は「え～～～～～!!!!珍しい!!!!ちょっとこれ、びっくりです。この作品を選ぶなんて、ホント珍しい。あたし、今日一番のビックリです!!」

ああ、嘘すぎる。。

女性は、何となーく俺の絵に対しての興味などを聞き、何となーく俺の職業などを聞き、その「何となーく」な情報に対して、いちいち驚いて見せ、ちょっと会話に間があくと「せっかく来たんだから楽しんでほしいので～」と言う。これは、新たなキャバクラか。。。でも、お金かからないから、こんなキャバクラなら通っちゃうなぁ…なんておいしい話があるわけもなく、女性は言う

「1階は物販コーナーなので、ぜひ見てってください～」

そして、俺を1階に連れてきた女性は「せっかくなので、今日の記念に何か1つ～」と。

なるほど。ハナから絵を買ってもらおうなんて気はさらさら無いわけだ。。

絵の値段をまず見せて「高い!!!!」と思わせておいてからの物販コーナーである。ようわからんもんが3000円とかして、普通に考えれば、絶対にいらない物だし、間違っても3000円なんて出したくは無いのだが、「90万円」とか「150万円」とか見せられた後だと「安いなぁ」と思っちゃうんでしょうね。そしてまた女性が可愛くて、大きな胸を強調しつつ「絶対にお客さんみたいな人に持っていてほしいんです～!!」なんて言われるとね、「オッケー!!!」なんつって買っちゃうんでしょうね。俺も「イエーーース!!!!」と言って札束を叩きつけて、その女性を連れて夜の街に消えたりしたかったけど、その物販コーナーにある商品のどれ一つ、なんつうか、、、

微塵もほしくなかったんだよね。

そしてなぜか、俺が3階で「これかなぁ…」と言ったアーティストは、人気が無いのか、物販コーナーにその人の作品は全くなかったのだ。良かった良かった。買わない口実が出来た…と思っていたら、その女性は、「あ!!!!」と言って、あきらかに「売りもんじゃねえだろ!!」という棚から、そのアーティストの画集を取り出した。まぁ、実際そのアーティストの作品はステキだったし、画集も若干欲しかったけど、「2万円で」なんておっしゃるのですわ。笑っちゃったよね。「ははは、無理です」って。それでも女性はめげずに俺にその画集を薦めてくる。「絶対に、今買わなきゃ、ホント、お客さんみたいな人にぜひ!!!!!」と、もう「絶対買わせたる!!!!」という意気込みがすごい。「ぜひお客さんみたいな人に持ってほしいんです」なんて言っているうちはまだいい。俺が「今手持ちが無いんですよ」と言うと、すぐさま「すぐ近くにＡＴＭあるんで!!!!」と言うあたりから雲行きが怪しくなってくる。こちらの「やっぱりお金がなぁ。生活あるんでねぇ」と言うリーサルウェポンに対しても一歩たりとも引かずに、即「大丈夫です!!何とかなります!!!!」って、もうメチャクチャだろう。必死すぎるぞ、女性よ。その時点で、もう現代アートとかエロとか関係なく、完全に面白になってしまった。だって、アーティストの絵が葉書きサイズで、「ビックリマン」の３Ｄシールみたいな安い感じに加工され、適当な額に入れられたものが3000円って、絶対嘘だもの。画集もね、小声で「じゃあ、一六（いちろく：16000円）でどうですか？」って言ってくれたけど、う～ん、梅雨明けの空みたいな清々しい気持ちで「無理っすね!!」って言えたもんなぁ。それでも女性は引かず、

「じゃあ、じゃあ、そのアーティスト抜きで、今この物販コーナーにあるアーティストだと誰がいいですか!!!!!!!!!!!!!!」

すげえよ、この人。。「う～ん…」と困っていたら、もう「こいつは無理だ」と思ったんでしょうね。女性は「じゃあまたいらして下さい」と言う。そしてまたその言い方がね、「今までの押しは何だったの？」ってほどにゼロなわけですわ。「金出さないなら帰れや」っつうほどにね、もはや入り口まで見送る事も無く、出て行く俺に対して、魂抜けてんじゃねえの？みたいな声で「した～」みたいな。

もうね、清々しい!!!!

そこまでいくと清々しいよ。店出た瞬間笑っちゃったもの。

その後ブックオフに行ったが、目当ての本は売ってなかった。だけど十分楽しめた秋葉原でした。大衆食堂みたいな店でも店員のお姉さんはメイドの服装だし、客引きのメイドは、チラシの束を丸めて望遠鏡のように覗いて道行く人を眺めていたり、ブックオフでは、すごい大きい店舗の割には、お客はそんなに多くないなぁ…と思っていたら、アダルトコーナーにスーツ姿の男性が溢れていたりと、ひたすら新鮮味に溢れる街でした。あー面白かった。また来よう。まぁ、5年後かな。